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『涼香様への残暑見舞い』02

『交換戯言日誌』と『戯言劇団』はARPの提供でお送りしています。

管理人一同は―――
 『魔法少女ろりこっとん プロジェクト』。通称『ろりこっとんプロ』
 『砲撃文庫』・『創刊砲撃マ王』
 『SSをノベルゲー化プロジェクト』
 それらの三つを力強くを応援しています。

おはようございます。雪奈・長月です。
イベントまで後一周間となりましたね。二十日がリリマジなので、色々と修羅場満載ですが……頑張りますw
サークルを持っているわけではないですが、企画に乗ってくださるノリの良い方が幸運にもいるので……
まだまだ頑張ります♪

もう残暑見舞いとも言えないですが……『涼香様への残暑見舞い』はまだまだ続きます。
早く本編の騒ぎも収めて、凄く甘いものもやりたいですが……
『涼香様への残暑見舞い』も勿論やります。と言うか、やらない理由が一体何処にあるんですか?
やりますからね。というか、

  や り ま す か ら ね っ !

と言う事で、応援よろしくお願いします。
進み方が牛歩ですが、根気強く読んでいただけるとありがたいです。

ぷー太郎様がサイトを作って、SSを書いているらしいです。
『交換戯言日誌』ともども、よろしくお願いいたします。




『涼香様への残暑見舞い』02



 石造りの巨大なアーチの前で少女二人を連れた幽霧と遭遇した涼香たちは彼に連れられて、森の中を歩いていた。
 人が歩けるようにある程度は拓けているが、流石に二人の住んでいる市街のように道がちゃんとした舗装がされている訳ではなかった。
 だから所々、落ちている石などで少し歩きづらくなっていた。
 特に涼香はバイクを押しているために歩きそうにしていた。何故ならば時折、石や砂利によってバイクが変な方向へ持っていかれてしまうからだ。
 ギンガも足場が悪い所は〈ウィングロード〉を展開して移動する事に慣れているからか、その足取りはとても歩きにくそうであった。
 しかし幽霧も涼香やギンガと同じように市街で暮らしている人間のはずなのに、まるで歩き慣れているかのようにすいすいと歩いている。
 幽霧が手を繋いで二人も同様で、石につまづいて転倒してもおかしくないはずなのに何事もないかのように歩いている。
「えっと……幽霧さん?」
「何ですか?」
 涼香の声で足を止めた幽霧は後ろを歩いている涼香たちの方に振り向いた。
 手を繋いで歩いていた少女たちは気づくのが少し遅かったらしく、幽霧が二人に引っ張られる形になっていた。
「よく、こんな道を歩けますね」
「……ええ、馴れてますから」
 そう言った幽霧の額には汗一つ浮かんでいない。
 時空管理局で流れている噂の一つで、幽霧は未開発区に住んでいるという物がある。
 もしかして、それは本当の話ではないだろうかと涼香たちは思った。
 前に顔を戻した幽霧は手を繋いでいる少女二人に左右から引っ張られるような状態でのんびりと歩きながら語り始める。
「ちなみにさっき通ったアーチは『不破の城壁』というんです」
「へぇ……」
 幽霧の背中を追いかけながら、涼香はその説明に感嘆の声を上げる。
 あの城壁にも『不破の城壁』という、ちゃんとした名前が存在し、それを幽霧が知っているとは思わなかったからだ。
 二人の前を歩きながら幽霧は更に説明を続けた。
「あれはこの街がザンクツェントハウトと呼ばれる前からあるのですが、害意のある者が通ろうとすると対軍クラスの攻性城壁魔法が発動するらしいです」
 まぁ、発動したのは戦乱時代やベルカ戦歴の時くらいですが、と幽霧は淡々とした口調で言った。
 その言葉に二人は二人は呆然とする事しか出来なかった。
 確かにあの巨大なアーチは歴史が深そうであるが、まさか古代ベルカ戦争どころか聖王がベルカ王朝を開始する前から存在しているとは。
 『不破の城壁』と呼ばれるくらいなのだから、あのアーチは歴史上で一度も崩れたことが無いのだろう。
 戦乱時代から一度も崩れた事が無い事。条件付きで発動する対軍クラスの攻性城壁魔法。
 そこまでくると、あのアーチは古代遺失物ロストロギアクラスのものとしか言いようがない。
 この時代までよく現存したものだと、涼香は感じた。
 古代遺失物クラスの代物だ。これをテロリストや次元犯罪者たちが何らかの形でしようされかねない。
