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クラナガン自然公園攻防戦⑥

『交換戯言日誌』と『戯言劇団』はARPの提供でお送りしています。

管理人一同は―――
 『魔法少女ろりこっとん プロジェクト』。通称『ろりこっとんプロ』
 『砲撃文庫』・『創刊砲撃マ王』
 『SSをノベルゲー化プロジェクト』
 それらの三つを力強くを応援しています。

過去の部分が読みたい方は『戯言工房』へ。
ある種のカオス空間なのでご注意下さい

他に何かありましたら、『幻想寓話』へ。
匿名でも構いません。ご自由にお使い下さい。

問答無用で始めます。



『クラナガン自然公園攻防戦』⑥

 誘拐犯の身体からは黒い霧のようなものがゆらゆらと動きながら漏れているのだが、その量や濃さは執事が〈水符『清天の碧沙』〉で押し流した黒の軍勢の者たちとは比べ物にならないくらいであった。
 黒い空に向かってすっと手を上げた誘拐犯。足元に黒い何かが混じった赤錆色の魔法陣が展開される。魔法陣から漏れる赤錆色の魔力光と黒い靄が周囲を舞う中で誘拐犯は叫ぶと同時に大きく指を鳴らす。
「エクセレスっ! セェットッ! アーッ! プゥッ☆」
〈Let's Go Fever time〉
 まず誘拐犯の背後に二本の巨大な腕が突き出る。突き出されると同時に不協和音に似た不快な雑音が二人の歌声を打ち消し、その場を支配する。
 無数の歯車が回転する音や何かを軋ませるような音を奏でながら、誘拐犯が呼び出した『エクセレス』は姿を現せる。
 それは金属の鎧を纏った巨大な人形であった。しかし、その姿は数刻までは少し細身の古い西洋の騎士を模していた『エクセレス』では無かった。
 何故ならば騎士の甲冑と形容するには禍々しすぎるからだ。精密な精緻や巧緻を凝らして造られたかのような意匠であったのが、ねじくれて歪められたり無数の棘が生えたりしている。鮮やかな赤色であった装甲も鮮血で濡れたような黒っぽい赤色に変わっていた。
 そして、装甲のつなぎ目から禍々しい殺気と黒い靄を噴き上げている。あえて言うのならば、悪魔が着る為に作られた呪いの甲冑か……大いなる災厄を周囲に撒き散らかす巨人そのものか。
 口の両端を引きつらせ、左手を腰に当てながら股間を突き出すような格好をした誘拐犯はその名を呼ぶ。
「フヒっ……エクセレス。超絶・融合・合体エントシュプレッヒエント☆」
 その言葉が響けると同時に誘拐犯の背後に立っていた黒い巨人の身体が弾ける。血塗られたような色の装甲が弾けて散り、腰を突き出して口元から涎を垂らしながら恍惚とした表情で不敵に哂う誘拐犯の周囲を舞う。
 まず脚甲が付けられ、その上から爪先・踵・膝から大きな棘やブレードが生える。次に胸に鋭いフォルムの鎧が装備され、左右の肩甲骨の辺りから天を突くように歪曲したブレードが。左右の肩には棘の生えた肩甲。指先と肘に三日月のような形をした鉤爪が付けられた。
 そして最後に甲冑を被り、後ろから前へ真っ赤なバイザーが左右から回り込んで中心で合致し、Vの字型のバイザーとなる。 
 『エクセレス』との合体を完了した誘拐犯は股を大きく開き、大きく構えながら二人の前で大見得を切る。
「マハ・グランディオン……俺っ! 推っ! 参っ! だZE☆」
「意味分からんわっ!」
 黒い靄の影響かは分からないが妙にノリノリな誘拐犯に余りの場違いさを感じ、思わず突っ込みを入れる冬秋。
 前傾姿勢を取った誘拐犯は踵を踏み込む。パシュっ、と空気が勢いよく抜ける音と共に強風が発生し、その身体が上に大きく跳躍する。
