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[C242]

これはまた…積極的なカリムさんですねぇ。
徹底したアプローチと自分の武器を分かっている攻め方がまた、された男としては凄くうれしいんだろうなぁって感じがします。
 そしてそれにも動じず淡々と状況をまとめる霞くんの鉄板ぷり…もう安定してますな。
 読者には心情分かれど彼の相手には分からない。
 だから彼女の子供のような反応が少し微笑ましくもあり、カリムが一人の女性なんだなぁって感じを思わせて良かったです。
 次も期待しています。では
  • 2012-11-18
  • 投稿者 : ぷーたろう
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[C243] 探偵GODです

はじめまして探偵GODです。
これは勉強になります。
  • 2012-12-09
  • 投稿者 : 探偵GOD
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魔法戦記リリカルなのはギャルゲーテイストPeace of Relations.013

【接待ティータイム①】

.
 何やらずっと顔を赤らめていたヴィヴィオ嬢と表層で別れ、自分が向かった先はヴァイゼ・バアルの最上階。
 そこは一見さんお断りの会員制カフェになっており、ここで本日の約束相手と待ち合わせしている。
 会員制だからか、内装はどこか貴族たちが集まるサロンを思わせ、至る所で着飾った人たちが歓談していた。
 いくらドレスコードがないとはいえ、女性用の隊服に白衣を羽織った姿の自分は色んな意味で場違いであったかもしれない。
 服装から察するに局の関係者らしき人間も、上層部の重役。三等陸士の自分とは立場が天と地くらい差がある。
 まぁ、身なりも身分もやや貧相とはいえ『招かれてしまった』のだから仕方ない。
 入り口の店員に会員証用のカードを掲げて通り抜け、周囲の視線に見向きもしないで自分は無言のまま奥へと突き進む。
 カフェの奥。臙脂色のカーテンと乳白色のガラスで遮られたその向こう。
 空中庭園を一望できるテラスで、〝彼女〟は優雅にお茶を楽しんでいた。
 〝彼女〟からしてみれば、いつもの格好でいつものようにお茶を楽しんでいるだけであろう。
 しかし余りにも現実離れした美しさを持つ彼女が何をしてもそこに高貴さを感じさせられてしまうのだ。
 普通の人がすれば気にも留めないことにさえ、いちいち目を奪われてしまう。
 これはいくら金を使って身なりを着飾ろうとも得られないもの。言うなれば、一種の〝才能〟だ。
 自分は頭から爪先まで伸ばすよう意識しつつ、物憂げに紅茶を飲む女性の方へ颯爽と歩いていく。
 そしてその向かい側に立ち、片足を軽く一歩分引いて一礼する。
「ごきげんよう、カリム・グラシア様。その見目麗しきその顔を拝謁でき、恐悦の極みに御座います」
「……えぇ、ごきげんよう。『幽幻の白雪ミラージュスノウ』」
 自分の姿を認めた彼女――聖王教会所属の高位騎士であるカリム・グラシア女史は高貴さを漂わせながらも淑女らしい柔らかな笑みで挨拶を返した。
「出来れば、会うたびにその名前で呼ぶのは……ご勘弁頂けないでしょうか?」
「ふふふっ……どうしてかしら?」
 苦虫を潰したような顔をする自分に、グラシア女史は楽しげにくすくすと笑う。
 確かにその笑みは第三者からして見れば脳みそが蕩けるくらい美しいし可愛らしいだろう。
 しかし相手が聖王教会でも権力のある強い女性だとなれば話は別。猫にもてあそばれているかのような気持ちだった。
 無駄と分かりつつも自分はため息を漏らしながら問いに答えた。
「貴女が自分の事をそう呼ぶので、『華天幽月ミラージュスノウ』が仕事のコードネームに」
「流石、松さん。そういうことにはちゃんと食いついてくれますね」
 笑みを崩さずにそう言ってカップを持ち上げるグラシア女史。こちらにも漂って来た芳しいお茶の香りが鼻をくすぐる。
 いや、流石にこっちとしては中等部の学生が考えたような名前はちょっと……。
 独自で作った魔法につけるならともかく、提出用の報告書にその名前を書くのは一種の苦行だ。
 グラシア女史はカップをソーサーに下ろし、ゆっくりとした所作で席を立つ。
 そして両手を前で重ねて立つ自分に歩み寄ると、自分の肩に手を置いて首辺りにゆっくりと顔を寄せてきた。
 鎖骨の辺りに唇が着いてしまうくらい近づけてきた彼女は手繰り寄せた自分の髪の匂いをかぎながら言った。
「ちょっと、埃っぽい。かな……」
「地下書庫におりましたので」
 首筋に顔をうずめて来たグラシア女史に、自分は淡々とした声で返答する。
「……そんな状態で来たのですか?」
「失礼。少々、作業に手間取りましたので」
 声質は戸惑っているように聞こえるのにもかかわらず何故か顔を上げない彼女。
 時が経つにつれ、相手がこちらにへしな垂れかかって来るのを感じた。
 それにしても女史はいつまで服の匂いを嗅いでいるのだろうか。
 会うたび会うたび、こうしてくるのだから実は少し不思議であったりする。
 最初は曲がりなりにも淑女の前に立つからマナーのチェックでもされているのかと思っていたが、今も離れない辺りそうでもなさそうだ。
 こちらとしても最近、彼女のそれが大型の動物にじゃれつかれている感も否めなくなっている
「でも、かすかにお菓子を作ったような甘い匂いもしますね」
 しかしちょっとした重みと共に柔らかいものが身体に押し付けられる感覚には今でもこそばがゆさを覚えてしまう。
