Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

-件のコメント

[C119]

>>「最後に出てきた黒ずくめの人物が誰なのか気になる……」
>> ・気付かないといけない人が気付かずに、コメントしないというのは笑える話ですね♪

誰のことを言っているのかはわかりませんけれど、その人はすぐに気付いてるんじゃないでしょうか?わかっているからこそ逆にコメントしない人だっていますから。
  • 2008-07-20
  • 投稿者 : XLONOS
  • URL
  • 編集

[C120]

「妄想は心のご飯です」
そんなフレーズを思い出しましたまさに妄想のオアシスでしょうか幽霧総受け本は 
妄想は人の心とならんで怖い物です

[C121]

謎の連続誘拐事件
この事件の真相が気になりますね

例のオークション組織と関係あったりなかったり・・?
  • 2008-07-20
  • 投稿者 : 道@レクス
  • URL
  • 編集

[C122]

謎の連続誘拐事件より、幽霧の誘拐事件にニヤニヤしてしまいましたw

今後のフェイトと幽霧の話しに気になりますなー
  • 2008-07-21
  • 投稿者 : レキ・ジェハード
  • URL
  • 編集

[C123] 感想

アルフィトルテとはちゃんと手を繋いで歩かなきゃならんね。
幽霧を誘うフェイトの仕草がとても微笑ましく感じられました
  • 2008-07-21
  • 投稿者 : 恭也
  • URL
  • 編集

[C125]

さらっと言ってしまう長月部隊長がいいですねw

ほんとに嫌われてるんですね、諜報部……

ここで本筋が進むんですね、期待してます
  • 2008-07-27
  • 投稿者 : 羽
  • URL
  • 編集

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

-件のトラックバック

トラックバックURL
http://clowncraown.blog90.fc2.com/tb.php/77-92ae290c
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

『雪夜のライヴとカーチェイス』① & コメント返し②

こんばんは。雪奈・長月です。

現在、涼香様の時空管理局ラジオ進行中!
涼香様。身体を壊さない程度に、捕捉作業を頑張ってください。
ちゃんと自身の身体をご自愛くださいね。

周囲で色々と起こっていますが、それでもSSを書いてます。
衝動のままのコメントと連票をよろしくお願いします。
え~。おとつい、PCが修理から帰ってきました。
これでやっと家で更新作業が出来ます。
最近の悩みはSSに登場するキャラクターを見たいという衝動に駆られますね。
誰か・・・・・・・描いて頂けないでしょうか・・・・・・?
本気でSSのオリジナルキャラクターのイメージ画を描いてくださる方募集中です。
個人的な意見を言うと、えーまひよー様やジンナイ様が描いたイメージ画が見てみたいです。きっと余りの素晴らしさに私が死にそうな気がしますけどね
という事で、コメント返しから始めます。






コメント返し②

第十一回④
「お持ち帰りしても良いですか?」
 ・幽霧が人間的に成長しなくなるので勘弁して下さい
「写真はダメですか?」
 ・幽霧とアルフィトルテの写真(イメージ画)が無いので無理です
「ナイツも総力を挙げて復縁できるように手助けせねば」
 ・運命は勝手に進みます
「なんとなくですが幽霧君がやわらかくなりましたね」
 ・幽霧の成長は皆様のおかげです

コメント返し①
「一部突っ込みたい部分があるがあえてスルーしておこうw」
 ・突っ込みをするとむなしくなるから止めときw
「ディスプレイの前で突っ込んでいる自分が(ry」
 ・だから、突っ込みをするとむなしくなるから止めときw
「全然ついていけない領域に突入してる……」
 ・そんな方はこのコメント返しから入ると良いです
「いつの間にかこんなにカオス化しているとはw」
 ・カオスは日々、進歩してます。登場する方は軌道修正できるように頑張って下さい

第十一回⑤
「最後に出てきた黒ずくめの人物が誰なのか気になる……」
 ・気付かないといけない人が気付かずに、コメントしないというのは笑える話ですね♪
「レキにそんな過去があったなんて知りませんでした」
 ・レキ様にいつも絡んでいる貴女が知らないでどうするんですか……
「漆黒に包まれし男の正体も気になるけど一番の見所は

