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[C200] www

どもー、読んで思ったこと。
欲望スゲッ!! 男の欲望スゲッ!!
細かく細かく男の心情と欲が書かれていて見入ってしまいました。
其処で嫌がりながらも体は正直…って変態な!! 
さて援軍も去る事ながら、ギンガさんの根性と女の部分が入り乱れた話だったと思います。
勝てないと分かっても向かわなければ行けない状況…どんどん追い込まれてゆく絶望…でも最後まで諦めなかった根性!! この三つに尽きますね。
と言う訳で今回はコメントを終わらせてもらいます
では
  • 2010-03-02
  • 投稿者 : ぷー太郎
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『クラナガン自然公園攻防戦』 恋する乙女VSこの世全ての変態の総意

『交換戯言日誌』と『戯言劇団』はARPの提供でお送りしています。

管理人一同は―――
 『魔法少女ろりこっとん プロジェクト』。通称『ろりこっとんプロ』
 『砲撃文庫』・『創刊砲撃マ王』
 『SSをノベルゲー化プロジェクト』
 それらの三つを力強くを応援しています。

過去の部分が読みたい方は『戯言工房』へ。
ある種のカオス空間なのでご注意下さい

他に何かありましたら、『幻想寓話』へ。
匿名でも構いません。ご自由にお使い下さい。

 おはようございます。雪奈・長月です。
 今回はなのはギャルゲーテイストSS第十五話『大晦日&正月。眠れない二日間』
 サブタイトル兼イベント『クラナガン自然公園攻防戦』……『恋する乙女ギンガ・ナカジマVSこの世全ての変態の総意ウラ・タチバナ・ラインゴッドバルトウォルスン』です。
 サブタイにサブタイをつけるって、どういう意味のわからない状態でしょうか。もう笑うしかありません。
 まぁ、今回は戦闘とエロシーンがよく分からない具合に書き混ざっております。
 良いぞっ! もっとやれ! という方は、この戦闘が終わるまでに何かリクエストください。
 もう新感覚ジャンル『エロ戦闘』ですね。誰か、イラストで『エロ戦闘』を再現してください。

コメント返し
プー太郎
 綺璃斗ちゃんとの戦闘では息が合ってますが、別に冬秋と雹嵐は付き合いが長いわけではありません。
 彼女は殺し屋などの黒い仕事専門の組織に所属している殺し屋さんという経験持ちの執事さん。
 彼はある意味でわがままな復讐屋兼、ボディーガード。そして放浪癖あり。
 仕事の中で何度か交戦したり、偶然出会って飯食べたり、必然に出会って話をしてみたりと、そんな程度です。
 溜息がつけるのは、二人の年季と経験キャリアが違うのです。たった一日未満の先天性古代遺失物能力者インヒレントロストロギアに易々と負けたりしません。
 そして冬秋と雹嵐が使っているのは別にあの天使相手だから使っているというわけではありません。
 雹嵐のお仕事的にこういう類の能力を魔導師や先天性古代遺失物能力者インヒレントロストロギアでないのに持っている人が跳梁跋扈してますからね。
 冬秋だって、仕事的にそういうものを警護につけている人を相手にする場合がありますから。
 だから対能力者戦に使われているものだからといって、この天使レベルまでいかないと使わないわけではありません。
 それでも、この天使を倒さないとクラナガンがろくでもない事になりますし……二人にも戦う理由があります。
 だから二人とも、色々と必死という事です。かなり緊迫している状態ではありますが本気というわけではないです。
 天使を倒す事が目的なのであって、殺す事が目的ではありません。本気を出したらこんなレベルは瞬殺出来ます。
 しかし雹嵐は彼女を無効化する事が目的です。冬秋も守るべき相手を守れればそれでいいのです。
 性質が悪いのは、戦闘している場所が人の欲望が集まる場所であるライヴ会場である事と大晦日という事です。