 それを未然に防ぐ為に管理局はこの『不破の城壁』の破壊などを何とかしないのであろうか。
 ギンガも涼香と考えは同じらしく、前を歩く幽霧の説明に聞き耳を立てている。
 二人の少女に手を引かれながら歩く幽霧に、ギンガは質問をぶつけた。
「あのアーチに名前がついているように、この森にも名前はついているのですか?」
 『Devil Tear』のマスター。レキがザンクツェントハウトについて知っていたとは言え、余り有名な土地ではないらしく、書店などで売られている観光ガイドではココの情報が余り載っていない。
 勿論、あのアーチが『不破の城壁』と呼ばれている事は愚か、そういうものが存在する事自体、書かれていなかった。
 書いてあったとしたら、ザンクツェントハウトの前には目印として建造物があるという情報だけだ。
 しかし目の前を歩くこの少年は名前だけではなく、その由来やどういうものでるかさえ説明してみせた。
 彼ならば、他にも何か知っているのかもしれない―――
 ギンガはそう考えて、何気なく幽霧にそんな質問をしたのだ。
 問いかけに対して、幽霧は淡々とした口調で答える。
「あぁ、ココも『不破の城壁』の一部ですよ」
 二人はその言葉を素直に信じる事が出来なかった。
 あのアーチは確かに、その存在から歴史の重みやある種の威圧感みたいなものを確かに感じさせられた。
 しかしこの森はただ木が密集しているだけで、それに特別な何かあるとは思えない。
 沢山の木が生い茂っているから、大軍では通りづらいと言う事なのだろうか。
 しかし、空戦魔導師ならばこんな森など簡単に通り抜ける事が出来るであろう。
 森の中へと入らず、上空から乗り越えてしまえばいいのだから。
 いや、よくよく考えれば―――空戦魔導師がいれば、例えあのアーチが古代遺失物クラスのものであろうとも用は成さないであろう。
 陸戦魔導師ならともかく、空戦魔導師ならばこの街は容易に攻略出来るのではないのであろうか。
 頭では戦略的思考を働かせながら不思議そうにする二人の方を向いた幽霧は無表情でただ言葉を読み上げる機械のように淡々とした口調で言った。
「厳密に言うと、あのアーチがザンクツェントハウトココを守る『第一城壁』で、この森が『第二城壁』なんです」
 そう言って、幽霧は前方へと視線を戻す。そして何度か首を左右に振る。
 会話はよく聞こえないが、左右の少女に急かされているのであろう。
 結局、この森が『不破の城壁』の一部と呼ばれる理由が分からないギンガは首を傾げるしかない。
「ギンガさん」
 隣でバイクを押していた涼香がギンガに声をかけた。
 考えるのを邪魔されたギンガは少し怒ったような表情で彼を睨む。
 睨まれた涼香は苦笑いをしながら彼女をなだめつつ、のんびりした声で言った。
「今は旅行なんですから、そんな難しい事を考えないで楽しみましょう」
「……そう……ですね……」
 涼香の言葉によってギンガの肩から力が抜け、隣で共に歩く大切な彼に微笑んだ。
 両手を背中の後ろで組み、周囲の森林を見ながら歩く。
 前方から吹いて来たそよ風で梢が揺れて、さやかな音を立てている。
 所々に木漏れ日が漏れて、葉っぱの緑と日光でキラキラと輝く光景はまるでいきなり異世界へとような気持ちを二人に抱かせた。
「……きゃぁっ!」
 その光景に眼を奪われて注意散漫だったのか、ギンガは足元にある石にけつまずく。
 咄嗟にギンガは隣で一緒に歩く涼香の腕に抱きついた。
 涼香はいきなり片腕が重くなって驚くと同時に呆然する。
 そして次の瞬間には、鼓動が跳ね上がる。いや、跳ね上がった上に躍り上がって、口から心臓が飛び出しそうになるくらいドキドキしてしまっていた。
 涼香は首から下がライダースーツであるが、その構造上はある程度の感触はある程度感じる事が出来る。
 その上、その腕に彼女の胸が触れているのだ。
 彼がそれを意識していなくても、布越しにある彼女の双丘の感触とその肌の柔らかさが分かってしまった。
「す……すみません」
 周囲の光景に見蕩れていてずっこけた恥ずかしさや咄嗟に涼香の腕に抱きついてしまった事で顔を真っ赤にしながら謝るギンガ。
 涼香は抱き締められている腕だけでなく、顔までが熱くなるのを感じた。同時に、彼女の温かく心地よい重みが彼の胸を満たす。
「ギンガ・ナカジマさん。涼香さん」
 前方から幽霧の中性的で鈴を鳴らしたような澄んだ声が聞こえた。
 いつの間にか幽霧は前方で足を止めて、涼香とギンガの方に振り向いていた。