 涼 香 × ギ ン ガ は 甘 す ぎ る 

 と言う点だと思うのは俺だけだ」
 ・貴方は良い所に目をつけますね。最高です
「しかし、今回は店がたいした事が無くて良かったですw」
 ・いつもだったら、十分の九は壊滅しますからね……(遠い目





『雪夜のライヴとカーチェイス』

 コンクリート打ち出しの殺風景なマンションの一室。
 パイプベッドの上で二人は眠っていた。
 一人は茶色の髪を肩の辺りまで伸ばし、もう一人は真紅の髪が腰の辺りまで伸びている。
 二人の眠る姿はまるで童話の眠り姫を彷彿とさせた。
 ベッドに眠る一人は勿論、幽霧。
 近くに置かれた時計がある時刻を示した瞬間、幽霧が目を覚ます。
 まるでスイッチが入ったかのようであった。
 ゆっくりと洗面台へ歩き、水道の栓をひねった。
 蛇口から勢い良く水が迸る。
 幽霧は肌に食い込むような冷たさを感じながら水で顔を洗う。
 タオルで濡れた顔を拭き、椅子に掛けたエプロンをつけた。
 そして冷蔵庫から卵と市販のベーコンを取り出す。
 手慣れた手つきで幽霧はフライパンに油を引き、ベーコンを焼く。
 油が弾ける音と香ばしい匂いが部屋の中を満たした。
 ベーコンに焦げ目がついたところで卵を落とし、塩で味付けをする。
 フライパンにふたを乗せ、しばらく焼いたところで目玉焼きは完成した。
 幽霧は出来上がった目玉焼きを皿に移し換え、別の皿に市販の食パンを乗せる。
「ん……おはよぅ……ままぁ……」
 紅い髪の少女も起きたらしく、瞼を擦りながら現れる。
「おはよう。アルフィトルテ。ご飯が出来たよ」
 幽霧はやかんでお湯を沸かしながら言う。
 アルフィトルテは瞼を擦りながら椅子に座った。
 椅子が高いからか、アルフィトルテの足がぶらぶらと揺れている。
 幽霧はアルフィトルテに食パンと目玉焼きが乗った皿を渡し、自身のカップに粉末のインスタントコーヒーを入れる。
 そして玄関へと歩き、扉のポストに突き刺さった朝刊を読みながら戻ってきた。
 戻る頃にはやかんのお湯が白い湯気を出しながら沸騰していた。
 インスタントコーヒーの粉末の入った自身のカップにお湯を注ぎ、軽くかき混ぜながら新聞の一面記事を読み直す。
「今回は『マジカ』のレンジョウさんですか」
 幽霧は流行している誘拐事件の新しい被害者の名を呟く。
 最近、巷でアイドルを誘拐する事件が立て続けに発生している。
 犯人は複数のグループであるらしく、現在で三つのグループが逮捕された。
 しかし誘拐事件は起こり続け、現在で九十三の件数が報告されている。
 今回はアイドル事務所の一つ。『マジカ』に所属するレンジョウと言うアイドルがライブ直前で誘拐されたらしい。
 今回はこれまでの事件を危惧して、警備員や時空管理局陸士部隊の局員を動員された。
 しかしそのアイドルは誘拐され、今も安否が心配されているらしい。
 民間情報には意外と疎い幽霧でもレンジョウというアイドルの名は知っていた。
 レンジョウは魔導師としての資質があり、民間人で魔導師ランクを所有している数少ない人だ。
 過去に魔導師ランクの登録申請があったのを幽霧は書類で見た事があった。
 幽霧の所属する諜報部でも誘拐されたアイドルの調査は依頼されている。調査線上に複数のグループが浮かび上がっているが、確信のある情報は掴めていない。
 その上そういう仕事をする組織が無数にある為、全てのグループについて把握すら出来ていない。
 諜報部もお手上げと言う事だ。
 いっそ諜報部が警備を行った方が調査するより早いのではないかと、幽霧はインスタントコーヒーを啜りながら思う。
 それならばアイドルたちの安全を守る事も出来るし、組織の一つくらいは一網打尽に出来るかもしれない。
 しかし幽霧はそれが無理だという事も分かってはいた。
 諜報部は大体の部署から嫌われている。そんな諜報部が陸士部隊を差し置いて警備任務をさせて貰えるとは思えない。
 幽霧は物事が上手く行かない事に軽くため息をついた。
「まま……だいじょうぶ?」
 ため息をつく幽霧を心配するアルフィトルテ。口の周りにはトマトケチャップがついている。
「大丈夫だよ」
 苦笑しながら幽霧はティッシュでアルフィトルテの口の周りを拭った。



