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[C221]

息が詰まるような展開と和やかな喫茶店での会話とは思えない内容良いですね。
原作ではあまり見ることができなかったカリムさんの仕事をしている場面と言うのが見れて、とても面白いです。
 幽霧の冷静さを崩さずにぶれない受け答えとカリムの上に立つ者としての話合いが喫茶店で行われているのがしっかりと想像できるくらいの描写が緊張感をリアルに演出してくれて、見ているこっちも生唾を飲みました。
 最後の幽霧の一言がただの注文だと言うのに、場に不釣り合いで緊張感がさらに強まってよかったです。
 次の続きが早く見たい気持ちになりました。
 頑張ってください
  • 2011-01-31
  • 投稿者 : ぷー太郎
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カリムコミュ

●カリムコミュ①【どきどきティータイム】

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 【乙女たちのティータイム】
 【Q.綺麗なお姉さまは好きですか?】
 【A.綺麗なお姉さん大好物です】
 【A.ロリ三十路美味しいです。もっと、もてあそ……あれ、こんな時間に誰か来……アーッ!】
 【厨二ネームスパイラル】
 【お姉さまと呼んでいいですか?】
 【ああ、百合百合しいなぁおい】
 【今から、女性用の服買ってくる】
 【流石にあきらめろ】
 焼肉屋の前でフェイトと別れた幽霧が向かった先。
 そこは高級百貨店の中に入っている喫茶店だった。
 その店内はどこか貴族たちが集まるサロンを思わせる内装で、至る所で着飾った女性たちが歓談している。
 彼はその女性たちに見向きもせず、無言のまま奥へと突き進む。
 店の奥。入り口から少し隠れた席に、彼女は優雅にお茶を楽しんでいた。
 一人、アンティークの雰囲気漂う席でお茶を楽しむ。
 そうしているだけで一幅の絵になりそうであった。
 余りにも現実離れした美しさを持つ彼女が何をしてもそこに高貴さを感じさせられてしまうのだ。
 普通の人がすれば気にも留めないことにさえ、いちいち目を奪われてしまう。
 話を楽しんでいる女性たち以外の客は、お茶を飲みながらもどこか高貴さと物憂げな雰囲気を漂わす彼女の一挙一動に釘付けになっている。
 幽霧は頭の上からつま先までまっすぐ伸ばすことを意識しつつ、奥で紅茶を飲んでいる彼女の方へ颯爽と歩いていく。
 そして彼女の向かい側に立った彼は片足を軽く一歩分引き、一流の執事か訓練された女中を思わせるような綺麗な姿勢で折り目正しく優雅に一礼する。
「ごきげんよう、『氷雪の聖女フロスティリヒカイト・ユングフラウ』カリム・グラシア様。今日もそのご機嫌麗しいお顔を拝顔できて恐悦至極に御座います」
 幽霧の姿を認めた彼女――聖王教会・教会騎士団所属の騎士であるカリム・グラシアは高貴さを漂わせながらも淑女らしい柔らかな笑みで挨拶を返した。
「えぇ、ごきげんよう。『幻想雪の君ミラージュスノウ』」
 幽霧がフェイトと焼肉屋にいた時に届いたメールの相手はなんと、カリムであった。
 内容はとても簡潔なもので、一緒にお茶を飲みませんかというものであった。
 呼び出しの場所が場所であった為、途中に恥を忍んで公園の公衆便所に飛び込んで消臭剤を全身に振り掛けて臭いを消してきた。
 流石に入ったのが格好の関係で女性用だったために肝まで冷やしたが、運良く中には誰もいなかったのが唯一の救いだった。
「出来れば、会うたびにその名前で呼ぶのは……ご勘弁頂けないでしょうか?」
「ふふふっ……どうしてかしら?」
 苦虫を潰したかのように困った顔をする彼に、カリムは楽しげにくすくすと笑う。
 確かにその笑みは第三者からして見れば脳みそが蕩けるくらい美しいし可愛らしい。
 しかし、彼女が聖王教会でも権力のある強い女性だと知っている彼にとっては猫にもてあそばれているかのような気持ちだった。
 幽霧はため息を漏らしながらも愚痴を言うような口調で彼女の問いに答えた。
「貴女が自分の事をそう呼ぶので、諜報部のコードネームも『花天幽月ミラージュスノウ』となってしまったのですが」
「流石、長月さんですね。面白いことにはちゃんと食いついてくれます」