 他人の黒い欲望や感情などを吸って力にしているから、天使にはどこまでも好都合な状況なのです。
 底はある程度見えますが、特殊設定が覚醒しない限りは無限湧きだけが厄介ですね。
 実は攻略法がある程度存在しますけどね……w

 コメント返し終了☆
 皆様も気軽にコメントを書き込んでくれると私も嬉しいです♪
 さて、そろそろ本編を始めましょう。





『クラナガン自然公園攻防戦』 恋する乙女ギンガ・ナカジマVSこの世全ての変態の総意ウラ・タチバナ・ラインゴッドバルトウォルスン

 冬秋と雹嵐による天使との戦いがより激しくなり始めたのを聞きながらギンガは深呼吸をする。心を落ち着かせると共に空気中に漂う魔力素を吸い込んでリンカーコアで魔力に変換し、身体と魔力を回復させる。
 そして冬秋が吹っ飛ばした誘拐犯をじっと見つめる。彼の〈榊原拳術『鉄旋』〉なるもので水月と呼ばれる部分を打ち抜かれて吹っ飛ばされてそのまま気絶しているようだが、一向に起き上がる事はおろか身動ぎ一つしていない。
 まさか心肺停止しているのではないかとギンガが思ったその時であった。その身体を覆っていた装甲が音を立てて外れ、誘拐犯と『エクセレス』に分かれる。
 融合していた『エクセレス』をパージしてある程度身軽になった誘拐犯はよろよろと、まるで生まれたての小鹿のように身体を小刻みに震わせながら立ち上がった。
 立ち上がった誘拐犯は右腕を横に突き出し、錆色の魔法陣を足元に展開。それと同時に『エクセレス』は裂け目や穿たれた所から破損したパーツをボロボロと〈ウィングロード〉の上に落としながらも身体を動かし、どうにか立て膝をして頭を垂れるような格好にまで持っていくと同時にその真下に魔法陣が展開される。
「……今までの事は無かった事にリペアーインシデントール
 彼の呟きと共に魔法が発動。誘拐犯と『エクセレス』の真下にあった魔法陣が渦を巻きながら周囲に漂う黒い靄を飲み込み、黒い柱を形成する。
 回復魔法を発動したのだと瞬時に判断したギンガは左腕の『リボルバーナックル』に魔力を込め、高めたもので拳の全面に硬質のフィールドを生成。魔導師を倒しておけば例え自律型デバイスでも何とかなると思ったギンガは『エクセレス』のマスターである誘拐犯だけでも潰しておこうと、『ブリッツキャリバー』の加速で勢いをつけながら黒柱の一つへ接近。
 ギンガはフィールドごと左の拳をその柱に叩き付ける。硬質なフィールドは砕けてしまったが、柱全体に大きなヒビを入れる事に成功した。そのままギンガは打ちつけた反動で戻った拳に魔力を注ぎ込み、『リボルバーナックル』の機構を再び起動させて衝撃波を発生させる。
 発生した衝撃波を拳に纏わせたギンガは再び殴りつけた。その一撃で柱は砕け、魔法の効果によって中で身体を治癒している誘拐犯へと迫った。
 しかしそのギンガの拳は中にいた誘拐犯に難なく受け止められてしまった。彼は硬く握られた彼女の拳をぎゅっと握りながら不敵な笑みを浮かべて、ギンガに向かって楽しげな声で高慢にこう言った。
「ついに、俺の子を孕む決意が出来たのだなっ!」
 奇襲が失敗した事に対する焦りと共に心の奥底から何かが湧き上がるのを感じたが、ギンガはすぐに意識を切り替えて後ろに飛びのいて距離を取る。
 身体を修復したと思わしき誘拐犯は首から下が真っ黒なボディスーツに覆われ、片頬から首にかけて何かがのたくったような黒いものが走っている。刺青らしきものが入った方の目はあの天使と同じように白目と黒目が反転していた。
 誘拐犯のデバイスである『エクセレス』は装甲が漆黒に染まり、棘や剣の刃が身体中が突き出て今も生えて続けていた。足首から脚部前面を覆うように突き出た装甲が城壁を思わせ、体中から今も吠えては伸びて行くものはハリネズミを思わせた。顔の辺りにはVの字型のバイザーが装着され、口らしき所から無数の牙が外に突き出るようにして生えている。