 幽霧はアルフィトルテを男性用更衣室の前で待たせ、専用ロッカーを開ける幽霧。
「……」
 今日も隊服が男性用から女性用に代わっていた。
 替えを持ち合わせていなかった無い幽霧は躊躇いも無く女性の隊服に着替える。
 そこで幽霧は服の影にあった一冊の冊子に気づくと同時に硬直した。
 ロッカーの棚に置かれていたのはまさしく、諜報部によって回収されていったはずの『幽霧霞総受け集』。
 隣のロッカーに手を突き、うな垂れる幽霧。
 自身をモデルにした同人誌がここまで広まっているとは思わなかったのだろう。
 そして無言で冊子を手にとって読み始める。その顔はまったく変化が無く、無表情のままであった。
 そして読み終わった『幽霧霞総受け集』を持って出て行った。
 更衣室に静寂が訪れる。
「なぁ……」
 男性局員の一人が沈黙を破る。
「なんだ?」
「あれ……俺の宝もんだったんだぞ……」
「ほら。二千やるから、買いなおせよ」
 財布から紙幣を取り出す男性局員。
 そこに別の局員が口を挟む。
「おい。お前、知らないのか? 今、オークションで一冊の平均価格が十八万なんだぞ……」
「……マジ?」
 その情報に紙幣を持った手が止まる。
 今まで隠し持っていた『幽霧霞総受け集』を失った局員は床にひざを着きながらうな垂れている。
 まるでそこへ止めを刺すように新たなる情報がもたらされる。
「でも昨日、ネットオークションを見たら……一冊が四十九万で売買されていたぞ」
 うな垂れた局員は起き上がり、局員の一人に掴み掛かった。
「俺のオカズ……どぉしてくれんだよ!」
「諦めろ……」
 胸を捕まれた局員は首を振る。
「おれのかすみたぁ~ん!!」
 幽霧霞総受け集を失った局員は叫ぶ。
「ついにイカレやがった……」
「……ああ」