 何を考えられているか悟れないくらいに淀んでいる上に無機質な目は相変わらずなのだが、その口元には微かに悪戯っぽい笑みが浮かんでした。
 無表情で無機質な目をしている事で有名な幽霧に笑われているような気がした涼香とギンガはある種の新鮮さを感じると同時に恥ずかしくなった。
 顔を戻し、再び歩き始めた幽霧は恥ずかしさで俯いている二人にボソリと言った。
「ちゃんとついて来て下さいね……迷うとたどり着く事は愚か、戻るのも難しいので」
「ふぇ?」
 何気にボソリと恐ろしい事を言った幽霧に、涼香とギンガは呆然とする。
 左右の少女に前へ進む事を急かされた幽霧は苦笑しながら説明し始める。
「この森一帯やその上空に幻覚魔法や妨害魔法があるので、土地勘がある人でないと遭難してしまうんです」
 その説明でやっと、涼香とギンガの疑問がやっと氷解した。
 幽霧の言う『不破の城壁』の『第一城壁』をどうにか突破しても、この『第二城壁』で妨害されると言う事なのだろう。
 それならば、この『不破の城壁』をどうにかしようとする者はいないから、いちいち問題にする事ではないと言うことなのだろう。
 安心で胸を撫で下ろした二人であったが、数秒ぐらい経過してから恐ろしい事に気づいてしまった。
 もし、発起したテロリストなどがココを拠点としたら最悪と言う事ではないのだろうか。
 それはおちおち聞くとして、ギンガは幽霧に訊ねた。
「あの……幽霧さんは、なんでそんな事を知っているのですか?」
 前へ前へと引っ張ってくる左右の少女に従って、進む足を止めずに幽霧はギンガの質問に答える。
「一年前から、夏と冬の休み限定でこの街の案内人をしているんです」
 言葉を読み上げる機械のように淡々とした口調で幽霧は涼香とギンガの前を歩きながらそう言った。
「あぁ……なるほど、そうでしたか」
 ギンガは前を歩く幽霧の背中を眺めながら相づちを打った。
 そこで彼女は納得出来たようだが、その代わりに涼香の中に別の問いが浮かび上がる。
 涼香は自身のバイクを押しながら幽霧に訊ねた。
「えっと……それ、アルバイトですよね? でも、それって……」
 一応、時空管理局の局員も国家公務員だ。
 例え、それが時空管理局の内部や民間の間でも奇異な目で見られている諜報部も同じ事。
 教導隊に所属する高町なのはの出身である世界のようにアルバイトや復職の類いが禁止されているわけではないが、やるのは難しいはずだ。
 ギンガの所属する陸士部隊は緊急で呼びされる場合もあるし、涼香の広報部だと余りの忙しさにそんな事をする暇すらない。
 言われてみればそうだと思ったのだろう。ギンガも涼香と考えが同じらしく、訝しげな顔で前方の幽霧を見つめている。
 涼香とギンガが何を言いたいのか分かったらしく、振り向いた幽霧は微かな笑みを浮かべながら答えた。
「あぁ、別にそういうアルバイトではないですよ」
 その言葉に二人は驚く事しか出来なかった。アルバイトではないなら、ボランティアで行っていると言う事なのだろうか。
 さっきの言葉に続けるように幽霧は後ろを歩く二人に言った。
「これは、自分の趣味です」
 二人は唖然とした。お金を貰わずに、ただの趣味で周囲の者の情報を暗記し、ココに来る人たちを案内していると言う事なのだろうか。
 デバイスを自作したり、未開発区に住んでいるという噂を持つ幽霧霞であるが、無償でそんな事をする趣味まであるとは、二人は思いもしなかった。
「それに……仕事柄、そういうのには慣れてますから」
 幽霧のその一言で、二人は彼がどういう役職に就いていたか思い出した。
 時空管理局諜報部。対先天性古代遺失物処理班。
 古代遺失物クラスの能力をその身に宿す者たちと、戦争、戦い、ぶつかり合い、戦い、あいたい、交渉、取引などを行う部署。
 彼はその部署に設立当初から所属し、今でもその中では不動のエースであった。
 幽霧たちが相手する存在―――先天性古代遺失物能力者インヒレント・ロストロギアは都市伝説や大きな伝説などに沿っている。
 先天性古代遺失物能力者対策として、常に情報蒐集を行っている彼にとっては、こういう情報の蒐集もお手の物と言うことなのだろう。
「さぁ、行きましょうか」
 少女二人に手を引かれながらどんどん進んでいく幽霧。
 涼香とギンガもこんな所で迷ってしまわないように前を歩いていく幽霧たちに必死でついて行く。

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