 明らかにさっきよりパワーアップしている誘拐犯とそのデバイスに一瞬だけギンガは身震いしたが、それを噛み砕くように奥歯を強く噛んで身体の震えを押し留める。
 そして両拳を岩のように硬く握って構えるギンガ。戦う事に対して僅かに怯える自らの心に言い聞かせ、己を鼓舞するようにギンガは今から立ち向かわなければならない二つの対象に向かって大声で宣言する。
「貴方には……負けませんっ! 私はずっと涼香さん一筋です」
 渾身の力で打った拳を受け止められても闘志が折れる事のないギンガに対して右手で目の辺りを隠しながら哄笑する誘拐犯。笑い声が黒い靄で覆われた空と冬秋たちが命を削って死線を潜り抜けながら攻撃を仕掛ける戦場に響き渡る。
 ひとしきり笑った誘拐犯は両手を大きく広げ、まるでオペラを歌うかのように声高らかに魔法を詠唱し始めた。
「肉に溺れ、その快楽を持って、悲劇に堕ちよ。快楽に溺れ、喜劇に身を任せよ。さぁ、快楽に溺れ、悲劇と悲劇を語りながら…………死ね」
 漆黒の魔法陣が展開され、周囲にある瓦礫や魔力が塵レベルまで細かくなって、黒い靄と共に彼の周りを回りながら集まり始める。大きな音を立てて手を打ち鳴らし、自らの指を組み合わせて詠唱を続ける。
「我が名はウラ。唯一無二の全能神である。『変態情愛熱血狂乱者パッショネスター』の衣を纏い、世界を改革せん」
 その宣言に従って『エクセレス』の身体から生えていた物が塵状になって黒い靄と共に彼の周りを回り始める。そして本体の部分はまるで十字架にかけられた罪人のように両手を広げて先までとは全く違う機構を開放する。音を立ててシャッターらしきものが上がって内部の機構が外部に晒され、ちょうど人一人がはめ込めるような隙間が出来る。
 『エクセレス』の内部から放たれる黒い光に包まれながら誘拐犯は中に吸い込まれていく。彼の身体が隙間に埋まった所でその身体を埋めるように後ろから装甲が迫り出して誘拐犯を包み込んだ。
「桃色脳味噌変態王。ヤラナイカ・ギャランドゥースに代わって、俺が新世界を統べる王……神になるっ!」
 誘拐犯が『エクセレス』の中で最後の言葉を綴ると同時に身体中から真っ黒な光が発せられ、骨か何かが砕けるような嫌な音を立てながら彼とデバイスの身体が融合して行く。
 光が収まった時、そこにいたのは人間大でありながらも異形な姿をした存在であった。それは全体的に黒のボディスーツと金色の防具パーツがとても印象的な魔人であった。
 眉間から生えた角のような雄雄しいものは後ろに伸び、目のところには流線型の赤いサングラスみたいなものが装着されていた。肩や肘・膝などには棘や剣の刃が生え、間接部には金色のリングが装着されている。そして背中には六枚の大きな刃がまるで翼を広げたかのように生えている。
 彼女の前に立つ異形なそれは凛々しく足を揃えた姿で右手を横に突き出しながら声高く優雅に、かつ傲慢に、相対する相手であるギンガに向かってこう言った。
「唯一神ウラの子種を受け賜わらせてやろう。ウラの子を孕む権利を光栄に思うが良い」
 奥歯を強く噛み締めながらギンガは左手に装備している『リボルバーナックル』を強く握る。開発部でちゃんと直されたのではなく魔力を注ぎ込んだ事によって強制的に自己修復速度を高めて緊急修復したそれは僅かに軋む音がした。まだ修復完了出来ていない部分もあり、彼女の怒りによる震えで外装部分が剥がれ落ちて魔力に戻る。
 自身に従わない他人の事など生きる価値も無い塵芥に過ぎないと考えているのではないかと思うくらい自己に陶酔している誘拐犯の言動が、ギンガにとってはどこまでも癪に障って仕方なかった。
 しかしその衝動に飲み込まれたら確実に負ける事は彼女自身も重々承知している。さっきは天使の攻撃もあったとは言え、誘拐犯と『エクセレス』のコンビを倒す事は出来なかった。その上、襲われ掛けていたところを戦闘力は異常であったとはいえ、時空管理局の局員でもなければ魔導師ですらない一般人の冬秋に助けられてしまったのだ。
