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[C116] 感想

修羅場は見てるだけってのが一番つらいものがあるって聞いた事あるけどオレは別に興味あるからついつい傍観してしまいますね~
最後に出てきた黒ずくめの人物が誰なのか気になる...
  • 2008-07-13
  • 投稿者 : 恭也
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[C117] 感想

レンは壊れたままなのですか、いろいろと大変な予
感ガしますね~
黒ずくめノ男は誰でしょう?
レキにそんな過去があったなんて知りませんでした

[C118]

壊れっぱなしのレン君がどこまで持ち直せるかがポイントですね・・・(何

漆黒に包まれし男の正体も気になるけど一番の見所は





 涼 香 × ギ ン ガ は 甘 す ぎ る 

と言う点だと思うのは俺だけだ
  • 2008-07-18
  • 投稿者 : 道@レクス
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[C124]

あんまりお店に被害が出て無くてよかったですww
レキさんも大変でしたね。
二人の仲持たなくちゃいけないなんてww

ギンガさんがヤンデレですね

にしてもチャルメラは渋いですよ部隊長ww
  • 2008-07-27
  • 投稿者 : 羽
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「買い物。幽霧霞の休日」⑤

こんばんは。雪奈・長月です。

現在、涼香様の時空管理局ラジオ進行中!
涼香様。身体を壊さない程度に、捕捉作業を頑張ってください。
ちゃんと自身の身体をご自愛くださいね。

PCが修理に出ているので、更新するだけのために今回もネットカフェを使うという最終奥義な荒技を行っております。
愚かだと笑って下さっても結構です。
SSを書くことしか私にはできませんから。
リクエスト・ご意見・ご感想という優しさは下さるとうれしいです♪
では、はじめます。