 歩きながら幽霧は女性用の隊服と共に入っていた『幽霧霞総受け集』を読んでいた。
 存在はヴァイスやレンによって前から知っていたが、中身を見るのは今日が始めてであった。
 内容は無修正の裏本と言っても差し支えない程のレベルであった。
 身体や性器が精密に書かれている上に、両性具有や女体化などの口に出すにも恥ずかしいようなネタが満載だった。
 これなら長月部隊長が回収命令を出してもおかしくない。
 そして『幽霧霞総受け集』と書かれた冊子は意外と厚くて重い。
 人間の妄想は恐ろしいという話を前に聞いた事を思い出した幽霧は全くその通りだと思った。
 幽霧がそんな事を考えている内に諜報部の部署にたどり着く。
「おはようございます」
「うん。おはよう。幽霧」
 挨拶する幽霧にメガネをかけた雪奈が笑顔で返す。
 机の上には山積みにされた本とコーヒーの入ったカップが置かれていた。
「何を読んでいるのですか?」
「蛇男著の『ダンボールで世界を変えた男』シリーズ」
 雪奈は本に目を通しながら答える。
 この『ダンボールで世界を変えた男』は蛇男によって数年前に書かれた携帯小説なのだが、今でも根強い人気がある。
 内容はとある軍人が諜報任務で様々な地で活躍する物語なのだが、見所は主人公のダンボール使いにある。
 この主人公はダンボールを使って海を渡ったり、雪山でサーフィンをするのだ。
 そんな主人公が受け、今でも人気を博しているのだ。
 一時期は物語の内容を再現する人が多数現れ、一種の社会現象と化していた。
 その中で涙無しでは語れない様々な物語や沢山の怪我人が生まれ、良い意味でも悪い意味でもミッドチルダのギネスブックに沢山の記録が掲載されている。
 売り上げは民間人一人あたりが一巻を四冊ずつ購入するのと同じ金額まで叩き出され、過去から現在までその記録を超えた記録は存在しない。
 ただし現在のベストセラー書籍である如月弥生の『羞恥地獄』がその記録を破るのではないかと実しやかに囁かれている。
「実は『ダンボールで世界を変えた男』の一巻目が映画化されると話を聞いてね。読み直しているわけだよ」
「はぁ……」
 映画にはあまり興味が無い幽霧は生半可な返事を返す。
 雪奈は読んでいた『ダンボールで世界を変えた男』を閉じる。
 そして笑顔で雪奈は幽霧に提案した。
「クリスマスからその映画が上映されるんだよ。初日に一緒にどう?」
「そうですね……」
 映画を見るのは久しぶりな幽霧は満更でもないらしく少し考える。
「その後、久しぶりにみんなで食事しよっか」
 提案する雪奈の笑顔はいつもの黒いものでは無く、とても穏やかなものであった。
 幽霧もそんな雪奈を見るのは入院の時という緊急事態を除けば、ほぼ久しぶりであった。
 その時、一人の女性局員が雪奈に話しかける。
「雪奈部隊長。ちょっと頼みがあるんやけどええか?」
「どうしたんですか? 神威・如月拷問担当」
 そこにいたのは諜報部拷問担当の神威であった。
「諜報部を貸して欲しいんや」
 神威の一言に諜報部の全員が凍りついた。
 しかし雪奈は動揺しておらず、机に置いていた手帳を手に取る。
 手帳をめくりながら神威に問う。
「いつですか?」
 まったく動じていない雪奈に幽霧たちは驚く。
 神威もまったく動じていない雪奈に驚きながらも答える。
「十二月の二十四日と二十五日や」
「大丈夫。詳細は?」
「クリスマスライヴの警護。依頼者はうちのだんな」
 手帳を閉じ、楽しそうに笑う雪奈。
「へぇ~。公式で九十四件目の被害者になる気満々ですか」
「巷ではアイドル誘拐事件が流行ってるけど、そんな事は関係ない……やて」
 苦笑しながら答える神威。
「それは凄い」
 神威の口から出た言葉に雪奈は驚嘆する。
 再び手帳を開き、雪奈は更に黒い笑みを深めた。 
「陸士部隊を差し置いてこっちに依頼ですか」
「今までのケースから陸士部隊の警護は信頼出来ないやと。それならうちのいる諜報部に依頼した方がましなんやと……」
 自身の所属する部隊の部隊長に警護を依頼するのは面倒らしく、神威は深いため息をつく。
「それは信用されているのかされていないのか分からない回答だね~♪」
 ため息をつく神威に雪奈は苦笑する。
「よし、分かりました。警護任務を請け負います」
 雪奈は立ち上がり、全員に指示を下す。
「話は以下の通りです。休み返上して、ライヴの警護任務を行います」
 その場にいた局員たちにも不平不満があったが、口に出しはしなかった。
 既に全員が分かっているからだ。
 諜報部部隊長である雪奈・長月を敵に回したらろくな事にならないと。
「デートの予定があった方はこのライヴに来るように恋人に言って下さい。観覧席のチケットくらいは入手して来ます」
 そして雪奈は何名かに命令を下す。
「神威拷問担当。至急、貴女のだんなにアポイントメントを取って」
「……了解」
 神威は連絡回線を夫の職場に繋ぐ。
「鉈部隊長代行とネタミヤは陸士部隊の部隊長あたりが何か言って来たら、「ガタガタ言うとスパンキングが好きな人の国に送ってやる」とでも言って置いて」
「……」
「返事は?」
 無言の二人に雪奈は黒い笑顔を浮かべる。
 その黒い笑顔に二人の身体に存在する生存本能が警鐘を告げた。
「……ヤー」
「分かりました……」
 二人が刻々と頷いたのを確認すると、雪奈は扉のすみに置かれたスタンドに引っ掛けられたヘルメットを持って諜報部を出た。