 怒りに飲まれて暴走しまったら周囲が見えなくなり、まともに魔法を制御する事すら出来なくなってしまうだろう。
 そうなったら最後。誘拐犯の力任せなゴリ押しに圧倒され、その場で自らの身体を蹂躙される事は間違い無いだろう。
 だからギンガはせめて相対している誘拐犯を倒して逮捕すると言う彼との約束は守れるように、湧き上がるそれを出来るだけ押さえる事によって冷静を保ちつつ攻撃を仕掛ける。
 攻撃をさせる事無く一気に畳み掛ける作戦を選んだギンガは『ブリッツキャリバー』のホイールを回す。数秒だけ〈ウィングロード〉を掴み損なって空回りしたが、まずまずの加速で余裕を見せる誘拐犯へと接近。
 誘拐犯が自らの得意とする間合いに入ると同時にギンガは左の『ブリッツキャリバー』のホイールを急停止し、攻撃を行う為の軸足として力を入れて踏ん張る。右足はそのまま左へと曲がるようにしつつ回転をより加速させ、そのまま回し蹴りを放つ。
 十分に勢いがついたギンガの回し蹴りが誘拐犯の右頬へと迫る。それが入れば誘拐犯を昏倒、あるいは多少の無効化が出来る一撃であった。
「……それは私のおにんにんだフェイクシルエット
 しかし彼女の蹴撃を顔面に喰らった途端に彼の姿は一瞬にして霧散してしまう。空を切った感覚にギンガの頭は混乱しつつも、身体はバランスを崩す事無く一連の動作を取って振り上げた右足を〈ウィングロード〉の上にきちんと下ろして立つ。
 そして彼女は目の前にいる存在に目を向けた。そこにいたのは、下卑た笑みを浮かべてギンガを舐めるようないやらしい目つきで見る誘拐犯。その数、計六十人。
 まるで鋳型に取って複製したかのように同じ人物が六十人近く出現するという明らかに異常な光景。しかしギンガはそれに混乱する事無く冷静に思考を働かせ、沢山いる誘拐犯たちの中に紛れ込んでいるであろう本物が幻覚魔法を使用したのだと瞬時に察した。
 ギンガは迷う事無く半身になって軸足となる右足を踏ん張り、足の内側を下につけるようにして左足を後ろに下げから軽く腰を捻った。『リボルバーナックル』の中にあるカートリッジが音を立ててロードされ、封入されていた魔力の無くなった薬莢が吐き出されて〈ウィングロード〉の上に落ちる。同時に魔力を送り込まれた『ブリッツキャリバー』のホイールが強風を巻き起こしながら空回りし始める。
 魔力を注ぎ込まれて暴走する車輪が上げる悲鳴と後ろの髪がせわしなく暴れるくらい強い風の唸り声聞きながら、ギンガはバランスを崩して倒れないように注意しながら左足を振り抜いた。
「エアリアルぅぅぅぅぅ……ファング!」
 わずかに〈ウィングロード〉を擦るようにして蹴り上げられたその一撃はその軌道に沿って衝撃波が発生し、目の前でギンガをせせら笑う誘拐犯たちをあっさりと消し飛ばしてしまった。しかしそれらは彼女の知る幻術魔法と違う反応を起こす。誘拐犯だったものは煙のように由来で消える事無く、黒い靄になって新しい形状を取った。
 今は少しでも気を抜けば負けにつながる状況であるにもかかわらず、ギンガは誘拐犯から姿を変えたものにギョッとする。黒々としたそれは砲身らしき部分は人間一人分はあるのではないかと思うくらい太くて長く、発射口付近は亀の頭のようにくびれのようなものが出来ている。
 明らかにその形状は男性の股間についていて、排泄行為から生殖行為を行う際に使用される器官そのものであった。ギンガも戦闘中であるのは承知だったが、思わず赤面して真正面にいるそれから目をそらしてしまう。
 まだその場に残っている誘拐犯たちは一斉に大きく広げていた両手を後頭部に当てる。その場で大きく股を開きながら身体をそらし、下腹部の辺りを突き出すような格好で魔法を起動させる。
「「我のぶっとくて固いマグナムが火を吹くぜクロスファイア!」」
 その咆哮と共に誘拐犯たちの下腹部や男性のあれにしか見えない大砲の先に黒い魔法陣が展開され、その中心に巨大なスフィアが生み出された。そして中心のスフィアを囲むようにして更に六つの球体が出現し、その周りを高速回転し始める。