 レンがまだ直っていない事を知った幽霧は溜め息をつきながら「もぐぽん酒造」から出た。
 足取りは重く、口からエクトプラズマらしき物が出ている。
 涼香たちは幽霧をどう慰めるか悩んでいた。
「まま……だいじょうぶ?」
 アルフィトルテも明らかに大丈夫そうではない幽霧を心配する。
「心配してくれてありがとう……大丈夫だから……」
 幽霧はアルフィトルテの頭を撫でながら笑う。その笑顔には力が無く、明らかに危ない。
 涼香たちは幽霧がどこかで倒れないか本気で心配になった。
「さて……そろそろ涼香さんオススメのお店に行きましょうか」
「そ……そうですね……」
 気分転換になる事を祈りながら涼香はあるバーへと向かう。
 「もぐぽん酒造」からしばらく歩いた所に涼香の薦めるお店があった。
 看板には「Devil Tear」と書かれ、扉の隙間から店内の光が漏れていた。
「こんばんは~」
 扉に付けられたカウベルの音共に涼香は店内へと入る。
 店内は意外と広く、カウンターでは青年と女性が話をしていた。
 涼香の声で青年は気付き、笑顔で挨拶を返す。
「こんばんは。涼香さん。それと……」
「時空管理局諜報部所属の幽霧霞です」
 幽霧の名を聞いた途端、青年は驚いたような顔をする。
「君があの……ユウギリですか」
「はい?」
 青年の呟きに幽霧は首を傾げる。
「あっ。いや……こっちの話です……アル……こんな女に負けたんか……」
 言葉を濁しながらも色々と呟く青年。
 その様は凄く怪しい。
 青年と話していた女性も幽霧たちの方を振り向く。
「幽霧じゃないか~」
 そこにはアサギの姿があった。酒を飲んでいたからか、酒気で頬が紅潮している。
「こんばんは。アサギさん」
「はっ。はっ。はっ。こんばんはだ」
 グラスに注がれた黄色の液体を飲みながら笑う。
「お隣失礼します……アキさんはどうしたんですか?」
 涼香たちと共にカウンター席に座る幽霧。
 確かにアサギの隣には相方であるアキの姿はない。
 空になったグラスを青年に差し出し、幽霧の問いに答える。
「カリムとデートだ。お~い、梔酒「黄華」をおかわりだ~」
 突然、涼香たちの目が光る。
 アサギの口から出たのはスキャンダルネタであったからだ。
 聖王教会の重役であるカリム・グラシアが一介の男性局員と関係を持つ。
 その噂が嘘だとしても相当な醜聞になる。
 火が無い所に煙は立たない。噂が流れるのならば、そこまでは行かなくても、それに準ずる事があってもおかしくない。
 全員が聞き耳を立てて、アサギの話を聞こうとする。
 しかし情報が命である諜報部に所属する幽霧の反応は違った。
「はぁ。聖王教会のカリム・グラシアさんとデートですか」
 どうでも良いらしく、全く動じずに淡々と会話をに応じる幽霧。
「驚かないのか~?」
 怪訝そうな顔をするアサギに幽霧は返す。
「確かにアキさんは戦技教導官として聖王教会での戦技教導を担当している事は
知っています。しかしそうであれば、諜報部が掴んでいるはずです」
「まあ、そう言われてみればそうだな~。長月一佐は様々な人の弱みを握っているからな~」
 アサギは幽霧の答えに納得し、そこで幽霧に問う。
「幽霧の所属する諜報部の長月一佐は盗撮の趣味でもあるのか~?」
 そこで幽霧の顔に笑みが浮かぶ。とても意味深長で妖艶な笑顔であった。
 そんな表情を浮かべながら自身の考えをアサギに説明する。
「もし長月部隊長がそんなスキルを持っていたら……男女を問わず、時空管理局
にいられなくなる人が続出しますね」
 青年によって注ぎ足された黄色の液体で喉を潤しながらアサギは笑う。
「流石、諜報部。ガセネタを真に受けないな。デートと言っても、ただの護衛だ。シャッハじゃあ、心もとないらしい」
「そうですか。アサギさんは行かなかったのですか?」
 幽霧の一言にアサギは苦虫を潰したような顔をする。そして苦笑しながら答えた。
「私は教会の上層部とさほど仲良しじゃないのでね~」
「未だに教会の上層部はアサギさんの過去を根に持っているようですね」
 やはりどうでも良いらしく、幽霧は淡々としている。
「幽霧はどう思うかい?」
 黄色の液体を揺らしながら尋ねるアサギ。
 幽霧は説明書を読み上げるように答える。
「愚か……ですね。過去の遺恨に依存していたら危ないですね。アキさんが頼りないとは言いませんが、同性という点も含めてアサギさんの方が良いかと」
 そんな回答にアサギは笑みを浮かべる。
「それは嬉しいな~。レキさん、鯛のカルパッチョを一つ注文だ~」
 レキと呼ばれた青年はアサギのオーダーに無言で準ずる。
 液体で唇を濡らしながらアサギは幽霧に説明する。
「ここのカルパッチョは酒よりも旨いんだ~」
「それは僕の料理が上手いという事ですか? それとも仕入れている酒が不味いという事か?」
 少しぶっきらぼうに鯛のカルパッチョをカウンターに置くレキ。
 流石にアサギの言葉が癪に障ったらしく、レキが少し怒っている感じがした。
「そこはレキさんの判断に任せるよ~」 しかしアサギは笑いながらレキの言動をあしらう。
「そう言えば、こいつの紹介を忘れてたな~。ここの店長のレキだ」
