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魔法戦記リリカルなのはギャルゲーテイストPeace of Relations.05

静奈鈴音様の時空管理局ラジオ放送中。
異色のSSサイトにご足労ありがとう御座いますw

それにしても、フェイトさんが大変な事に。
まぁ、鈍感である事を許されなかったらこうなりますよね。
それにフェイトさんのファンのイメージをやや含めると……
端的に言ってしまえば……『フェイトさん=強烈な性的対象』が強すぎる。
時々、『フェイトさんファン=あのエロエロしい身体しか見てない人』と疑ってしまうんですよね……
個人的には、『フェイトさん=エロ』の空気は払拭したいのですが……周囲の雰囲気がどうも。
誰か、綺麗なフェイトさんのいるサイトを紹介して下さい。割りと切実に。
相原様の『天然だけど王子様ちっくなフェイトさん』だけじゃ、『エロキャラ』イメージが払拭しきれないので。



【人に人は理解出来ない
 だから、無意識に人を傷つけられる】
.
 今ここで、やっと自分は気づいた。うっかり彼女のトラウマを刺激してしまった事に。
 瞬時にバックからエチケット袋を取り出し、ハラオウン女史の隣に移る。
 袋を相手の口に当て、何が起きてもいい様に準備だけはしておく。
 そして――
「んぐっ……おぶっ……ぉ……」
 今まで食べたものが吐瀉物となって吐き出される。
 すぐにエチケット袋が満たされ、ずしりとした重みを感じた。
 既に女史の顔色が真っ青を通して蝋のように白い。こころなしか生気も薄まっているように思えた。
 そんな彼女に自分が出来る事としたらその背中に腕を回し、落ち着けるよう撫でる事だけだった。
 彼女――フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官は、とあるトラウマを持っている。
 いや、ここまでくればある種の呪いとも呼べてしまう代物だ。
 その精神的外傷の詳細を端的に言い表せれば、一種の対人恐怖症。
 自身に性的感情や恋愛的感情を抱いた相手に対し、身体的にも精神的にも過剰反応を起こしてしまうのである。
 正直、この焼肉屋が個室でよかった。そうでなければ危なかった。
 誰かと会う時は一応、どんな状況であっても空間展開型の音声遮断や認識阻害の魔法は入れている。
 だが、それでも安全とは限らない。過信すれば、どこで足元をすくわれるか分からない。
 音声遮断しても意識すれば聞こえる危険性もあるし、認識阻害も監視カメラは対象から外している。
 状況によっては漏れる可能性だってあるのだ。
 だからこのような店の造りだと割りと好都合ではある。
 他者を意識させない空気が認識阻害系魔法の効果をより高めてくれるからだ。
 このような事をする理由として、自身の保身は確かにある。
 だが、どちらかといえばハラオウンの執務官の醜態を周囲に晒さない為というのが大きい。
 こんな姿を誰かに見せられるはずなんてない。直視するのは自分だけで良い。
 そうでなければ、『エース』の一人、フェイト・T・ハラオウン執務官としての体裁が保てなくなる。
 彼女は、局内で凄くモテる人間だ。この上ないくらいモテている。
 高町女史の持つ『砲の王』のような二つ名持ちというのもあるが、彼女の場合は心身ともに人を惹きつけている要素に満ち溢れている。
 まずあの豊満痩躯な身体つきは、異性の局員を虜にするには十分な要素と言えよう。
 えぐい事を言えば、男性局員なら一度は彼女を自慰行為の対象として用いるくらいには。
 自分の前では子供っぽい事が多いが、精神面もそれなりに出来ているだろう。
 評判によると、いつもは王子様オーラを振りまいて女の子にも恋愛感情を抱かれているらしい。
 上司の話によれば、その『お姉様オーラ』は中学生くらいの頃から発揮されていたと言う。当時の写真を見せられた自分すら思わず納得してしまった。
 背が高く、スラっとしていて、出るとこ出ている。
 その上、誰に対しても優しいと来れば――もはや人に媚売ってる要素のみを集めた都合の良い生物にしか見えない事だろう。
 惜しむらくは、本人の精神がもうちょっと頑丈であれば人生苦労しなかっただろうに。
 何故ならその身体つきのせいで男性局員に付きまとわれる事が多く、それで軽くトラウマになっている節があるからだ。
 男である自分が言うのもあれだが、何で男は惚れた相手の気持ちや都合も考えずに動いてしまうのだろうか。
 高町女史に理想を押し付ける『エース・オブ・エース』崇拝の狂信者の方々は相手取ると処理が面倒なのは言うまでもない。
 だが、ハラオウン女史の自称『ファン』の方々は別の意味で疲れる。
 なんせあの方々は、彼女の『ご主人様』の座を争って日々や暗闘に励んでいらっしゃるのだ。
 その様を見ていると、色々と削られる。主に精神正気度の値が。
 自分にも時々、嫉妬に狂ったヒステリックな『お兄さん方』が絡んでくるから面倒くさい。ただひたすらに面倒くさい。
 だから流石に最低限の話は聞くが、交渉決裂した際には警告なしで【アイギス】を相手に撃ち込むようにしている。
 それでも飽きもせずこちらに突っ込んでくるからまるで、雑草引っこ抜いてるような気分になる。
 改めて考えると、本当に高町女史とハラオウン女史の周囲の情勢は酷い。
 高町なのは一尉は神聖視されて神格化し、フェイト・T・ハラオウン執務官は性対象として見られる。
 それはどうしようもないくらい滑稽で、現在進行形で巻き込まれている自分ですら思わず同情もしたくなるくらいだ。
 しかしハラオウン女史を苦しめるのは異性だけではない。
 ぶっちゃけ、同性すら時に彼女を無自覚に容赦なく傷つけるのだ。
 男性局員に付きまとわれて困るなら、同性との付き合いを増やせば良い。
 そこまでなら誰でも思い至れるだろう。だけど、それが一つの地雷だったりする。
 実際に彼女も、一時期は女性陣との付き合いを増やそうとした。
 しかしそこで発生したのが――同姓の人に守って貰おうとして、そのまま相手に依存されてしまう状況だ。
 ハラオウン女史は友人的関係を求めても、相手が最終的に恋愛感情を持ってしまったのだ。
 そのせいで彼女が百合どころかレズビアンである説が密かに立てられてしまったのは言うまでもない。
 性質が悪い事に中にはその説を面白がって言いふらすために性的な視線を更に向けられるという悪循環が生まれてかけている。
 女史を巡った暗闘がより悲惨であった時期がまさしくその時だった。
 あの時、何名のハラオウン女史のファンが『不幸な事故』に巻き込まれたことだろうか。
 そして関係ない人が何桁ぐらい『犠牲者』となっただろうか。
 とにかく、彼女の行動一つで暴露したら笑えない事態が引き起こされたのである。
 自分としてはそうならないように、彼女に付き合っているのである。
 こちらが恐れているのは状況がより悪化して彼女が人間不信に陥る事だ。
 そうなれば、優秀な局員を一人失うだけですまない。
 勿論、女史のファンの間で責任の押し付け合いやら恩付けがましい善意の押し売りが発生するのは言うまでもない。
 下手をすれば、余計な手出しをした輩によって自分の知り合い一人が『壊れる』危険性すら孕んでいる。
 本当に、人は人の痛みには鈍感だ。それを理解出来ないならまだ良い。
 だがそこで踏みとどまるどころか、余計な手出しをして容赦なく傷つけるのだから――人とは残酷な生き物だ。
 まぁ、自分もうっかりハラオウン女史を傷つけてしまったから人の事は言えないが。



