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[C236]

霞さんの展開運びの仕方が非常に滑らかだった。
おかげでフェイトさんがあっという間に奈落の底に突き落とされたような感じの雰囲気を醸し出してて其処で非常に表情の良さが出てる気がしました。
 後は、霞の緩急を使ったしつけというか、矯正方法が短くしっかりまとめられててそれでいてやはり説得力がある。
 この行動一つ一つにフェイトに対する問題の提示と警告がしっかりなされてるからこそ、彼女の能天気で天然な男殺しが際立っているようにもみえました。
 彼の思いはまだ彼女に伝わっていないみたいですね…
 次も期待しています。
 では
  • 2012-06-09
  • 投稿者 : ぷー
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魔法戦記リリカルなのはギャルゲーテイストPeace of Relations.008

【人の想いはいつだって、一方通行で】

.
「特に何も……思わないかな」
 返って来たのは割りと意外な回答。想定の範囲内とはいえ、これは言ってくる可能性が低いと読んでいたものだった。
 何故なら高町空尉は彼女の親友。流石にマイペースなハラオウン女史でも、この一件に関しては腹に据えかねるものがあると思ったのだが。
「はぁ……そうですか」
 お冷で唇を濡らしつつ自分は曖昧な返事を返す。
 質問振っといてつれない態度かもしれないが、流石にこんなレベルで驚いてたらきりがない。
 ジョッキのビールをちびちびと舐めるように飲みつつ、執務官殿はくすくすとおかしそうに笑いながら言った。
「男の人がそんな目的でするならともかく、霞くんがそんな事しても余り怒る気にはなれないかな」
「はぁ……これでも、男。なんですが」
 その言葉に、何とも言えない気持ちに陥ったのは言うまでもない。
 確かに自分が彼女に男として見られてないのは、ずっと前から分かっている事。
 承知の上で自分は今でもこの執務官と交友関係を続けている。
 しかし喜んで良いのやら、怒って良いのやらよく分からない回答かまされても困るのだが。
「だって、霞。性欲とか劣情とかと無縁でしょ? 色々と」
「……」
 えっと、これは否定も肯定もし辛いかもしれない。
 周囲の環境が環境だから、なんというか、そういうのは割りと食傷気味だったりする。
 というか昔からセクハラ系のいじめやコミュニケーションが多くて、〝そっち系〟の耐性にはめっぽう強かった気がする。
 この前、ロッカーに女性用の隊服と一緒にランジェリーセットが入っていた事がある。それもスケスケの明らかにアダルティさとコケティッシュさに満ちたレースつきのヤバイやつ。
 無表情で冷静に処理していたら諜報部の女性陣にドン引きされた。 あの時は色んな意味で殺意が芽生えたのは言うまでもない。誰これ構わず石化魔法アイギスぶち込んで、そのまま放置したくなる衝動に駆られるくらい。
 まぁ、いつものように肩透かし食らったような顔をされても、こちらとしてはどうしようもないが。
「ん~。でも私は、霞のそういうところ好きかな」
 もうぬるくなったであろう麦酒を口に運びつつ、彼女はいきなりそんなことをのたまわってきた。
「いや、むしろ安心する……かな」
 天然なのはもう分かったから、ちょっと落ち着こうか……フェイト・T・ハラオウン執務官殿。
 それなりの理解力があるのはありがたいが、そう易々とそんな言葉を口に出すのはややいただけない。
 自分は親愛で言ってくれているのが分かるから良いが、人によっては情愛と勘違いしかねない爆弾発言だ。
 だから、
「フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官殿」
 目を細めながら自分はわざと薄ら笑いを浮かべ、
「少し……落ち着いていた方がよろしいのではないでしょうか? いつもの貴女らしくないようですが?」
 そのまま彼女に釘を突き刺しに入る。
「……え?」
 自身の言葉に、ハラオウン女史の表情が凍りつく。
 そりゃあ――そうだろう。わざとそういう風な口調で言ったのだから。