「前にも会ったかもしれないが、改めて。レキ……」
「J・S事件の中でクイント・ナカジマを止めた。レキ・ジェハード一等空尉で
すよね?」
 レキは幽霧に手を差し出した瞬間、口に出された言葉で硬直する。
 そして絞り出すように言った。
「何故、それを……?」
「諜報部ですから」
 淡々と返す幽霧。その感情が感じられない目はレキをじっと見ていた。
「あなたはアルを倒した人で良いんだよな?」
 レキの言葉に幽霧は首を傾げる。
「はい? アル・ヴァン・ガノンさんを倒したのはアルフィトルテですよ?」
 幽霧の視線の先にある人物にレキは仰天する。
 視線の先にあったのは幽霧にひっつく紅髪紅眼の少女。
「アル……お前は……七歳位の女の子に負ける程のヘタレだったのか……」
 想像もつかない現状にレキは呻く事しか出来ない。
 そこでレキはある一人の視線に気づく。
 幽霧の隣にいるアルフィトルテがじっとレキを見ていた。
「……初めまして。レキです」
 レキはアルフィトルテに手を差し出す。
「……アルフィトルテ」
 アルフィトルテがレキの差し出す手を握った。
 そしてレキはわざと握る手に力を入れる。
 次の瞬間、アルフィトルテが小さく呟いた。
「……アヴゾォーヴシフト」
 呟きを聞いたレキは力や魔力を吸い取られているような違和感を感じた。
 振り払おうにもレキの筋肉はいうことを聞かない。
 アルフィトルテがレキの手を放した時、やっとその違和感が消えた。
 しかし妙な倦怠感と疲労がレキの身体に残った。
 これでやっとレキはアルが目の前にいる少女に負けた理由が分かった。
「どうしましたか?」
 アルフィトルテのした事に気づいていない幽霧は首を傾げる。
 レキは気づいていない幽霧に説明したくないらしく、話題を変えた。
「オレが人を殺した事を知っていて、あなたは何も言わないのか?」
「言いませんよ。戦闘機人のクイント・ナカジマを止められた人は貴方しかいませんし、クイント・ナカジマは貴方が止める事を望んでいた」
 感情が読めない無機質な幽霧の瞳がレキを見る。
「あなた……いや、お前はどこまで知っている」
 レキの指に炎のような刺青が浮かび上がった。
 発言によっては容赦しないと言うように睨み付けてくるレキに幽霧は淡々と答える。
「長月部隊長から聞かされた話に対する自身の見解です」
 指に浮かび上がっていた刺青が消え、レキは視線をそらす。
 そして深く息を吐きながら言う。
「流石、雪奈さんの諜報部。底が見えない……」
「褒め言葉として受け取らせて頂きます」
 妙に艶のある笑顔を浮かべる幽霧。
 レキは吐き捨てるように言う。
「……っ。その笑顔は……反則だ……」
「すみません。「Bluck The End黒き終焉」を一杯」
「はい。分かりました」
 まるで幽霧から逃げるように涼香の方へ行くレキ。意外と女性は苦手らしい。
 また女性と勘違いされた事が分かった幽霧は深いため息をつく。
 幽霧の溜め息の意味を悟ったアサギは幽霧の肩を叩く。
「とりあえず喰え~。これは私の奢りだ~」
「……いただきます」
 幽霧はレキの作った鯛のカルパッチョを口にする。確かに鯛の鮮度が良く、野菜とドレッシングが美味しい。
[幽霧]
 突然、雪奈から念話が入る。
[何でしょうか? 長月部隊長]
[今、どこにいる?]
 念話の向こうから妙に緊迫した空気を醸し出す。
[「Devil Tear」ですが……]
[じゃあ、今すぐ逃げて。数分後にキレかけのギンガが乗り込んで来るはずだから]
[はい!?]
 幽霧は雪奈の言動に驚く。
「どうした?」
「何かありましたか?」
 アサギとレキが幽霧の方を見る。
「長月部隊長からの念話なのですが……数分後にキレかけのギンガ・ナカジマがこちらに乗り込んで来るそうです」
 幽霧の報告にレキたちの顔がひきつる。
「嗚呼、またあの惨劇がここで起こるのか~」
「あの時は修理費がバカにならなかったんだよな……」
 過去にここで被害があったらしく、アサギとレキは深いため息をつく。
[何か涼香さんと女性三人が歩いているのを目撃したと話が出てね~。それを聞いたギンガさんがキレたらしいよ。涼香さんを血祭りに上げそうな雰囲気だったから、こっちにも連絡が来た]
「……涼香さんを血祭りに上げそうな雰囲気だそうです」
 レキは頭を抱え始めた。ギンガが怒った時はレキが頭を抱える位の惨劇が起こるようだ。
[とりあえず、涼香さんから離れること]
[了解いたしました]
 幽霧が了解すると同時に雪奈からの念話が切断された。
「えーまさん」
「何ですか~?」
 既にえーまは酔っているらしく、頬が色っぽく朱に染まっている。
「ちょっと外に出ませんか?」
「あ~い。良いですよ~」
 幽霧はカウンターにお金を置き、「Devil Tear」から出る。
 それをレキは恨めしそうに見ていた。
[レキさん]
[何ですか……雪奈さん]
 数分後に店を破壊されるかもしれないレキの声からは疲れが感じられた。
[あらら……かなりやつれてますね。そんなレキさんに私が良いものとアイディアをあげますね]
[……ありがとうございます]



