FC2ブログ

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

-件のコメント

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

-件のトラックバック

トラックバックURL
http://clowncraown.blog90.fc2.com/tb.php/184-ac4036e7
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

魔法戦記リリカルなのはギャルゲーテイストPeace of Relations.001

一週間くらい間をおいて、掲載です。
しばらくは既に決めた流れで突っ込んで行こうと思います。
そして、そこまでの話が終了しましたら「Krono Driver」の再開をします。
クロドラを読んで頂いている方はもう少しお待ちくださいませ。

【平穏とは、触れれば無くなってしまうような儚いものである】
.
 高町空尉撃墜未遂から、一週間が経った。
 全く、散々な目にあったものだ。だがあれは、それだけの事であったのだ。
 かの気高き『エースオブエース』を空から地面に引きずり落とすという事は。
 あの珍事件は局を揺るがし、多くの局員に動揺が走らせた。
 だから、この身に降りかかった災難も並大抵なものではなかった。
 広報部の機関紙課があの事故を面白可笑しく書き立てた為に、それを読んで頭に血を上らせた信者が自分を見るなり襲い掛かってきたからだ。マッチポンプにも程がある。
 そのために奇襲やら嫌がらせが連日続き、自分に気の休まる時はなかった。
 局に行けば実際のスニーキングミッションよろしく人目を掻い潜り、発見されれば実践顔負けの室内戦闘と逃走劇を展開。
 わざわざ変装までしているのに野次馬がわざわざ局員専用回線で情報サイトに書き込み入れるから、信者がどこからともなくわらわらと出てくる。
 流石にこちらも安々と私刑を受けさせられるいわれも無い。彼らが武力を持って向かってくるならば、相応の手段で応えねばならない。
 だから魔法やデバイスを持って牙を向ける者には容赦なく、至近距離から魔法をカウンターで叩き込んで無理矢理黙らせた。
 あちらとしても実力行使に出てしまったのだ。ここで引けば、信仰対象への堅信さを証明出来ないという矜持があるのだろう。
 阿呆な妄信と軽んじてそれを笑う気は毛頭ないが、信仰対象となっている空尉や懲罰対象とされた自分には良い迷惑だ。
 それで日に何度、廊下やロビーを戦場に変えたことか。そして仕掛けてきた加害者集団に何度、被害者面されて自身が悪い事にさせられただろうか。
 まぁ、ご丁寧にこちらの情報を漏洩してくれた短文投稿型の情報サービスサイトのログを情報的証拠として提出。それが決め手となってこちらの冤罪を晴らしたが。
 普通ならそんな物を証拠にしても鼻で笑われるだろうが、流石に百人単位の書き込みなら無視する訳にはいかないのだろう。
 案の定、突っぱねられる事無く、それらの記録は証拠物件としてしっかりと受理された次第だ。自業自得、とだけ言わせてもらおう。
 それでもそんな馬鹿騒動を起こしたとして、自分と実力行使に出た局員全員が謹慎処分を受けてる事となった。
 全く、酷い目にあったものだ。それでも休みが貰えたのだから少しだけ喜んでもいいかもしれない。
 そう思いながらやや冷めたキャラメルマキアートを口に含む。
 芳醇な甘さとほのかな苦味が口いっぱいに広がり、思わずため息が漏れた。
 こんなにのんびりとしたのはいつ振りだろうか。そう思いながら周囲を見回す。
 壁には本が乗せる棚や壁掛け時計がつけられている。電灯は客の目を痛くしない為の気遣いからか、蛍光灯のような白くて強い光ではなく橙色より少し淡い感じの光で店内を照らしている。
 喫茶店『ノスタルディア』。ミッドチルダの首都『クラナガン』で昔から細々と営業しているお店だ。隠れた名店で、昼頃になると女性局員が外でランチに来る事で男性局員の間で噂になっている。
 中は外の喧騒など聞こえないくらい静かで、壁掛け時計の秒針が動く音とお湯を沸かすコンロの音しか聞こえない。まるで時間の歩みが外より遅くなっているような感じがした。
 そんな中で、のんびりと朝ご飯を食べられるという贅沢。
 「時は金なり」と言うが、この時間の為ならあの闘争にも意味があった訳だ。
 自分は瞼を閉じて息を吸い込む。コーヒーの豆や紅茶の葉の芳しい匂いと共に洋菓子の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
 まさしく至福のひと時。楽園はここにあったのだ。
「相席、ええか?」
 隣から声をかけられる。若々しさを感じつつも落ち着きのある女性の声。
 早朝から女性の方が来店するなんて珍しい。そんな事を思いながら声の主へと顔を向ける。
「ええ、どうぞ」
 相手の顔を見た瞬間、こう思わずに入られなかった。
 自分の抱いている幸福とは、ほんの一瞬で儚い泡沫のようだと。
 何故なら、
「すまんなぁ、真田くん」
 そこにいたのは、海上警備部捜査司令。
 かの『エース』の一人、八神はやて二等陸佐その人だったのだから。
.
スポンサーサイト

0件のコメント

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://clowncraown.blog90.fc2.com/tb.php/184-ac4036e7
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

プロフィール

雪奈

Author:雪奈
「交換戯言日誌」を見に来て下さってありがとうございます。
終焉の引き金を引くのは貴方。
物語の続きを作るのもまた……
読んでいる貴方なのです。






無料アクセス解析

最近の記事

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。