 そして気がついたら頬擦りまでされていた。密着しているせいで色んなものが胸板とかに押し付けられて、なんかすごい。
「……こちらへ参る前、部署でお茶受けを少々」
 仕事の内容上、女性に幻想は持っていないと自負はしている。
 だが、グラシア女史のそれはハラオウン執務官とは別の意味で男の理想を体現化しているとも言えよう。
 金色の髪や白い肌が印象的で、敬虔な聖王教会の信徒の模範らしく清楚でおしとやかだ。
 その騎士服の下に隠された柔らかな肢体を貪り、無垢な彼女の純潔をこの手で汚してしまいたいと思わない男はきっといない事だろう。
 女性であってもしかしたら、手折られる花のように己が身をゆだねたいと思うかもしれない。
 聖王教会騎士カリム・グラシア女史とはそのような魅力に溢れた人間だ。
「私には作ってくれないんですか?」
 くすくすと笑う女史の声。まるで自分を転がして遊んでいるかのような響きが混じっていた。
「それは、またの機会とさせていただきましょう」
 しかし実際にもてあそばれているような感じの自分としては、それこそ何とも言えない気持ちになる。
 夢中になって溺れるならともかく、正気のままだと自らが餌になって丸呑みにされる感覚がどうも拭えない。
 そもそも、野郎の匂いをかいで何が楽しいのだろうか。
 もしかすれば、彼女は匂いに対して特別な嗜好や並々ならぬこだわりを持っているのだろうか。
「霞さんもつれないですね」
 女史がそう言ってすぐだっただろうか。自分の首筋に、何やら生暖かくて柔らかいものがつけられる。
「……ッ」
 彼女の唇と気づいた時には既に肌を吸われ、軽い痛みを感じた後であった。
 ご丁寧に舌まで使って吸う隙間を小さくして強く吸ったのだろう。された部分が熱い。
 わずかに身を離した女史は照れる様子もなく、透き通った笑みを浮かべてくる。
「お戯れとはいえ……淫らな真似はお控えになられた方がよろしいかと」
 おそらくキスマークがついたであろう部分を指で触りながら自分は相手をたしなめる。
「ふふっ……」
 やっと少し離れてくれた女史は優しく微笑みながら自分のタイ紐を摘む。
「タイが曲がっていてよ?」
 まるで妹をたしなめる姉のような口調でほどけた両手で丁寧に巻いて結び始める。
 流石に手馴れているのか、その手は丁寧でありながらも早かった。
 臙脂色の長い布紐を綺麗なちょうちょ結びにし、満足げな顔で今度こそ自分から身を引いて距離を取るグラシア女史。
「はい、できましたよ」
「ありがとうございます」
 こちらも片足を引き、そちらに重心をかけることで軽く後ろに下がる。
 左右の手でスカートの端を軽く摘んで軽く頭を下げる。
 この時、全身がしっかりと伸ばして折り目正しくやるとグラシア女史が喜ぶのだ。
 相手いわく、まるで洋画からそのまま抜け出たような美麗さと清楚さがあるらしい。
「では、ちょっと失礼します」
 ゆっくりと顔を上げ、ブーツの爪先で軽く絨毯の床を蹴って魔法陣を展開。
 消臭とかすかについた埃を除去する魔法を発動する。
 ハーブのような爽やかな匂いのする風が吹き、真ん中に立つ自分の髪と服のすそを軽く巻き上げるがすぐに治まる。
 最後にポケットから小さい霧吹きを取り出し、空中に吹き付けてそれをくぐるようにして匂いをつけなおす。
 女史は少しだけ顔を近づけてきて、小さく鼻を動かす。
 そして彼女は太陽のような暖かい笑顔を浮かべて言った。
「やっぱり私は、霞さんがすっきりとした匂いを纏わせている方が好きですね」
 頬に赤みを差してそう言う彼女の顔はまるで、愛の告白をしてきた少女のようで。
「さて、今回はどういったご用件でしょうか?」
 自分は側にあった椅子を引き、スカートがまくれないよう注意しつつ座る。
 向かい合うように席についた彼女は答える。
「貴方と一緒にお茶をしたいと思ったから……ですかね」
 それでは理由になりませんか、とまるで純粋無垢な童女のように笑いながら小さく首を傾げるグラシア女史。
 そしてすっと手を伸ばし、こちらの頬を撫で始めるカリム。
 自分は表情一つ変えず、感情を悟られないように務めながら無気質な声で言った。
「申し訳ありませんが、私は貴女を楽しませられるような話題を持ってはいないのですが」
 あちらとしては赤面するなり、激しく動揺するなりして欲しかったのだろうか。
 少しだけ頬を膨らませ、既に冷めてしまったであろうお茶を口に運ぶ女史。
 落ち着いたのか、カップをソーサーに下ろし、優しい微笑みを浮かべながら言った。
「では、互いの近況を交えながら……」
 表面上は怒りをおさめたように見えるが、漂う雰囲気はどこか陽炎のように揺らめいている。
 どうやら先ほどから全く動揺しない自分が気に入らないらしい。
「ちょっとした世間話でも」
 何故なら、その笑みは穢れを知らぬ純粋無垢なそれだが――。
 放っているそれは紛れもなく、相手を萎縮させるような威圧感に満ちていたのだから。

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これはまた…積極的なカリムさんですねぇ。
徹底したアプローチと自分の武器を分かっている攻め方がまた、された男としては凄くうれしいんだろうなぁって感じがします。
 そしてそれにも動じず淡々と状況をまとめる霞くんの鉄板ぷり…もう安定してますな。
 読者には心情分かれど彼の相手には分からない。
 だから彼女の子供のような反応が少し微笑ましくもあり、カリムが一人の女性なんだなぁって感じを思わせて良かったです。
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