「二人……遅いですね……」
 「Bluck The End黒き終焉」を飲みながら呟く涼香。
 レキはこれから起こる惨劇にため息をつく。
 扉が千切れてしまいそうなくらい大きな音を立てながら「Devil Tear」の扉が開かれる。
 レキはそうなる事が分かっていたが、被害額が頭に浮かんでしまう。
 無言で涼香に歩み寄るギンガ。
「涼香さん?」
 背後からかけられたギンガの声に驚く涼香。
 しかし涼香はギンガに笑みを返す。
「こんばんは。ギンガさん。今日もお仕事ご苦労様です」
 次の瞬間、店内に響いたのは乾いた音であった。
 涼香は左頬を赤くしながら右を向き、ギンガは涙目で唇を強く噛んでいた。
「うわぁ……」
 いきなりの修羅場にレキは声を上げた。
「……ギンガ……さん……?」
 状況が分かっていない涼香は目を白黒させる。
「涼香さんのバカ!」
「……はい?」
 涼香はギンガに怒鳴られる理由が分からず、更に首を傾げた。
 首を傾げる涼香の頬に拳が飛ぶ。殴り飛ばされた涼香はイスから落ちる。
 ギンガは床に倒れる涼香を見下しながら叫んだ。
「とぼけるつもりですか! 最近は仕事とか言って私とデートしてくれないのに他の人とお買い物ですか!」
 涼香たちはギンガの気迫に圧倒しているせいで気づいていないが、その声は悲しげであった。
「何とか言って下さいよ!」
「ぐほっ!」
 ギンガに蹴りを叩き込まれた涼香は息を強制的に吐き出させられる。
 呻く涼香の腹部に蹴りを叩き込み続けるギンガ。
 レキはその修羅場を止めようとは思わなかった。
 何故ならレキは気づいてしまったからだ。
 床に落ちる涙とそれによって出来た水溜り。
「あの時……あの時……」
 いつの間にかギンガは顔をぐちゃぐちゃにして泣いていた。
「私の事が好きだと言ってくれたのは嘘だったんですか!」
 渾身の蹴りが涼香を吹き飛ばし、壁に叩きつけた。
 壁に叩きつけられた涼香の体が崩れ落ちる。
「ふえ……えぇぇぇぇぇええええ……」
 ギンガは床に膝を突き、隊服で顔を覆いながら泣き始めた。
 その姿は凄く痛々しくてしょうがなかった。
 しかしレキはギンガに声をかけることはしない。
 何故なら、慰めると言う役目はレキではなく別の人からだ。
 涼香は泣いているギンガによってボロボロであるが、身体に鞭を打って立ち上がる。
 そしてよろけながらも歩み寄り、ギンガを抱きしめる。
「私が大切な人は……」
 抱きしめられたギンガの身体が微かに震える。
「ギンガさんが……告白してくれた……あの時から……今まで……いえ、ずっと……」
 涼香は伝えないといけない最後の言葉をギンガの耳元で囁いた。
「……ギンガさんただ一人です……」
「うっ……くっ……涼香さん……」
 ギンガは涙声で涼香の背中に腕を回す。
 そして堰が切れたように泣き出した。
「うええぇぇぇぇぇぇぇぇ……」
 涼香は泣きじゃくるギンガの背中を優しく撫でながら呟く。
「う~ん。ギンガさんは泣き虫ですね……」
「ぐすっ……涼香さんだからです……」
 鼻を鳴らしながら答えるギンガ。
「まいったなぁ……」
 涼香はギンガの背を撫でながら苦笑した。
「もう惚気はいいので、そろそろ治療して下さい」
 ギンガと涼香に救急箱を差し出すレキ。
 恋人がいない人たちにとって、二人のしていた事は胸糞が悪くなるような光景だったらしい。
 修羅場を見ていた客たちは唇を突き出しながら死んだ目をしている。
 全員が同じ顔を捨ているのだから異様な光景だ。
「大丈夫です」
 そう言って、カウンターのイスに座る涼香。
 ギンガも涼香の隣に座る。
「なら、仲直りしたお二人に祝いの一杯を」
 カウンターの下に置いている瓶の一つをカウンターに乗せる。
 二人は瓶に貼られたラベルに驚く。
「雪奈さんからお二人に「Alors s'il vous plait me remplit par vous comme m'etreindre私を抱き締めて、あなたの愛で私を満たしてください」です」
 透明な液体が二つの冷えたグラスに注がれる。
「どうぞ」
 二人に透明な液体が注がれたグラスを差し出すレキ。
「じゃあ……仲直りの記念に……」
「……乾杯」
 鈴のような音を立てながらグラスがぶつかりあう。
 二人は「Alors s'il vous plait me remplit par vous comme m'etreindre私を抱き締めて、あなたの愛で私を満たしてください」を一息で飲み干す。
 グラスを下ろし、涼香は息を吐き出す。
「やっぱりこのお酒は美味しいですね……」
「そうですね……」
 ギンガも深く息を吐き、涼香の意見に同意する。
 空のグラスをカウンターに置き、笑顔で涼香に尋ねた。
「……で、誰と出かけていたのですか?」
「幽霧ちゃんとアルフィトルテちゃんです。途中で知り合いに出会ったので一緒に」
 そこで涼香は鞄をあさり、ラッピングされた箱を渡す。
「これは……?」
「あけてみて下さい」
 涼香の言うとおりにギンガは箱を綺麗に剥がす。
 箱から現れたのは蒼い石のはまったブローチ。
 その蒼い石はまるで冬の湖をそのまま固めたような蒼色だった。
「これを買いに行ってたんです。幽霧さんは休日が重なったので……わっぷ!」
 いきなりギンガに抱きつかれる涼香。耳まで赤くなった。
 涼香の肩に額を当てながら言った。
「……ありがとうございます。そして……誤解してごめんなさい……」
「良いんですよ……分かって下されば」
 そう言って涼香はギンガの背中を撫でる。
 その光景を対し、レキを含めた店内の全員の表情が変わる。
「「けっ!」」
 そして唾を吐いた。



