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魔法戦記リリカルなのはギャルゲーテイストPeace of Relations.15

今夜は、涼香様の時空管理局ラジオ。ラジオ、本当にお疲れ様です。

ちょこちょこテンションの赴くまま書いてたら、意外と進まない。
テンションが足りないのか、継続心が足りてないのか、もしくは両方か……
ままならないもんですねぇ、ほんと。

そして来週の三月一日から、施設管理職員の研修としてアルバイト。
実に緊張します。まともに働くの初めて。こんな気持ち、初めて……
もう、何も……怖いですね。何が起きるか分からないので。


【接待ティータイム③】

.
「松さんは〝こちら側〟からしてみれば、目の上のたんこぶみたいなものですから」
 そう、一切のゴタゴタを快刀乱麻に解決してしまう〝ご都合主義の化け物デウスエクスマキナ〟――
 我らが部隊長、松永松馬を調停役として会議に放り込む事で。
 その結果、ミッド側にもある程度の譲歩や妥協もさせたにしろ、穏当にヴィヴィオ嬢は高町一尉の娘となったのである。
「貴女の気持ちも分からない訳ではないですが……」
 秘書官と名乗って、あの会議に赴いたが色々と酷かった。
 何とミッドとベルカの双方が条件の譲歩を行わなければヴィヴィオ嬢の身柄を諜報部〝が〟確保すると宣言したのである。
 諜報部も一応は管理局の部署。ミッド陣営ではあるのは確かだが、それでも下手な人間では手出し出来ないようになっている。
 だからその発言は、ベルカとミッドが取り合っている玩具ヴィヴィオを取り上げるということ。
 問題の種そのものがなくなれば、争う必要もない。
 解決方法として間違ってはいないが、まさかそういう手段に出るとは思っても見なかった。
 武力による恐喝外交が十八番と揶揄される時空管理局であるが、まさかあの場で仲裁の体を取って堂々と脅迫紛いな交渉を展開するとは。
 あの場で言うのだから、間違いなく本気であった事だろう。ハッタリをかます時もあるが、あの時浮かべていた満面のどぎつい笑みはまさしく有言実行のそれだった。
 ベルカ領との外交問題発生どころか、時空管理局内部で刺客を差し向けられて粛清されかねない蛮行である。
 それでも自分が今も五体満足でいられるのは、ひとえに隊長が色んな陣営に売った貸しや握っている弱みのおかげだろう。
「此方としては、生きた心地がしなかったのですが」
 もし、彼が一目置かれる存在でなければ――厄介事に巻き込まれるのは間違いなかっただろう。
 だからと言って、周囲に迷惑を掛ける上司の悪い手癖に余り感謝はしたくないが。
「でもあそこまでギリギリでなければ、旨味もあったのでは?」
 入学先はベルカ領で、学校にいる間は監視という名の警護を聖王教会が担当。
 高町女史は時空管理局教導隊所属のままで、住んでいる所はミッドチルダの閑静な住宅街。
 現状ではややベルカが有利だが、将来はヴィヴィオ嬢の選択に委ねられている点を考えればミッドにも悪い話ではない。痛み分けと呼べなくもない条件だろう。
 しかし、自分には彼女が一触即発の状態まで粘った理由がよく分からなかった。
 プライドの問題とか、状況を面白くする為とか、いくつかは思い浮かんでも何だかしっくりこないのだ。
「そうでもないですよ?」
 自分が言いたい事を察したのだろう。ニコリと笑うグラシア女史。
 確かに涼しげで無邪気な笑顔が可愛らしいが、漂わせる空気はどこか薄ら寒いものがあった。
「貶めるつもりはありませんが、〝あの方々〟は自分たちが今は亡きベルカの王たちの遺志を継ぐ者であると信じて疑わないですから」
 出てきたのは嘲笑するような響き混じりの言葉。
 吐き捨てる、とまでは行かないもののどこか嫌悪感を感じているような声音だった。
 それが自分には、ひどく印象的だった。
 高町なのは女史が時空管理局の歩く看板なら、聖王教会の良いイメージの象徴はカリム・グラシア女史がその一人として挙げられる事だろう。
 聖王教会におけるスポークスマンの一人にして、麗しの美人修道女騎士。
 報道関係の筋によると、ミッド陣営でも彼女に憧れて入信する人間が後を絶たないらしい。
 実際の年齢を悟らせないくらいの若々しさに、聖王信仰がアンチエイジングに効果があるに違いないと踏んでいるのだろうか。あと豊胸効果とか。
 無論、美人シスターな彼女にゾッコンラヴな野郎共がまっしぐらなのは言うまでもないだろう。
 陽だまりのように温かな慈愛を持ち、月のような涼やかな美しさを持つ女性。
 それが、自分だけでなく彼女を知る誰もが抱く印象。
 まさかそんな側面をグラシア女史が持っているなどと、誰が思うだろうか。
 だから思わず自分もその表情に引き込まれてしまう。
「余計な玩具を与えるのも、いささか面白くないので」
 そして【ベルカの聖女】はただ笑う。
 口元をゆっくりと引き上げ、まるで悪魔のように。
 ゾッとするくらい綺麗で恐ろしい笑みを自分に向けてきた。
「可愛らしいお人形を、お年を召した男の方々が血眼になって必死に取り合う姿なんて……気持ち悪くありませんか?」
 否定は出来ないが、止めて欲しい。それは余りにも酷過ぎる。
「貴方も貴方で厄介なことをしてくれました。霞さん」
「……【血盟の王国ブルウティヒ・レギオン】のことでしょうか?」
「分かっているじゃないですか」
 笑みを絶やさないグラシア女史。でもその目は相変わらず氷のように冷ややかであった。