 十二月二十四日
 神威の夫がマネージャーをしているアイドルグループ『ウィンドワルツ』がクリスマスライヴが行う日の夜。
 クラナガンの武道館には沢山のファンが訪れていた。
 そして沢山の局員が武道館を囲んでいた。
[こちら拷問班007。A-10は異常なしです]
[了解。こちら管理班006。警備を続けて下さい]
[こちら次元航行部隊008です。外はどうですか?]
[管理班005。外は異常無し]
 武道館一帯では念話による情報交換が絶えず行われている。
 結論から言うと諜報部隊だけでは警護任務を行わせて貰えなかった。
 会場がクラナガン屈指の武道館である事による人材不足。
 今までの失敗を払拭したい陸士部隊からの申し出。
 諜報部を全く信用出来ていない上層部。
 様々ものが絡み合い、最終的には陸士部隊・次元航行部隊・諜報部の合同警備となった。
 諜報部局員の幽霧も外で警護任務を行っていた。
[こちら諜報班031です。中はどうですか?]
 幽霧は歩きながら念話の回線を繋ぐ。
[……諜報部の貴女に教える筋合いはありません]
 念話の回線を繋いで質問した途端、ぶっきらぼうに回線を切られる幽霧。
 内部の情報が知りたい幽霧は改めて回線を繋ぎなおす。
[陸士部隊069だ。中は大丈夫なのか?]
[だから中は……]
[もったいぶってんじゃねぇよ。似非エリート]
[――っ! 五月蝿いですよ。脳味噌まで筋肉で出来た筋肉馬鹿]
[なによぉ!]
 回線を繋ぎなおすと、陸士部隊と次元航行部隊の局員が言い合いをしていた。
 これは話の聞きようが無いと判断した幽霧は別の回線に接続する。
[諜報班031ですが、内部でのトラブルは大丈夫なのでしょうか?]
[こちら次元航行部隊013。トラブルは無し。そちらは?]
 今度の局員はきちんと反応された。ちゃんと仕事をこなす人もいるらしい。
[こちら諜報班031。外は小さなトラブルは続出]
[了解。そのトラブルを至急、解決して下さい]
 そこで回線が切られた。
「ふぅ……」
 立ち止まり、幽霧はため息をついた。
 今はまだ目立つ様な異常は起きていないが、色々とトラブルが起きているらしい。
 幽霧が担当している入り口側では、ライヴを行う『ウィンドワルツ』の如月千歳と音無琴羽のどっちが可愛いかでトラブルが起きていた。
 その時は友人らしき人が止めた為、幽霧が仲裁する羽目にはならなかった。
 他にも見知らぬ人たちにナンパされたり、どこかのスカウトマンに名刺を渡された。
 別の場所ではアイドルたちの控え室に忍び込もうとした人もいたらしい。
 幽霧が時間を確認する。そろそろ交代の時間だ。
「アルフィトルテ?」
 さっきまで自身からくっついて離れなかったアルフィトルテがいつの間にかいなくなっている事に気づく幽霧。
 まさか見知らぬ人に連れて行かれたのだろうか。
 慌てて周囲を見回すが、人が多すぎて何が何だか分からない。
「幽霧くん?」
 アルフィトルテを探す幽霧に一人の女性が声をかけた。
 幽霧は声をかけてきた女性を見る。
 そこには長い金髪が風に揺れる金髪紅眼の女性がいた。
 女神の様な美しさと優しそうな雰囲気を醸し出している。
 隣にはアルフィトルテが立っていた。
 幽霧の姿を見た途端、アルフィトルテは目が潤みだす。
 そして走り出し、幽霧の足にすがりつく。
「アルフィトルテ?」
 幽霧の声にアルフィトルテは顔を上げる。
「ママぁ………」
 アルフィトルテの顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた。
 濡れているあたりから、隊服が涙と鼻水まみれであることが分かった。
 幽霧はアルフィトルテの脇の下に手を入れ、そっと抱き上げる。
 それを待ちわびていたかのように、アルフィトルテは幽霧の方に頭を乗せ、両手を首に回す。
 紅葉のように小さなアルフィトルテの手が幽霧の服をギュッと握った。
「よしよし……」
 背中を優しく叩きながら、幽霧は褒める。
 額を幽霧の肩に押しつけて、アルフィトルテは堰が切れたかのように大声で泣き始めた。
 困りながらも、幽霧はアルフィトルテの背中を優しく撫でる。
 しかし、まだ泣き止む様子はない。
 幽霧は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっている隊服のポケットからティッシュを取り出し、鼻をかませる。
「えへへ………」
 鼻をかんで貰ったアルフィトルテは無邪気に笑う。泣いていたからか、泣き笑いにしか見えない。
 抱き上げながら幽霧は、泣き笑いするアルフィトルテを見て苦笑した。
 女性はそんな光景をある意味羨ましそうに、そして微笑ましそうに眺めていた。
 アルフィトルテを抱き上げた状態で幽霧は女性に頭を下げる。
「ありがとうございます。フェイト・T・ハラオウン執務官」
「気にしないで。歩いていたらこの子が迷子になってただけだから」
 フェイトは幽霧に笑いかけた。
[こちら管理班000。諜報班031。というか、幽霧]
 いきなり雪奈から念話の回線が接続される。
[はい。こちら諜報班031。何でしょうか?]
[ライヴ開始まで交代だよ]
[了解いたしました]
 そこで念話の回線を雪奈から切断された。
「どうしたの?」
「長月部隊長から交代の許可が下りました」
 幽霧は背後から現れた局員と会話を交わし、アルフィトルテを抱きかかえたまま歩き出す。
「あのっ! 幽霧……くん……?」
「何ですか?」
 フェイトに声をかけられた幽霧は振り向く。
「晩御飯はどうするの……?」
「? 手作りのお弁当ですが」
 幽霧の回答にフェイトの目が輝く。
「一緒にお弁当とかどうかな?」
「別に良いですけど」
「じゃあ、行こう!」
 フェイトはあいている幽霧の手を引く。
 幽霧はフェイトに引っ張って行かれるしかない。
スポンサーサイト