 目の前の卑猥な軍勢が何をしようとしているのか嫌でも分かってしまった彼女は自らの身を守る為に何重にも結界魔法を展開させる。ギンガの考えが正しければ、空間制圧を目的とされた魔法である〈クロスファイアシュート〉を一点に集中させてこちらに向かって撃ち込む気だろう。
イってっ! イってくれなきゃ、やなのシュートぉぉぉぉぉぉっ!」
 スフィアを周回していた球体が中心のそれと融合し、並はずれた威力を孕んだ黒色の一条がギンガに向かって飛んでいく。彼女が靄になる事も許さない強力な一撃によって完全に消し飛ばされたのもあるとはいえ半分以上は健在。それらから一斉に撃ち出されたならば、向かってくるほとんど数の暴力であるとしか言いようがなく、弾幕と言うどころか分厚すぎる壁であった。
 叩きつけられる砲撃の壁を結界で受け止めるギンガ。何十にも結界魔法を展開して防御しているとはいえ、叩きつけられているものがものであった。彼女の手腕ならば砲撃一発くらい受け止めてこの場をしのぐ事は容易だろうが、撃ち込まれている砲撃の数は最低でも三十発はある。
 『エースオブエース』と名高い高町なのはの切り札と言われている集束魔法〈スターライトブレイカー〉と同等の威力であるとは言えないかもしれないが、さっきまで満身創痍であったギンガが三十以上の砲撃を一人で受け止めるには余りにも負担が重すぎた。身体の所々が悲鳴を上げるように軋み出し、結界保持の為に十秒に一回ぐらいの割合でカートリッジロードを自動的に行っている『リバルバーナックル』や吹き飛ばされないように力を入れて踏ん張る両足に装着している『ブリッツキャリバー』もひしゃげていくような音を立てていた。
 撃ち込まれた光から力が消え、砲撃が止んだ頃には彼女の身体はボロボロになっていた。何度か結界を抜かれたのか、所々焼き焦げた跡やバリアジャケットを纏っているから見えないはずの素肌が覗いている。
 荒い息を吐き出しながらギンガは目の前に立ちふさがる軍勢を睨む。両手を軽く腰に当てながら余裕を見せて笑う様はまるでギンガのやっている事が無駄な事だと暗に言っているようでもあった。その中の一人が彼女に向かって右手を突き出した。人差し指と中指の間に親指を入れてぐっと握られたそれは、明らかに傷ついたギンガに対する性的な挑発としかいいようがなかった。
 どこまでも癪に障る誘拐犯の行動にギンガは胸の中で燃え上がる怒りに呑み込まれかけたが、強く歯を噛んでそれを再び押し殺した。そして僅かに力を失いかけている身体に鞭を打って構える。
 相手に幻覚等などを見せて攪乱する幻惑魔法は地味であったり魔力の無駄などという理由で実際にこの魔法を修得している魔導師は少ないが、実践で投入されると対処に困る魔法であるという事はギンガも前からよく知っていた。しかしまさか使用者によってはここまで性質の悪く、厄介な代物になる魔法であったとは思いもしなかった。
 黒い靄の持つ効果も入っている事は間違いないが、今考えなければならない事は幻惑魔法についての考察するという事ではない。必要な事は目の前にいる誘拐犯を何とかすると言う事一つに尽きる。例え泥くさくて醜くても勝てば良いという事で、今の戦いで気にする必要のないどうでも良い事は次の戦いまでの間にゆっくりと考えて答えを出せば良いのだ。
 一つの指針を得たギンガは誘拐犯の大軍を見る。彼らは〈クロスファイアシュート〉のまとめ撃ちをする為に卑猥な格好で魔法陣を展開して魔力をまとめ始めている。ここでやらねばならぬ事は最低でも、正面にいる部分だけは確実に消し飛ばさなければならないという事。そして一秒でも早く本体を潰さなければならない。
 ギンガはゆっくりと両手の指を〈ウィングロ-ド〉につき、指先から一足長半の位置に足を置いていた。蹴り出す前足側の膝を立て、後ろ足側の膝は〈ウィングロード〉につける。彼女の両足と正面に魔法陣が展開される。前面には硬質なフィールドと攻性フィールドの二重構造で防御魔法が張られ、足には加速用のブースト魔法が掛けられている。