「貴方が再現したその術式も、この騒動の一端なのです」
 問題の一因らしきその魔法は時空管理局開発部非常勤研究員シャルラッハ・リンドヴルムが手がけた仕事の一つ。
 儀式型契約魔法【血盟の王国】は、ヴァイゼ・バアルの深部と聖王教会大書庫に眠る閲覧可能の資料に記されたわずかな記述をたどってどうにか再現した古代魔法だ。
 固有戦術書レシピの原型ともいえる『奉剣奉書』の再現だが、あくまで時代検証が目的。
 あくまで技術として残すべきで魔法あって、実践運用するために再現された魔法ではない。
「上は、アレを使う為に騎士を選別しているくらいなのですが」
 もしかして、ヴィヴィオ嬢を高町女史から取り上げようとしている流れもそこから来ているのだろうか。
 なら聖王教会が意味の分からない言いがかりをつけるのも分かるもの。
 高町なのは一尉撃墜未遂の一件をミッド陣営の失点とし、ベルカ陣営に身柄引き渡しをさせる気なのだろう。
 何であれミッドを言いくるめ、迅速に確保して囲い込んでしまえばこっちのもの。神輿にして戦争起こすのも、おぞましい真似をするのも自由だ。
 身柄を押さえたならば――聖王教会の過激派は間違いなく、彼女にこれを使わせる事だろう。
 遥か昔、ベルカの地を統一した王の軍勢を生み出す【血盟の王国マホウ】を。
 そして起きるのは、古代ベルカの歴史再現。
 現代に蘇った《聖王》を神とし、その使徒と化した騎士たちがこのミッドチルダを飲み込む事だろう。
「……はぁ、そうでしたか」
 だが自分は呆れるしかなかった。馬鹿馬鹿しいと。
 うん、実に阿呆じゃないかと思った。
 少々の皮肉を込めつつ真剣な顔つきのグラシア女史に言葉を返す。
「欠陥のある狂気じみた呪いが、そんなに嬉しいものとは思いもしませんでした」
「……はい?」
 自分の言葉に首を傾げるグラシア女史。
 何を言っているんだろう、この子は。と言う可哀想な視線も向けてきた。
 された自分も微妙な気持ちになったが、まぁ……分からなくはない。
「一応、資料にもお書きしたのですが……」
 確かにこの魔法は発動すれば、もしかしたらミッドに奪わされた土地を奪い返す事が出来るかもしれない。
「間違いなく、ミッド侵攻は失敗するでしょう」
 でも、この魔法には中々えげつない仕様だ。自分が保証する。
「誰でもなく、高町嬢の手によって」
「……え?」
 驚くグラシア女史。声の感じからして素の感情。
 いや、貴女がそんな反応されると色々と心配になるのだが。
 まさか提出した資料を読んでないとかないですよね?
「あの魔法は、一種の誓約ゲッシュみたいなものです」
 動揺を女史に読み取られないようにしつつ自分は説明する。
「確かにすれば、ベルカの騎士が更なる力を獲得する事が出来るでしょう」
 ですが、
「騎士が力を得る代償に、騎士は王の願いを叶えなければならない」
「……それはそれは」
 目を細めてうっすら冷たい笑みを浮かべるグラシア女史。
 どうやら意図している事は分かったらしい。
「ええ、一種の呪いです」
 この魔法は自由が流通するこの時代においては不要の代物。
「契約して裏切れば、知識を根こそぎ奪われて廃人と化し……」
「それ以外がヴィヴィオさんに危害を与えようとすれば、契約した皆さんに蹂躙される……でしょうね」
 自分の言葉を引き継いで楽しそうにニコニコ笑う女史。
 もしかして、とぼけてたのはわざとだろうか?
「だから、この魔法を発動すべきではありません」
 本当に食えないなぁ、と思いながら自分は忠告する。
「ベルカ領が血の海ブラッドバスになりますよ?」
 本当にあれは時代検証する為の展示品みたいなものなのだから。
「間違っても発動しないで下さいね。少しでも忠誠心がなければ、良くて洗脳。悪くて誓約不履行で呪い殺されます」
「それは振りですか?」
 笑みを崩さず悪戯っぽく問いかけてくる女史。
「違います」
 おい馬鹿止めろ。ほんと止めろ。冗談とかそんなの抜きで。
 あの魔法の本質は異端審問みたいなものなのだから洒落にならない。
「冗談はさておき……」
 女史はいくら道化ぶってても教会騎士。流石に使わないよう釘を刺した魔法をみすみす使わせはしないだろう。
 発動すれば、後はミッドと事を構える運命しか待っていないのだから。
「どのようにするのがお好みでしょうか?」
「……はてさて。どう、とは?」
 口元をより吊り上げて、静かに笑うカリム女史。
 とぼけるような口調であるが、向ける視線と漂わす気配の質が変化するのを感じた。
 それはまるでネズミをどうなぶろうか考える猫のような。
「高町一尉ならびに高町ヴィヴィオ嬢の〝平穏〟を守る為に、自分はどのような〝誠意〟を示せばよろしいでしょうか?」
 しかしそれでも自分は問いを投げかけねばならない。
 彼女が口添えするよう説得できなければ、二人が引き離されるのは確か。
 そうなれば、ヴィヴィオ嬢が【血盟の王国】を発動した際に被害をこうむるのは聖王教会だけではない。
「ならば、霞さんは私に何を差し出してくださるのですか?」
 勿論、彼女もそんな事は百も承知だろう。
 実に楽しそうな笑みを浮かべている。目は笑っていないが。
 そんな問いを投げ返されるのなら自分もこう答えなければならない
「では……自分が貴女の狗になれば、よろしいでしょうか? 聖王教会騎士カリム・グラシア様?」

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