 笑みを崩さずにそう言ったカリムはテーブルに置いたカップを持ち上げ、芳しい匂いのする紅茶を口に含む。
 そしてカップをソーサーに下ろすと、彼女は両手を前で重ねて立っている幽霧に訊ねた。
「もしかして、その格好で焼き肉でも食べていたのですか?」
 その問いには幽霧も心の中ではどきりとした。
 相手の気分を害さないようにわざわざ臭いを消してきたのに、そう簡単にばれるとは思いもしなかったのだ。
 しかしそれでもそれを顔に出さないようにしつつ、幽霧は感情を悟られないように返す。
「……えぇ。よく分かりましたね」
「ふふっ……服から臭いを消して、いつもより香水を多く振りかけても……」
 含み笑いをしながら優雅に立ち上がったカリムはテーブルから身を乗り出し、幽霧の首の辺りにゆっくりと顔を寄せる。
 そして彼の耳の下辺りに唇が着くくらい顔を近づけた彼女は髪の匂いをかぎながら言った。
「髪に焼肉の臭いがわずかに混じってますよ」
 流石ににおいが混じってついているとまでは思わなかった幽霧は己の落ち度や技術不足を痛感せずにはいられなかった。
 表情に出さずとも心の中では葛藤が起きていることが手に取るように分かったのだろう。
 優しく微笑みながらまるで愛しい我が子をあやすようにカリムは幽霧の首に巻かれたリボンの片端を引っ張る。
「それと、タイが曲がっていてよ?」
 細くていい匂いのしそうな彼女の指に引っ張られた臙脂色のリボンはするりとほどけた。
 そしてカリムはわずかに身を引くと両手で丁寧に巻いて結び始める。
 流石に手馴れているのか、その手は丁寧でありながらも早かった。
 片方で輪をつくり、片方はそれを巻くような形で結んだカリムは左右をぴんと引っ張ってしっかりと縛る。
 そして臙脂色のリボンを綺麗なちょうちょ結びにしたカリムは満足げな顔で彼から離れる。
「はい、できましたよ」
「ありがとうございます」
 片足を引き、そちらに重心をかけることで軽く後ろに下がった幽霧は左右の手でスカートの端を摘んで軽く頭を下げる。
 服装もあいまって、全身がしっかりと伸ばされたその折り目正しく挨拶はまるで洋画からそのまま抜け出たような美麗さと清楚な印象を抱かせるには十分であった。
 カリムも幽霧のお辞儀に好印象を抱いたのだろう。まるで大人になりたいと背伸びしつつもどこか抜けている妹を見る姉のようにニコニコと笑っている。
「では、ちょっと失礼します」
 ゆっくりと顔を上げた幽霧はブーツの爪先で軽く絨毯の床を蹴り、魔法陣を展開させて魔法を発動。
 ハーブのような爽やかな匂いのする風が吹き、魔法陣の真ん中にいた彼の髪と服のすそを軽く巻き上げたかと思うとすぐにそれは治まった。
 最後にポケットから小さい霧吹きを取り出し、それを空中に吹き付けてそれをくぐるようにしてから幽霧は軽く椅子を引いて優雅に座る。
 カリムは自分でも少し淑女らしくない行動だと分かっているのか、頬を少し赤らめつつも彼の方へと顔を近づけるようにして小さく鼻を動かす。
 そして彼女は太陽のような暖かい笑顔を浮かべて言った。
「やっぱり私は、霞ちゃんがお菓子作りした後の匂いをさせている方が私は好きです」
 まだ頬から赤みが引いていないカリムの顔はまるで愛の告白をしてきた少女のようであった。
 声は聞こえずとも幽霧とカリムの間に醸し出される雰囲気を感じ取ったのだろう。二人から近くの席にいる客たちが色めきだす。
 彼女の笑顔に彼は全く動ずることなく、注文を取りにきた店員にオーダーを伝えてから淡々とした口調で目の前の相手に訊ねた。
「……で、今回はどういうご用件で御座いましょうか?」
「貴方と一緒にお茶をしたいからです」
 それは理由になりませんか、とまるで純粋無垢な童女のように笑いながら小さく首を傾げて答えるカリム。
 余りにも無邪気な理由に彼も驚いたのか、目と口を大きく開いたまま動きが止まる。
 何故か固まった幽霧にカリムは驚きで眉が動いたが、すぐに面白いものを見つけた子供のようないたずらっぽい笑みへと変わる。
 すっと手を伸ばし、何気なく彼の頬を撫でるカリム。幽霧の肌は男性の割には瑞々しく、キメ細かくてすべすべしていた。
 撫でられて気を取り戻したのか、硬直が解けた彼は彼女に撫でられていても表情一つ変えることなくさっきと変わらず無気質な声で言った。
「申し訳ありませんが、わたくしめは貴女様を楽しませられるような話題を持ってはいないのですが」
