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『クラナガン自然公園攻防戦』⑩

『交換戯言日誌』と『戯言劇団』はARPの提供でお送りしています。

管理人一同は―――
 『魔法少女ろりこっとん プロジェクト』。通称『ろりこっとんプロ』
 『砲撃文庫』・『創刊砲撃マ王』
 『SSをノベルゲー化プロジェクト』
 それらの三つを力強くを応援しています。

過去の部分が読みたい方は『戯言工房』へ。
ある種のカオス空間なのでご注意下さい

他に何かありましたら、『幻想寓話』へ。
匿名でも構いません。ご自由にお使い下さい。

おはようございます。雪奈・長月です。
そしてお久し振りです。既に一月も後半ですが頑張ります。
ちょっとオリジナルのSSを書いておりまして、それに力を注いでました。
まだ一割にも満たないという長編作品ですが、これと合わせて二足の草鞋で頑張りたいと思います。

次に謝罪を。
お年玉SSが全部完成していません。申し訳ありません。
様々な野暮用が終了次第、製作と爆撃をいたしますので……
来そうな気がする方は、よろしくおねがいいたします。
そして、遅れて申し訳ありませんでした。

コメント返し

プー太郎
 流石に新世界の向こうにあったものはどこまでも凄かったと言うことですよ。
 まぁ、初めての時に入れると同時に真っ白となってビクンビクンするのと同じと言う事です。
 一言で言うならば、「坊やだったからさ……」と言う事です。察してあげて下さい。
 しかし私のSSの変態は何かしらの形で人間の枠を天元突破しております。ご注意下さい。
 そして……冬秋くん以外の方も見てあげて下さい。

シュウジ
 久し振りのコメントですね。ありがとうございます。
 この十秒殺しは十秒で殺すから十秒殺しなのです。
 七年間も気持ちよくさせるわけにはいきません。
 十秒で破瓜の痛みと絶頂に至る気持ちよさへと誘います。
 それも……優しさデス。

 コメント返し終了☆
 皆様も気軽にコメントを書き込んでくれると私も嬉しいです♪
 さて、そろそろ本編を始めましょう。





『クラナガン自然公園攻防戦』⑩

 悶えている誘拐犯から視線を外した冬秋はギンガに背を向けてポツリと言った。
「ワイ、前々から思っていた事があるんや」
「……?」
 彼のいきなりな言葉にギンガは首を傾げる。しかし彼が何か大切な事を言おうとしているように見えた。
 そして彼は彼女の方へ顔だけを向ける。思わずギンガは背筋に寒気のような物を感じた。
 振り向いた冬秋の顔には表情と言うものなどなかった。
 しかし細められた目やその身体から発せられる気配には、何と形容すれば良いか分からないがとてつもなく重い何かがそこにあった。
 魔導師としての資質を持たない者――冬秋は前方で天使と戦う執事の方へ顔を戻し、魔導師――ギンガにとある質問をぶつける。
「なあ……あんたたら、魔導師や能力者は自身たちが最強と勘違いしてへん?
 ……少なくとも、一般人より強いと思っとらんか?
 それは間違いや……今、ワイが…証明したる」
 彼の言葉に対する答えをギンガは持っていなかった。
 何故なら彼が魔導師と戦って勝利する姿を見ていたからだ。
 信じられないと言うのも正直な所であったが、目の前にあるのは現実の事である。
 そしてギンガは目の前にいる彼が魔導師程度に負けるわけがないと確信している。
 あの背中が語っていた。誰かに注目される事はなくても力強く生きてやる――と。
 ギンガは頬が冷たくなっているのを感じた。そこに触れると指が微かに湿り気を帯びた。
 何故なのか分からないが、泣いてしまっていたようだ。
 きっと彼の背中が大きいと感じたからだとギンガは涙を拭いながら推測する。
 ある意味で絶望的な状況の中ありながらも折れない彼が紡ぎだしたその力強い言葉。それが自らの琴線に触れたのだろう。
 冬秋は後ろにいる彼女に肩越しから力強く握った拳を見せながら言う。
「それに……悪いな。実はワイな……拳の方が…強いんやで」