「……お身体はいかがですか? ハラオウン執務官」
「うん、大丈夫。取り乱しちゃってごめんね」
 そう言ってどこか恥ずかしそうに頬を赤くする女史。
 いや、あれは明らかに取り乱すという範疇超えていたと思うのだが。
「とりあえず、食べよっか」
 そう言ってハラオウン執務官は自分の食べていたサラダを引き寄せる。
 吐いた後にすぐ身体にものを入れるのは身体に障ると思うのだが、大丈夫だろうか。
 まぁ、今は食べて気分転換したいという事なのだろう。
 しかしまぁ、少し嫌そうな顔をしてサラダを食べているところから女史は野菜が苦手なのだろうか。
 涙ぐみながら食べる様はまるで、嫌いな野菜を頑張って食べようとする子供そのもの。
 とりあえず彼女が野菜を食べ終えたらすぐに焼肉食べられるように箸を操り、網で肉を焼き始める。
 彼女の『醜態』を見て改めて思ったが、この問題は色々と根が深いようだ。
 元から彼女には男に対する免疫が少ないのは『メシ友』としての付き合いで薄々と感じ取っていた。
 吐くぐらい精神的に緊張している所から考えれば、本当に男性側が己の行動の裏にある性欲や何やらが隠しきれていなかったのがよく分かる。
 そして女性側も割りと深刻だろう。確かに同姓であるフェイトを守ろうとするが、いつどこでそれが牙を剥くかは分からない。
 下手をすると彼女に性的な感情を抱く者が出るどころじゃすまない。中には自分より下に見て、傷つける事に抵抗がなくなっていく人も出るかもしれないのである。
 野菜を食べる彼女を眺めながらどうしたものかと考えながら考えてる自分に、ハラオウン女史は言った。
「霞くんってさ……」
「なんですか?」
 食べる手を止めていきなり喋り始めた彼女に自分は小さく首を傾げる。
 その姿を見て女史は柔らかく微笑み、そして自分が余り言われたくない事を言ってきた。
「お母さんみたいだよね」
 流石にその一言には硬直せずにはいられなかった。
 それに親みたいと呼ばれるような年齢ではないからそういうのも困りものだが、女性として扱われるのも勘弁して欲しかった。
 確かに外見は女にしか見えないかもしれないが、これでもれっきとした男なのだが。
「年下の男捕まえてなに言ってんですか。フェイト執務官」
 誤魔化すように苦笑いをすることでどうにかそれを耐える事が出来た。
 とりあえず焦げないように、両面上手に焼けた肉を彼女の皿の上に盛っていく。
 しかし『メシ友』である相手には、自分が内心では動揺しているのが分かっているのだろう。
 おかしそうにクスクスと笑いながら、少し茶化すような響きを織り交ぜつつ笑顔で。
「きっと、良いお母さんになるよ」
 本当に勘弁して欲しいのだが。それ。

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