「今の貴女は何というか……頭の足りない情婦のようですよ?」
「……っっ!」
 少し口角を上げつつも静かに言った自分の言葉に、執務官殿は羞恥に耐えるかのようにうつむいて顔を真っ赤にする。
 きっと彼女からしてみれば、いきなり冷水をぶっ掛けられたような心地だろう。
 それなりに友好のある親しい相手が突如、人が変わったかのように自身への対応を変えたのだから。
 動揺を隠せなくなるのも当然と言えば、当然だろう。
「それとも、何ですか? かの『エース』の一人、ハラオウン執務官殿はその身体を持て余していらっしゃるのですか?」
 自分はわざと蔑むような冷ややかな視線を彼女に向ける。
 まるで嘲笑っているのような雰囲気を漂わせる自分のそれに耐える女史の弱々しい姿は男を溺れさせるのには十分すぎるもの。
 人によっては優越感を感じるかもしれないが、自分は何も感じなかった。
 それどころか、今の彼女を見て可哀想とすら思わなかった。
 ある意味、擬態じみているそれにいちいち気持ちを引っ張られていたらきりがない。
 男を惑わす要素を詰め込んだハラオウン女史のそれは、自分を守ってくれる人を捕まえる為のものに過ぎない。
 こうして彼女はそんな人を誘うような姿を見せ、「この女の子は自分が守ってあげないといけない」とか錯覚させ、自分に優しくしてくれる人に依存していくのだ。
 相手が彼女を守ろうとすればするほど、彼女は相手に自分の弱い姿を見せていく。
 そして相手は深みにはまっていき、依存され、身も心も女史に溺れていくのである。
 無自覚でやっているとはいえ、えげつないにもほどがある甘い猛毒だと思う。
 まぁ、それに誘蛾灯に群がる虫よろしく引き寄せられてしまった馬鹿どもは揃いも揃って二次性徴を迎えた男子のように性欲丸出しなのが中々皮肉っぽいが。
 そろそろ相手の肝がほど良く冷えて、精神値も良い具合に下がった頃だろう。
「ハラオウン執務官」
 自分は相手の方へ身を乗り出し、顔を上げた女史の唇に自身の人差し指を押し付け、
「好きという言葉を容易く使わない事をお勧めいたします」
 やや声のトーンを柔らかくして口元に引きつりが歪んだような小さい笑みを見せる。
「……ん~、もうっ! また年下をからかったの!」
 ここでやっと自分のそれが演技だと気づいたのだろう。子供っぽく頬を膨らませるハラオウン女史。
 三等陸士と言えども、自分はこれでも諜報部所属の局員。
 潜入用の仮想人格マスクくらい指で数えられる程度は持っている。
 まぁ、こういうところでそれらを使うのもおかしいかもしれないが。
 子供みたいな表情をする彼女に、自分は苦笑しながら席に座りなおす。
「それほど、貴女は迂闊なのですよ。ハラオウン女史」
 自分は再び目を細め、やや上目遣いで相手を見ながら静かに言った。
「貴女はいつだって、誰かを惑わすお人です」
「霞はそんな厄介な女、嫌い?」
 ちょっと困ったような顔をするハラオウン女史。
 そんな顔でそんな質問されるとこれ以上は何も言えなくなってしまうのだが。
 だから今の自分に言える事としたら、
「自覚があるのなら……少しは自身の振る舞い方考えて下さい」
 当たり障りもない言葉くらいで。
「頑張ってみる……かな」
 そんな自分の思いなど知ってか知らずか、はにかむハラオウン執務官。
 本当、いろんな意味で先が思いやられるのだが。



 Next 009『言霊の毒』
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霞さんの展開運びの仕方が非常に滑らかだった。
おかげでフェイトさんがあっという間に奈落の底に突き落とされたような感じの雰囲気を醸し出してて其処で非常に表情の良さが出てる気がしました。
 後は、霞の緩急を使ったしつけというか、矯正方法が短くしっかりまとめられててそれでいてやはり説得力がある。
 この行動一つ一つにフェイトに対する問題の提示と警告がしっかりなされてるからこそ、彼女の能天気で天然な男殺しが際立っているようにもみえました。
 彼の思いはまだ彼女に伝わっていないみたいですね…
 次も期待しています。
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