 誘拐犯の大軍を睨みつけながらゆっくりと腰を上げ、前足で〈ウィングロード〉を蹴って飛び出すと同時に魔法を発動させた。
低空ラウ・ロウヴェル……貫破砲撃パイルバンカードライブ
 足元に展開されていたブースト魔法が発動され、『ブリッツキャリバー』のホイールが僅かに〈ウィングロ-ド〉の表面を削りつつ黒い軍勢に突っ込む。
 ギンガが〈低空貫破砲撃〉を発動して突っ込んできてから五秒ぐらいしてから誘拐犯たちが彼女に向かって〈クロスファイアシュート〉を発動したが、その時点では何もかもが遅かった。
 攻性フィールドを叩きつけられた者は身体を消し飛ばされ、硬質のフィールドに衝突された者はまるで車の衝突されたかのように跳ね飛ばされ、余波に巻き込まれた者は盛大に吹っ飛ばされてきりもみしながら下に落とされていった。
 軍の最高司令官のように一番後ろで余裕のある表情で控えていた誘拐犯まで達したギンガは攻性と硬質のフィールド系防御魔法とブースト魔法をもう一度発生させ、目の前の敵に突っ込んでその身体を容赦なく跳ね飛ばす。彼女の攻撃によって外装の前面をえぐられた誘拐犯は空中に投げ出され、何度かバウンドしながら〈ウィングロード〉を転がされていく。
 『エクセレス』と合体している上に天使の力の源だと思われる黒い靄を取りこんでいる誘拐犯を潰すならば徹底的にやらねばならないとギンガは考えたのだろう。『ブリッツキャリバー』の補助で彼女は空高く跳躍。空中で一回転すると左足を前方に突き出して頭の近くまで振り上げ、つま先から膝にかけての部分を包み込むように圧縮した魔力を纏わせる。そこで念には念を入れてだろうか、更に硬質フィールドと攻性フィールドを纏わせる。
割断の暴嵐シュトゥルムヴィント・キリングシュラーク!」
 苦痛で歪ませた顔でよろめきながらもどうにか立ちあがった誘拐犯は両手を大きく広げ、上から風を切りながら迫ってくる必殺の足に向かって大声で吠えた。
「受け止めてっ! 俺の煮えたぎるくらいの熱い想いラスト・パッショネス!」
 彼女の足が振り下ろされるとほぼ同時。両手を上に掲げて片足を上げた彼の身体から黒い光が発せられ、攻撃を放とうとするギンガの身体を通過していく。そして圧縮された魔力の爆発と共に衝撃波が発生する。
 ギンガの放った一撃は誘拐犯の右肩に落とされ、そこから真っ二つとなる。次の瞬間には彼女から見て左半分がまるで砂であったかのように形を失って崩れていき、黒い靄となって周囲に広がって漂い始めた。
「くっ……空間固定式の……捕縛魔法バインド……!」
 しかしその代わり彼女の身体は空中に浮いたままで止まってしまっていた。ギンガは自身の身体を動かそうとするのだが、僅かに筋肉が力むだけでほんの数ミリすら動かす事が出来なかった。
 失った身体の半分を黒い靄で修復した誘拐犯は両手を後頭部に当て、股間を突き出すようなポーズで間髪を入れる事無く直射型砲撃魔法をギンガに向かって発動する。
「さぁ……イクっ……ぞっ! 放たれる熱い情欲ディバインバスタあああああああああんっ♪」
 誘拐犯の下腹部辺りに展開された巨大な魔法陣から黒くて太い光線が空中に身体を縫い止められてしまったギンガに向かって撃ち込まれる。その光は拘束している空間固定式のバインドごとギンガを飲み込み、漆黒の夜空に線を引いてその場に焼きつけた。そして火がついた導火線のように誘拐犯の撃った先から爆発を起こして行った。
 光線を全身に喰らわされた上にその後の爆発で吹き飛ばされたギンガは少し離れた位置に落下し、何度か〈ウィングロード〉に身体を打ちつけてからやっと身体は止まった。撃ち込まれたものが非殺傷設定で魔力ダメージであるとはいえ、バリアジャケットの一部が無くなったり破れてたりしていて妙に艶めかしさと痛々しさを感じさせるくらい彼女の身体はほとんどボロボロであった。