6件のコメント

[C119]

>>「最後に出てきた黒ずくめの人物が誰なのか気になる……」
>> ・気付かないといけない人が気付かずに、コメントしないというのは笑える話ですね♪

誰のことを言っているのかはわかりませんけれど、その人はすぐに気付いてるんじゃないでしょうか?わかっているからこそ逆にコメントしない人だっていますから。
  • 2008-07-20
  • 投稿者 : XLONOS
  • URL
  • 編集

[C120]

「妄想は心のご飯です」
そんなフレーズを思い出しましたまさに妄想のオアシスでしょうか幽霧総受け本は 
妄想は人の心とならんで怖い物です

[C121]

謎の連続誘拐事件
この事件の真相が気になりますね

例のオークション組織と関係あったりなかったり・・?
  • 2008-07-20
  • 投稿者 : 道@レクス
  • URL
  • 編集

[C122]

謎の連続誘拐事件より、幽霧の誘拐事件にニヤニヤしてしまいましたw

今後のフェイトと幽霧の話しに気になりますなー
  • 2008-07-21
  • 投稿者 : レキ・ジェハード
  • URL
  • 編集

[C123] 感想

アルフィトルテとはちゃんと手を繋いで歩かなきゃならんね。
幽霧を誘うフェイトの仕草がとても微笑ましく感じられました
  • 2008-07-21
  • 投稿者 : 恭也
  • URL
  • 編集

[C125]

さらっと言ってしまう長月部隊長がいいですねw

ほんとに嫌われてるんですね、諜報部……

ここで本筋が進むんですね、期待してます
  • 2008-07-27
  • 投稿者 : 羽
  • URL
  • 編集

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://clowncraown.blog90.fc2.com/tb.php/77-92ae290c
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

プロフィール

雪奈

Author:雪奈
「交換戯言日誌」を見に来て下さってありがとうございます。
終焉の引き金を引くのは貴方。
物語の続きを作るのもまた……
読んでいる貴方なのです。






無料アクセス解析

最近の記事

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。