「……そのようね」
 執事――雹嵐は冬秋の宣言を聞きながらポツリと呟く。主の命に従って戦う彼女の戦況は余りよろしくない。
 最初は大技で黒の兵士たちを処理する事が出来たが、今では凌ぐだけで精一杯であった。
 兵士たちは天使の能力によって身体が靄か何かとなっている為に何度やられても復活する。
 そしてそのたびに力をつけ、装備も徐々に凶悪になってきて来ている。
 まるで状況に適応するが如く力をつけて来ている兵士たちとは逆に雹嵐は疲弊してきていた。
 今は微かな隙を見て、瞬時に発動出来る技を組み込んで近づいてくるものを迎撃する程度であった。
 その上、上空にいる天使の攻撃もある。周囲から黒い靄を集めて球体や槍を精製し、一応は味方である黒の兵士たちも巻き込むのを覚悟で雹嵐へ攻撃を仕掛けてくる。
「風符『螺旋風弾幕』」
 宣誓してから十秒ぐらい立ってから生まれた符を潰し、雹嵐は自ら能力を展開。周囲に球体が風を巻き起こしながら生み出される。
 彼女が指を鳴らすと同時に弾が飛んで行き、着弾と同時に強風を撒き散らす。
 しかしその風で吹き飛んだのは着弾したものか、その周囲にいたものだけであった。
 離れていた黒の兵士や天使が時間差で放った槍や黒い球体は容赦なく彼女の方へ飛んでいく。
 彼女が能力発動による一種の虚脱感を感じている瞬間を狙って、まるで豪雨の様に降り注ぐ天使の攻撃。
 ほんの少しでも気を緩めたら死に繋がる多重攻撃を雹嵐は必死に回避する。
「……火符『多重炎弾』」
 落ち着く間もなく雹嵐は飛んでくる攻撃を能力で迎撃。
 彼女の前方に計四十発の燃える球体が生み出され、襲い掛かる兵士や天使の槍に衝突。着
 弾と同時に業火を周囲に撒き散らかして燃え上がるが、天使の攻撃はその炎を貫いて彼女へ肉薄する。
 時に大きく身を翻して回避し、時に小規模で威力の低い即効性のある技で襲い掛かる敵を巻き込みつつ相殺して行く。
 波状にくる兵士たちの攻撃に、天使の大規模で高出力の技。能力による大規模な攻撃技の発動をする隙はおろか、息のつく間もない。
 攻めに回れず窮地に立たされている状況に雹嵐は苛立ちを感じた。
 相手にしている天使の能力は、悪意等の感情を何らかの形に具現化。そしてそれの制御と周囲の伝播。
 煩悩等などが集まりやすいこの時期ならほとんど無限にそれを収集でき、それを武器に出来る。彼女にとっては、能力が最大限かつ無尽蔵に発動する事が出来る。
 逆に雹嵐の能力は無尽蔵に使えるわけではない。能力を制御する力を失えば、能力が行使出来なくなってしまう。
 時間が経てば経つ程、雹嵐たちの方が不利になってしまう。
 下手すると黒い彼女のように我を失い、自ら身体を崩壊させて暴走しかねない。そしたら自らの主の身を危険に晒す事となるのは間違いないだろう。
「創符『二重結界』」
 即席で結界を展開した雹嵐は背を向けたまま静かな声で背後にいる主の名を呼ぶ。
「マリア」
「雹嵐……」
 頼りにする従者の声に身構えるマリア。きっと彼女に何を言われるかある程度分かっているのだろう。胸に当てている拳を強く握った。
 実際に見なくても主が悔しがっているのは雹嵐も分かっているのだろう。出来るだけ自身も感情を出さないようにしながら雹嵐はマリアに告げる。
「彼女は我を失って暴走している。だから、貴女の声も届かない事でしょう」
「そう……です、か……」
 本音を言えば知人に届かないのをまだ認めたくないのだろう。途切れ途切れになっているマリアの言葉にも迷いと言うものが見えた。
 目の端に涙の粒を浮かべ、血が出るくらい唇を噛み締めながらマリアは地面を強く踏みしめる。
 本当はみっとも無く泣き叫んで駄々をこねたい衝動に駆られながらもそれに耐える小さな主に雹嵐はちくりと胸が痛んだ。
 しかし強く拳を握り、その想いを腹の奥底に押し込め、今もなお攻撃の手を緩めない天使――綺璃斗を睨みながら雹嵐は言った。
「だから、彼女を傷つけてでも止めないといけない」
 その冷たい声は雹嵐が何かを押し殺しているような感じがした。そしてどこか悲しげでもあった。
 やはり主であるマリアの望みに答える事が出来ず、泣く事すら我慢させてしまう自身に不甲斐なさと嫌悪感を感じてしまっているのだろう。
 手を打ち鳴らして札を生成する雹嵐。それを自らの足の上に落とす。
 札は彼女の右足の中に飲み込まれ、風を纏ったかのように雹嵐の足の周りを何かが渦巻き始める。
「風符……」
 足を後ろに下げて身体を半回転させる。身体を横に向けるようにしてから腰を捻った。
 そして黒の兵士と天使の攻撃によって展開した結界が破られると同時に彼女は勢いをつけ、突き上げるように空を蹴りあげた。
天破狂嵐脚テンパキョウランキャクっ!」
 爪先が軽く半円を描くように放たれたその蹴り上げは扇状に衝撃波を打ち出す。
 それと同時に巨大な空気の壁が黒の兵士たちに叩きつけられ、壁にへばりつくようにして兵士が盛大に吹き飛んだ。
 しかし〈天破狂嵐脚〉の威力は前方の軍勢を吹き飛ばすだけにとどまらなかった。
 吹き飛ばして数秒経過した後に巨大な暴風が巻き起こる。
 黒の軍勢や天使の攻撃はその渦に飲み込まれて宙に舞い上がっていく。
 強風で長い髪が暴れるのを気にも留めずに雹嵐はとある者の名を呼ぶ。
「『撲撃嵐舞ヴァニシングイクリプス』……祇季冬秋っ!」
「……なんや?」
 ずっと雹嵐の戦いを静観したらしい。彼女の声に対して、冬秋は少し間を置いたものの比較的早く反応を返した。
 雹嵐は暴風の向こうにいる天使を睨みつけながら冬秋に言った。
「ひとまず、あの子を潰しましょう。しかし、その後は私とマリアが貰っていく」
 それが、こっちで出来る最大の譲歩よ。そう言った彼女に冬秋は笑った。
「それで上等や。ひとまず、ワイはアレをどうにか出来ればそれで良い」
 獰猛な肉食獣のように歯をむき出しにして笑う冬秋の目に映るのは謳う少女。
 彼女の周囲にあった漆黒の靄が集束し、宙に無数の球体が生まれていた。
 その球体に靄だけではなく、周囲の魔力までもが集束していった。
 同時に冬秋たちのいる位置を余裕で範囲内に収められる位の巨大な魔法陣が空に展開されていた。
 展開されているのは数時間前に、綺璃斗と戦っていたえゆたちが見た集束魔法――
 ――〈変革スル救世ノ鉄槌クライス・クリストス〉であった。
 



