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[C206] うおおおッ!!

自らの目的に従って動き感情に流されずやるべき事を全うする。
どんな時でも自分を見失わない手本を見て、それを実践しているギンガの精神に感服ものです。
愚直に一つのことを遣り通す事が出来ればそれだけでも一つの強さが発揮される。
こうなるともう天才も凡才も関係無い一人の人間としての戦いになる気がして心に響くと同時に熱く燃えるものを感じます。
次の話も楽しみにしています。
がんばって下さい。
では
  • 2010-05-06
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『クラナガン自然公園攻防戦』⑭

『交換戯言日誌』と『戯言劇団』はARPの提供でお送りしています。

管理人一同は―――
 『魔法少女ろりこっとん プロジェクト』。通称『ろりこっとんプロ』
 『砲撃文庫』・『創刊砲撃マ王』
 『SSをノベルゲー化プロジェクト』
 それらの三つを力強くを応援しています。

過去の部分が読みたい方は『戯言工房』へ。
ある種のカオス空間なのでご注意下さい

他に何かありましたら、『幻想寓話』へ。
匿名でも構いません。ご自由にお使い下さい。

 おはようございます。雪奈・長月です。
 そろそろ戦闘も終局で、個人的にもフェイトのイベントへ行きたいものです。
 でも、ここで問題が。断片をチョコチョコ出していたせいで戦闘終了の段落が分からない……
 これからギンガの反撃ですからガッシガッシやるべきなのかもしれませんが、
 シナリオ的にはさっさと冬秋&雹嵐VS天使(綺璃斗)を終わらせないといけない。
 まぁ、折り合いつけてやっていきたいと思います。