 赤面するなり、激しく動揺するなりしても良いはずなのに、まるで感情などないと言わんがばかりに無表情でいる時の彼は可愛げないもと思ったのだろう。
 カリムは頬を膨らませながらも幽霧の顔から手を離し、テーブルに両肘を突いて重ねた手の上に顎を乗せて言った。
「じゃあ、非公式の場ではありますが仕事の話でも」
 その時ちょうど、ウェイトレスが二人の席にやってきてそっとカップを置く。
 シンプルな白色でありながらも金メッキの装飾がされている豪奢なティーカップに注がれた紅茶を口に含んで唇を濡らす幽霧。
 そして耳障りな音を立てないようにゆっくりとソーサーに下ろした彼は楽しそうに口の端をあげている彼女を深い黒色の瞳で眺めながら答えた。
「そろそろ、聖王教会がテロで陥落するんじゃないでしょうか」
 その口ぶりはどこか明日の天気を答えるような軽さがあったが、その中身は目の前にいる相手を別の意味で楽しませるには十分過ぎるものだった。
 身体をぴくりと動かしつつも無言で彼を見つめるカリム。
 その目に宿るものはさっきまで上機嫌だったのは鳴りを潜め、今は正面にいる相手の口から出るものが出任せか否か探っているような目だった。
 威圧感を与えるように睨んでくる彼女に怯えることなく、彼は世間話をするかのような気楽さを感じる口調で話を進める。
「聖王教会本部の防衛結界はおおまかに、竜脈から漏れる魔力で神聖結界とA.M.S.アンチマギリングシールドとの二重構造で成り立っているようですが……今時のテロ組織ならばそれくらい容易に破れるかと」
 幽霧の口からもたらされたのは、聖王教会本部の防衛能力の低さを危険視する意見。
 “諜報員単独で内部からテロを起こした場合、聖王教会本部にどこまでの打撃を与えられるか?”
 それこそが、カリム・グラシアが諜報部に所属する幽霧に対して個人的に依頼した内容。
「中枢を残してという条件でも、やり方によっては……内部でテロ起こさずとも、外部からの攻撃で容易におとせます」
 そして幽霧の口から出た回答は諜報部員としての判断であり、それを魔法で擬似再現した上でシミュレートを行った結果だった。
 余りにも悲惨な内容の返答に対し、ゆっくりと口を開いたカリムは威圧感を目の前の彼に加えてながらあくまで丁寧な口調で問いかけた。
「昔に比べて、教会騎士の質が落ちた……と貴方は言いたいのですか?」
「いえ、人に出来る防御策などたかが知れているということでございます」
 そう答えた幽霧は紅茶の芳しい匂いをかぎながらお茶を口に運ぶ。
 周囲に座っていたはずの客も二人から離れた場所に座りなおし、店員たちも話し合うようにひそひそ声で見守っている。
 明らかに緊張している様子がない相手に、カリムは挑発するように言い放った。
「では……貴方ならどうしますか?」
 話を切り出し方は喧嘩を売るような感じであったが、そう訊ねた彼女は真剣な眼差しで幽霧を見ていた。
 古くからある巨大な建物の防衛方法という一介の局員では簡単に答えられない無理難題を出したにもかかわらず、彼女の目はどこかすがるようなものが混じっていた。
 威圧感を与えて答えるように強要している筈なのに、その問題の解決方法となる答えを口に出さないでと祈っているかのように。
 じっと視線を注ぐ彼女の問いに対し、彼は少し考えるような格好をする。
 時間にして五分くらい考えてから幽霧はゆっくりと口を開く。
 重苦しい空気が動くのを感じたのだろう。カリムだけではなく、店内にいた客や喫茶店のスタッフまでごくりとつばを飲み込む。
 彼はゆっくりと手を上げ、スタッフの方を向いて言葉を発した。
「すみませんが、ガトーショコラを一切れお願いできますか?」
 その瞬間、さっきとは別の意味で空気が凍りついた。
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原作ではあまり見ることができなかったカリムさんの仕事をしている場面と言うのが見れて、とても面白いです。
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 最後の幽霧の一言がただの注文だと言うのに、場に不釣り合いで緊張感がさらに強まってよかったです。
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