「おい、ねえちゃん」
 雹嵐の〈天破狂嵐脚〉の勢いが弱まると同時に〈クライス・クリストス〉を放とうとする天使を眺めながら冬秋は背後の彼女に声をかける。
 何の脈絡もなく声をかけられたギンガは驚くような声を上げる。
 驚くギンガの様が冬秋の目には少し気が抜けているように見えたのだろう。微かに溜め息をついてから振り向いた冬秋はじっと彼女の目を見ながら言った。
「えっと。ギンガ・ナカジマゆうたっけ?」
「あっ、はい」
 何で、私の名前を……というギンガに冬秋はケラケラと笑った。
 まるでそれは自身より小さい子供の馬鹿げた質問に答える兄貴分のようで、一瞬だけここが黒の天使が従える兵士たちと冬秋たちが戦う戦場ではなく、どこか平和な場所であるように感じられた。
 軽快に笑われて、恥ずかしそうに頬を微かに赤く染めるギンガ。
 ひとしきり笑った冬秋は口元に笑みを浮かべながら赤面する彼女に向かって答える。
「そりゃあ、一年か二年か前ぐらいに市街で妹らしきお姉ちゃんとあんなでっかいドンパチをやっておいて知らないはずがあらへんやろ?」
 いきなりJ・S事件の時の事を冬秋から言われるとは思ってみなかったギンガは更に驚き、耳や首の付け根まで桜色に染まった。
 流石に洗脳されていたとはいえ、妹のスバルと高速道路で殺し合い染みた戦いをしていたのを他人に指摘されるのは恥ずかしいようだ。
 ギンガにとってはスバルと言う大事な家族と拳を向けて戦っていたという意味でもそれなりに思い出したくないものだ。
 しかし今は、目の前で戦闘機人である彼女の常識すら超越した戦闘力を見せ付けた冬秋に名前を知られていると言うのはそれ以上に恥ずかしい事であった。
 何故なら戦闘機人や魔導師という枠ですら図れない存在に、戦っている事を指摘されると言うのはどうも自身の闘いが児戯に見られているような感覚を味わうからだ。
 彼が変態としか思えない言動をする魔導師を軽くあしらう様を見て、自身が真剣にやっていた事が遊びか何かのように見えるとギンガ自身が思ってしまったのだ。冬秋ですら内心では手を抜いていたのではないかと思っているに違いない。
 彼女のそんな気持ちなど知らずに、冬秋は軽く両手をほぐしてから親指だけを立てた左手で後ろを指し示した。
「そっちのデカブツとヒーロー紛いの変態の処理はよろしく頼むわ」
冬秋の親指が差す方を見ると、口から涎をたらしながら起き上がろうとする誘拐犯と――
魔力集束式時限爆弾マギリング・コンバージェンス・クレイモア』代わりにしてぶっ飛ばれた『エクセレス』が身体を修復させた姿であった。

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