 空中で器用に体勢を整え、二人に突き出した右足を向ける形を取った誘拐犯が魔法を発動させる。それと同時に黒い靄が彼の足に纏わりついて形を代え、足首から脚部前面を覆うように突き出た装甲が右足にもたらされる。
 それはギンガと冬秋の前に立ちはだかる大きな城壁を思わせた。
「ディメンション……」
 誘拐犯の前に巨大な魔法陣が展開。彼の足が魔法陣を通過する事で円錐型と化した赤色の結界が発生する。
 更に黒い靄と強い風を纏い、放出されている魔力によって血塗られているように見えるそれは巨大なドリル。
「エクストリィィィィィィムゥッ!」
 渦を巻きながら迫り来る円錐の先端に対して迎撃しようと構える冬秋の前に、ギンガが彼を後ろに突き飛ばしてひらりと躍り出て結界魔法を展開。
 衝突の衝撃でギンガの左腕がブルリと震え、高密度の魔力が衝突する事によって一瞬だけ空間が歪む。
 休憩によってある程度は回復したとしても疲弊している事に変わりない身体に圧し掛かるような負担で痛むのか、顔をしかめながらも歯を食いしばって耐えるギンガ。しかしギンガの身体が耐え切れても結界自体が耐え切れないらしく、魔力の壁がガリガリと削れて消えていこうとしている。
 甲冑型インテリジェンスデバイスである『エクセレス』の装甲を纏った誘拐犯の〈ディメンションエクストリーム〉にギンガの結界魔法が強引に押し切られる思われた―――その時であった。
 結界が消えようとしているところでギンガは咄嗟に右手の全面に硬質のフィールドを生成し、そのフィールドごと誘拐犯の拳に衝撃を撃ち込む。
 誘拐犯の右足がボコボコと気泡らしきものがいくつも発生し、爆発と共に右足に纏っていた装甲が弾け跳ぶ。どうやらギンガの〈ナックルバンカー〉が誘拐犯の技を押さえ込み、集束させた魔力や魔法自体を逆流させたようだ。
 爆発と共に誘拐犯は後ろに跳び、華麗に〈ウィングロード〉の上に着地する。そして黒い靄が露出した右足に纏わりつき、新しい装甲を作り上げる。爪先の一つ一つに鉤爪がつき、脛には大きな刃。膝には巨大な棘が付けされ、さっきより凶悪さが更に増していた。
 誘拐犯は荒い息を吐きながら二人の方へと歩いていく。進むごとに周囲の瓦礫と黒い靄が彼の右腕にまとわりつき、その形を大きく変化させていく。
 瓦礫がまとわり着いているからか回転する歯車がガリガリと何かを削ると同時に軋むような音を鳴らし、内蔵されたモーターが高速駆動して激しい音を立てる。その音はまるで、機械の獣が咆哮を上げているようであった。
 そして二人の下へと辿り着いた時は、腕だけが十数分か前に冬秋と対峙した黒い巨人のそれと化していた。瓦礫と漆黒の闇に覆われたそれが巨人の腕と化した誘拐犯は咆哮を上げながらと新たなる魔法を発動。靄を撒き散らしながら手甲や前腕部の閉じられていた装甲を開放。手甲内部にある機関が風を巻き起こしながら魔力や靄を吸い込む。
 両足を踏みしめ、構えた誘拐犯と同時に彼の右腕にり輝く七枚の腕輪が展開され、ノイズに似た雑音を起こしながら回転する。
「はぁはぁはぁはぁはぁ……うっ!」
 顔を紅潮させながら苦しげな吐息を誘拐犯の口から吐き出さるのと一緒に、その足元に黒い物が混じった赤い魔法陣が展開される。
 彼の展開した魔法陣に集められるように周囲の黒い靄が集束して右拳の先に黒い球体が精製される。
 右拳の先に黒い球体を展開させながら誘拐犯は不敵に哂いながらギンガに向かって言った。
「KI☆NA☆ 俺の子を孕ませてやるZE!」

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