 起き上がろうとする彼女の周囲に黒い水溜まりが生まれ、そこから誘拐犯の分身が生み出される。その分身はギンガの身体を押さえつけて動けないようにする。逃れるために足掻くギンガであったが、身体を押さえつけているそれはまるで岩か何かのように固くて重かった為にほんの少しでも動かす事も出来なかった。
「フヒっ……良い恰好だな。おい」
 身体を押さえつけてくる分身に悪戦苦闘するギンガの方へやって来る誘拐犯。口から垂れた涎で装甲が濡れて僅かに光り、荒い吐息が吐き出されている。そして何故か股間の部分が大きく膨らんでいる。
 羞恥で顔を真っ赤にしながらも誘拐犯を睨むギンガ。しかし彼女を見下ろす立ち位置である彼にとってはそれがそそられるらしく、開いた口が耳元近くまで広がっていた。
 誘拐犯は愉悦に満ちた表情を浮かべながら指を鳴らす。それに従ってギンガの足を押さえていた者が黒い水溜まりに戻った。しかしそこから出てきた黒いものが足首に絡みついて動けないようにする。
 今も悪あがきをやめないギンガを眺めながら誘拐犯はその頬に手を伸ばす。彼女は首を振って嫌がっているが、彼はそんな仕草が愛しくて堪らないらしく何度もその頬を撫でた。しかし徐々にそれでは我慢出来なくなったのか、誘拐犯は口から垂らした涎でギンガのバリアジャケットを汚しながらその身体に覆いかぶさった。
 首を振ったり身体をよじらせたりと激しく抵抗するギンガであったが、彼にとってはそれも興奮を高めるスパイスに過ぎなかった。誘拐犯はまるで彼女が自身の所有物と言わんがばかりにギンガの頬に舌を這わせ、そのまま彼女の唇を強引に奪い取った。
 好きでもない人に唇を奪われたギンガは強い嫌悪感を感じて泣きそうになったが、誘拐犯はそんな事をする余裕すら与えてくれなかった。いつの間にか彼の舌が彼女の口腔内に進入していた。ぬるりとした誘拐犯のそれと絡まり、それが更にギンガの思考を停止させる。
 舌が絡まって、吸われて、甘噛みされて、融けるように混ざり合っていく。ギンガはもう何も考えられなくなっていき――そんな一瞬が何処までも引き伸ばされていくのだが、実際の時間は体感している時間に比べて全く経ってなかった。
 数分ほどして誘拐犯の唇が離れると、ギンガの唇との間に透明な糸を引いた。真ん中から自重でぷつりとちぎれたそれは、考えるまでも無く二人の唾液。何回も飲み込んで、何回も飲み込まれたそれらが混ざり合ったものであった。
 頭では誘拐犯によって強引にされた事であったから嫌悪感や罪悪感に似たものを感じていたが身体の方はとても正直で、無理矢理ではあったがしばらくご無沙汰であったものを久しぶりに感じる事が出来て悦んでいた。ギンガの頬は微熱に浮かされて紅潮し、身体もいつの間にか火照ってしまっていた。下腹部は満たされないものを少しでも満たす為に感覚が鋭敏に反応し、口からはいつの間にか荒々しくも艶っぽい吐息が漏れ出ていた。
 口元から垂れるものを腕で拭い、誘拐犯はギンガの上に騎乗。再び彼女の頬に手を伸ばして指を這わせた。バリアジャケットに指を滑らすと彼女の口から甘い吐息が漏れる。しかし撫でられて少し経ってから我に返ったギンガは頬を真っ赤にさせながらまるで親の仇を見るような目で誘拐犯を睨みつける。
 組み敷いた相手に睨まれるというシチュエーションに興奮するのか、誘拐犯は息を荒くしながらギンガの胸に手を伸ばす。強引に胸部を覆う装甲を下の布ごと引き千切り、露わになった彼女の白い乳房を強引に掴んだ。苦痛に歪むギンガの顔を見ながら彼は楽しげに笑いながらその胸をなぶる。左手で握り潰すように右の胸を揉み、右手で左の胸を揉みながら乳首を口に含んで舌先で転がした。
 相手の事など全く考えずに自身の欲求だけを満たそうとする誘拐犯の愛撫と呼べない何かにギンガは屈辱感を感じたが、そんな乱暴なものでもしっかりと身体は反応していた。もてあそばれている左右の乳首は次第に固くなってピンと立ち、下腹部が熱を持って軽くヒクヒクと疼きながら分泌液を漏らしてバリアジャケットを濡らした。