『クラナガン自然公園攻防戦』⑭

 漂っていた靄は渦を巻きながら杭の形に固まり、パキパキと鋭い音を立てながら更に先を尖らせていく。最終的には直撃すればギンガの胴体すら容易に穴を開けて持っていけるくらい大きな杭へと姿を変える。
 左肘を後ろに下げたギンガは、僅かに腰を据えて構えながらその黒い狂気を睨む。どうやら彼女は自らの身体に穴を開けようとしているアレを破壊する気のようだ。
 ギンガの左手の甲に紫色の魔法陣が展開され、そこに魔力と周囲を漂う黒い靄が集束する。それによって硬質のフィールドが音を立てて形成され、黒い靄によって簡易的ではあるが彼女の拳から肘にかけて真っ黒な手甲が出来上がる。
 杭も彼女を殺す為だろうか、殺傷能力を上げる為に風が巻き起こるくらいの速度で高速回転し始める。そして黒い靄を纏いながらギンガの方へと勢いよく発射される。
「……ふっ!」
 息を出すと同時にギンガは迫り来る黒い杭を拳で殴りつける。勢い良く硬質フィールドを叩きつけたせいか、若干その黒い拳にヒビのような物が入った。それでも凶器を破壊するには十分すぎる威力が出ており、砕かれて出来た黒い破片は靄を撒き散らかしながら四方に飛んで行く。
 攻撃をしのいでもまだ安心する事は出来なかった。気を抜く間もなく黒い靄を纏った破片がいきなり軌道を変え、彼女の方へと飛んでいるたった数秒で先が鋭く尖った棒へと姿を変える。ギンガも咄嗟に防御魔法を展開しようにも強度が全く足りず、その上から四肢や腹部を貫かれた状態でその場に縫い付けられる。
「良い格好だナぁ……オイ」
 その声と共にギンガのいる所から少し離れた位置に靄が一点に集まり、そこに出来た穴から誘拐犯の上半身がズルリと滑った音を立てながら這い出る。その目はいつの間にか黒目と白目が反転しており、口からは白い吐息の代わりに黒い靄が吐き出されている。
 穴から両腕を突き出すと、その十指を誘拐犯は自らの胸に突き立てた。熟し過ぎて水気が沢山ある物を潰した時のような嫌な音を立てながら指は胸に突き刺さり、指と胸の僅かな隙間から漏れ出た靄が上がる。
「はぁ……あぁんっ……らめぇっ……暴れないでぇ……♪」
 何故か女の子のような口調で彼は胸を左右に開いていく。皮膚や肉を引き裂いて出来た裂け目から黒い靄が噴水のように勢いよく噴き出し、出て来たそれを集めて豪奢で巨大な槍を作り出していった。
 ギンガは回避する為に動こうにも身体を貫いている棒でその場に縫いとめられている上に、それが彼女の取り込んだ黒い靄すら吸い上げて肥大化しているのだからどうしようもなかった。そして今更になって貫かれた痛みが彼女の頭を焼き、柱に貫かれた部分が急速に熱くなる代わりにそれ以外の部分が冷たくなっていく。
「フヒヒヒヒ……俺の奴の代わりに、これでよがらせてやるぜ……」
 そう言って誘拐犯は作り出した槍をギンガに向かって射出。風切音を上げながら発射されたそれは彼女の胸を難なく貫き、その穂先が根元まで地面に突き刺さった。
 肉体反射によってか衝撃によってかは分からないが、胸に槍を喰らったギンガの身体はビクビクと何度も大きく跳ねる。そのまま上反りになったかと思うと、口から黒い靄が煙のようにもくもくと上がっていった。
 仕留めたと思った誘拐犯は口から涎を垂らしながら黒い穴から這い出る。いま、彼がつけているのはスパッツ状の黒い物だけでほとんど全裸に近い状態。既に彼の欲望は限界まで肥大し、黒い物にその雄雄しい物の線が出ている上に先の部分がはみ出ている。
 這い出た誘拐犯は何事も無かったかのように立ち上がり、腰を振りながら身体を貫かれたギンガの方へと歩み寄る。彼の中にあるのは既に死亡していると思わしき彼女の中に自らの物を捻じ込んで宿願を果たすと言うことだろう。死亡してからまだ数分も経っていないからギンガの身体が緩やかに機能を失って行っているとしても、自らを童貞から卒業させる肉の穴という用を成す事くらいは出来ると考えているようだ。
 誘拐犯が串刺しになったギンガの目の前まで来たその時であった。
「……これが、死の、感覚……っ」
 死んでいるはずのギンガから声が聞こえた。それには仕留めたと思ったのに仕留め損ねたかと思った彼はギョッとし、その場に立ち止まって目の前にいるものをじっと観察する。しかしそれ以降は彼女が何も言わない所から、ただの幻聴かと自分勝手に判断した誘拐犯がギンガに手を伸ばしたその時であった。
 上反りになっていた彼女の身体がぐらりと動き、顔だけを突き出すような格好になる。口元から黒いものが血のように垂れているものの、誘拐犯を睨むその顔には戦意と言うものがみなぎっていた。
「でも……」
 ギンガの体中に突き刺さっていた棒や胸を貫通していた槍が中へと飲み込まれていき、瞬く間にそれを取り込んだ彼女はすっと腕を上げる。それから数秒経過してから持ち上げた左腕自体がまるで沸騰するかのように泡立ちながらどんどん肥大化して行く。そして最終的には巨大な柱にも見間違うくらいの太さと大きさにへと変わる。
「……まだ足りないッ!!」
 咆哮と共に振り下ろされた巨大な拳は誘拐犯を容赦なく叩き潰した。彼の身体は地面にめり込み、足の部分がひしゃげて強制的に黒い靄へと還る。そして緊急回避の為にまだ形を保っている自らの身体も気体に変える。
 彼女から離れた位置で再び身体を形成する誘拐犯。身体を取り戻した時には既に彼女の身体は完全に修復されているどころか身体からオーラのようなものがゆらゆらと陽炎のように揺れていた。