 冷える夜空の元、幽霧たちは人気が無い道を歩いていた。
 アルフィトルテは楽しそうに笑いながら幽霧たちの前を走る。
「その人が私や君に嫉妬する位、涼香さんは愛されているんだね~」
 幽霧の説明にそんな見解を出すえーま。
「まあ。涼香さんにもいろいろあるのですよ」
「そうみたいだね……」
 遠い目をしながら夜空を見る幽霧。口からまたもやエクトプラズマが出ているのは気のせいなのだろうか。
 この様子だと変態と言う名の紳士になりかけているレンの事を考えているのだろう。
 いきなりどこからかお腹が鳴る音が聞こえた。
「えへへ……お腹すいたね……」
 お腹に手を当てながら苦笑するえーま。
 幽霧は周囲に何かしらの店が無いかと見回すが何も無い。
「どうしますか?」
 その時、チャルメラらしき音が聞こえてきた。音は徐々に近づいてくる。
 幽霧とえーまは近づいてくるチャルメラの音を聞きながら呟いた。
「……何故、チャルメラ?」
 徐々にオレンジ色の明かりが見えてきた。
「こんばんは。どうやら無事だったようですね」
 そこにいたのは雪奈であった。手にはチャルメラが持たれ、屋台を引いている。
「こんばんは」
 闇からにじみ出る様に黒いスーツを着た雫も現れた。
「長月部隊長……何してるのですか?」
「ん? 普通に営業活動だよ」
 雪奈はそう言ってチャルメラを吹きながら屋台を引く。
 ありえない光景に幽霧は唖然としながらも後について行った。
 緑地公園で止まる雪奈。今夜はココで開店するらしい。
 えーまは雫の出した長椅子に座り、雪奈に注文をする。
「とりあえず身体が温まるのを頼みます」
「あいあい♪」
 にこりと笑いながらお猪口に酒を注ぐ雪奈。
「まあ。とりあえず、清酒「漆黒の暦道」で身体を温めて下さい」
 一気にお猪口の酒を飲み干すえーま。意外と酒に強いようだ。
「くーっ! 一気にあったまりますね~」
 幽霧は残念ながら酒を飲める年齢でない為、アルフィトルテと共に周囲を散歩する。
 夜の公園は昼の公園とは違う趣きがあった。
 そんな雰囲気を利用していちゃついている人たちがいるのも事実だが。
「ん?」
 しばらく歩いた幽霧は奇妙な青年を見つけた。
 黒いマントに黒い髪。とにかく黒尽くめと形容するしかない風貌であった。
 青年も幽霧とアルフィトルテに気づく。
「お前も星を見に来たのか?」
「ただの散歩ですが、星を見るのも悪くないですね」
「なら、こっちに来い」
 手招きする青年に幽霧とアルフィトルテは歩み寄る。
 そして空を見上げる。
「わぁ……」
 幽霧は感嘆の声を上げる。
 目の前に広がるのは一面に星が瞬く星空であった。
「ここは俺のお気に入りの場所なんだ」
「そうなんですか……」
 夜空を見上げながら青年は呟く。
「これはある種の帰巣本能だ。俺が住んでいた場所の空もこんな感じだった」
「その気持ち……分かるかもしれません」
 青年の呟きに幽霧は同意する。
「ほう……」
 幽霧の言葉に青年は驚く。
「炎を見ると思うんです。いつか、夢にある赤い世界に帰らないといけないって……」
「そうか……」
 幽霧の言葉に青年はそれ以上何も言わなかった。

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[C116] 感想

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黒ずくめノ男は誰でしょう?
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  • 2008-07-18
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二人の仲持たなくちゃいけないなんてww

ギンガさんがヤンデレですね

にしてもチャルメラは渋いですよ部隊長ww
  • 2008-07-27
  • 投稿者 : 羽
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雪奈

Author:雪奈
「交換戯言日誌」を見に来て下さってありがとうございます。
終焉の引き金を引くのは貴方。
物語の続きを作るのもまた……
読んでいる貴方なのです。






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