 振り回される事に快楽を感じ始めたギンガ。目は焦点を失ったかのように蕩け始め、口の端からだらしなく涎が垂れ始める。触られるごとに彼女の身体は震え、舐められるたびにギンガは甘い吐息を漏らす。
 身体をわずかに起こした誘拐犯は快楽に溺れたギンガを舐めまわすように見ながらいやらしい笑みを浮かべた。そして口から垂れた涎で彼女のきめ細かい白い肌やバリアジャケットを汚しながら言った。
これが俺の肉奴隷フェイクラバーズ・ブレインワッシュで気持ちよくしてやろう……さぁ、お前の性感帯を数えろ」
 股間から真っ黒で太い柱状の物が生え、その先がギンガの敏感な『女の子の部分』に触れる。その宣告と彼から生えた大きなアレによって我に返ったギンガは一瞬で青ざめる。今から誘拐犯に与えられる望まない痛みの想像が彼女の思考を焼き、心の奥底から強い恐怖を喚起させる。
「い……いやぁ」
 腕を拘束されて動けないにもかかわらず全身を振り回して嫌がるギンガ。目に大粒の涙が浮かび、口からは喉を傷めるのではないかと思うくらいの大声を張り上げた。
 誘拐犯は両腕で暴れるギンガの腕を強引に押さえつけ、黒い靄から作られた分身の一つを拘束具にして口をふさいだ上に舌を噛み切って自殺できないようにする。
「さぁ、俺の甘い毒によって堕ちな……そこがお前の終着点だ」
 涎でギンガの身体とバリアジャケットを汚し、内部も徹底的に穢す為にぐっと腰に力を入れて黒いブツをギンガの大切な『女の子の部分』の押し込もうとした時、下から手を打ち合わせる音とボソリと何か言う声が聞こえた。
「……合成。罠符『爆発寸前の不発弾』」
 その宣誓と共に銃弾のような形状をした物がギンガの〈ウィングロード〉をぶち抜いて飛んで来た。しかし最初は余りにもおかしい方向に飛んで行き、誘拐犯の身体を掠める事すらしなかった。下から聞こえてきた言葉に警戒していた彼もそれが見当違いは所へ飛んで行った所で気を緩め、ギンガを凌辱する行為に取りかかろうとする。
 誘拐犯が意識をそらした瞬間、下にいる誰かが発動したそれはさっきまで隠していた凶悪な牙を彼に向かって剥いた。銃弾らしき物体は急に軌道を曲げて誘拐犯の後頭部めがけて飛んでいく。そしてギンガに真っ黒な汚物を挿入しようとする誘拐犯の後頭部に装甲を穿ち抜いた弾が抉り込まれた。
 頭に銃弾をぶち込まれても黒い靄の力で今も十分に動ける誘拐犯はギンガの洗脳という実益と童貞卒業という目的を果たす為にぶっといそれを彼女に押し込もうとする。しかし〈罠符『爆発寸前の不発弾』〉を発動した人物はそれを許さなかった。
「てめぇがハジけて地獄に堕ちろ……この仮面レイパーエロいだけのゲスが」
 その声と共に発動者がサムズアップした親指を下に向け、首を切るようにその手を横に引くと同時に誘拐犯の頭の中にえぐり込まれた物が盛大に爆発。
 内部から爆ぜた誘拐犯の頭は黒い靄となり、それに続いてギンガを拘束していた分身と黒い水溜まりも靄に戻って周囲にばらまかれてしまった。


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欲望スゲッ!! 男の欲望スゲッ!!
細かく細かく男の心情と欲が書かれていて見入ってしまいました。
其処で嫌がりながらも体は正直…って変態な!! 
さて援軍も去る事ながら、ギンガさんの根性と女の部分が入り乱れた話だったと思います。
勝てないと分かっても向かわなければ行けない状況…どんどん追い込まれてゆく絶望…でも最後まで諦めなかった根性!! この三つに尽きますね。
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Author:雪奈
「交換戯言日誌」を見に来て下さってありがとうございます。
終焉の引き金を引くのは貴方。
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