 先ほどの到底、死人とは思えない彼女の表情を思い出した誘拐犯は背中が冷えると共に一つの結論に至る。彼女もあの天使の出す黒い靄を身体に取り込み、自らと同じ存在と化してしまったのだと。
 彼がそんな事を考えている間にもギンガはまるで空間を跳躍しているかのような速度で迫って来ていた。誘拐犯は慌てて魔力を集めてスフィアを幾つも作り出し、機関銃のような勢いで魔力球を一斉に発射して行く。しかしその弾幕をギンガは突き出した右手の前に展開された防御魔法で防ぎ、それに硬く握り締めた左拳を叩き付ける。
 拳を叩きつけられて飛んで行った防御魔法は細長い円錐のような形状となって弾幕を突き抜け、ほぼ無防備の状態である誘拐犯へと飛んでいく。しかしそれにもしっかりと意識を置いていた彼は吠える。
「こんな小細工でヤれると思うなYO!」
 彼の足元に黒い穴が開き、そこから出て来た黒い煙が右腕に纏わりつく。その靄は瞬時に首の辺りから手の甲にかけて重厚な黒い鎧に変わり、手には巨大なランスが握られている。
 回転で風の渦を巻き起こしながら向かって誘拐犯は背中に展開した魔法陣から魔力を放出させながら前へ突っ込む。魔力球の衝突で強度が落ちていたのか、ギンガの飛ばした結界魔法は彼のランスによって貫通されてばらばらに破壊されてしまう。
 まだ自らが劣勢と言う状況に傾きかけているのに気づいていない彼は小細工を労してでも抵抗するギンガに微笑ましさに似たものを感じたのか、口の端を引っぱり上げて涎を垂らしながら今後の計画を頭に思い浮かべて楽しげに笑う。しかしギンガが仕掛けた小細工はまだ残っていた。
 このまま槍を彼女に突き刺そうと彼が考えたその時、空気が破裂したような鋭くて澄んだ音が響き渡る。周囲の空気が震えたかと思うと魔力を纏った音の衝撃波が飛んできて、誘拐犯の握るランスが一瞬で砂のように崩れ去ってしまう。しかし背中にあるブースターはまだ健在で、止まる事が出来ずにギンガの方へと向かっていく。
 そこでギンガがまるで待ち構えていたかのように、自ら射程内へと入った誘拐犯に向かって半歩踏み込むと同時に掌底をぶちこんだ。
 踏み出した左足で地面に亀裂を入れて砕くかのような大きな音を立ててしっかりと踏みしめられ、足の下から来る反動を全身全霊で受け止め、増幅し、発頸の技法を持って足首から膝。膝から腰。腰から肩。肩から肘。肘から右の手の平へと流し込まれる。
 真正面から勢いの乗った掌底を顎に打ち込まれた誘拐犯はまるで至近距離で爆発を喰らったかのように仰け反るが、真の威力が発揮されるのは次の瞬間だった。突き出した彼女の手の平と吹っ飛ばされた彼の間にいきなり魔力球が出現して盛大に爆発する。
 しかしギンガはそこで止まる事無く再び空間跳躍じみた機動力で移動し、今度は吹っ飛んだ彼の真後ろに現れると左の拳を飛んでくる彼めがけ叩き込んだ。ほんの一瞬だけ手の輪郭がぶれ、次の瞬間には元に戻っている高速の拳撃を喰らった彼は飛んで来た方向とは反対側に吹っ飛ばされる。
 自らも半分ぐらい人間の領域を飛び越えてしまっているにもかかわらず、誘拐犯を徹底的に倒して逮捕しようとする今のギンガの胸の中には様々な物が交じり合う事無くそれぞれが自らを主張しながら渦巻いていた。
 目の前の誘拐犯によってまるで玩具か何かのように蹂躙された事に対する怒り。冬秋に託されたものや、彼の背中にある物の断片。そして身体の中に取り込んだ靄から感じ取った並々ならない悲嘆や耐え難い苦痛。
 しかしギンガはそれらに突き動かされて動く事なく、自らの心を空にして身体とある種の本能に任せて動いていた。何故ならばそれらに飲み込まれてはいけないと彼女は思ったからだ。
 何故ならば彼が誘拐犯と戦っている時に言っていたからだ。
 狂気に満たされても、自身の想いに従って動く。それが出来ない時点で英雄ではない。それは、ただの英雄ごっこをする子供だ。
 ギンガは別に英雄を志しているわけではないが、彼の言葉に強くひきつけられる物があったのだ。武術と言うものは所詮、人を壊す技――人を殺す技だ。何かを殺してまで押し通したい想いがあるから、人は武術などの技術を駆使して戦うのだ。
 自らの思いを押し通す為に戦うのだから、戦う時は自らの胸にあるもの以外に支配されて戦ってはいけない。自分の物ではないもので戦うのは誰かの代替物になると言うことだ。誰かの為に戦う場合でも、それは自らの意志だ。しかし他人の意思で戦うと言う事は自分ではない誰かになると言う事に他ならない。
 だからギンガは自らの怒りも、冬秋の思いも、身体の中にある靄の記憶も、全て無視し、目の前にある敵を徹底的に倒して逮捕するという思いだけに従って動いている。
 たった一つの思いだけに従って動く今の彼女の目には誰よりも真っ直ぐな光が灯っている。絶対に消えないその光が彼女を動かし、遥かなる高みへと導いていた。
 愚直なまでに一つの思いに従って動き、それ以外のものはことごとく除外する今の彼女にとって――もはや彼はどう足掻いたって勝てない敵では無かった。
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物語の続きを作るのもまた……
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