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『涼香様への残暑見舞い』01

『交換戯言日誌』と『戯言劇団』はARPの提供でお送りしています。

管理人一同は―――
 『魔法少女ろりこっとん プロジェクト』。通称『ろりこっとんプロ』
 『砲撃文庫』・『創刊砲撃マ王』
 『SSをノベルゲー化プロジェクト』
 それらの三つを力強くを応援しています。

おはようございます。雪奈・長月です。
九月に入ってしまいましたね。二十日がリリマジなので、色々と修羅場満載ですが……頑張りますw
サークルを持っているわけではないですが、企画に乗ってくださるノリの良い方が幸運にもいるので……
まだまだ頑張ります♪

もう残暑見舞いとも言えないですが……『涼香様への残暑見舞い』はまだまだ続きます。
早く本編の騒ぎも収めて、凄く甘いものもやりたいですが……
『涼香様への残暑見舞い』も勿論やります。と言うか、やらない理由が一体何処にあるんですか?
やりますからね。というか、

  や り ま す か ら ね っ !

と言う事で、応援よろしくお願いします。
進み方が牛歩ですが、根気強く読んでいただけるとありがたいです。

ぷー太郎様がサイトを作って、SSを書いているらしいです。
『交換戯言日誌』ともども、よろしくお願いいたします。





『涼香様への残暑見舞い』01



 二人を乗せて走り出したバイクは周囲の車を追い越しながら昼間の街を悠然と進んでいく。
 周囲の風景と共に後ろへ吹き抜けていく風が空気の壁となって自身の身体に当たる感覚に涼香は妙な心地よさを感じた。
 そして流れていく風景は全てが遠く遥か彼方にあるようで、まるで世界に二人っきりのような感じがした。
「ははっ……」
 我ながらロマンチックで臭すぎるかなと涼香は苦笑しつつ、前方と左右の手で握るハンドルに注意を払う。
 身体に当たる風が気持ちよく、周囲の建物や車が後ろへ飛んでいくのも楽しいと感じた。
 しかしそれ以上に、心地よいのは後部座席に座っているギンガの存在だった。
 わざとスピードを上げたり、カーブを曲がったりするたびに、微かに悲鳴を上げながらギンガは涼香の腰をギュッと強く抱きしめてくる。
 ほぼ密着している為に伝わる体温や身体の感触。そして、背中に触れたふくよかな柔らかい胸から伝わってくるその鼓動。
 そのギンガの挙動の一つ一つが涼香にとって、全てが新鮮であるかのように感じられた。
 今思えば、ギンガを後ろに乗せてバイクで遠出するのはあまり無かったかもしれないと涼香はバイクを運転しながら思った。
 前方の信号が青色から赤色へと変わって行き、涼香はバイクのブレーキをかける。
 タイヤが道路にガリガリと削られながら、バイクは緩やかに停車する。
「……ギンガさん?」
 そこでやっと、ギンガが無言で居る事に涼香は気づいた。
 まだ信号が変わるには時間があると思った涼香は軽く後ろを向く。
 ギンガは涼香の背中に額を押し当てた状態で俯いている。耳をすまして見ると、寝息らしき物が聞こえた。
 どうやら、腕を涼香の腹部に腕を回したまま寝ているようだ。
 よっぽど疲れていたのであろう。静かではあるが寝息まで立てている。
 信号が青に変わり、涼香はバイクを再び走らせる。走っている今もギンガの寝息は聞こえてきた。
 ギンガが涼香の背中に顔を押し当てて寝ているせいであろう。
 周りを飛び去る風景と風の音に負けず、その囁くような小さな寝息はライダースーツを通してはっきりと涼香の身体に伝わってきた。
 涼香は寝ているギンガを起こしてしまわないようにスピードを落とし、エンジン音を出来るだけ小さくする。
 とりあえず、後ろで必死に涼香の腰を抱きしめてながら眠っている可愛い恋人をバイクから振り落としてしまわないように安全運転をつとめた。





 ギンガは鉄筋コンクリートなどで出来た市街とは違って、木や土の芳しい良い匂いと少し涼し目な風で目を覚ました。
 目を開けたギンガの前に広がっていたのは建物の壁と言った灰色の風景ではなく、木や空が彩る緑や青の鮮やかな風景。
 自身の目の前に広がる風景に目を奪われているギンガに涼香の声が割り込む。
「おはようございます」
 声のする方へ顔を向けると、真っ黒なライダースーツを着た背中が見えた。
 寝起きのギンガは最初、何が何だか分からなかった。しかし時間が経つごとに意識が覚醒していき、自身が涼香と旅行に出掛けている事を思い出した。
 涼香は運転しながらチラリと後ろを振り向き、片手で瞼を擦るギンガに言った。
「ザンクツェントハウトまで後もう少しですよ」
 ちゃんと捕まっていてくださいね、とギンガに付け加えた涼香はバイクのスピードを上げた。
 いきなりスピードが上がった事に驚いたギンガは悲鳴を上げながら涼香の背中に身体を密着させる。
 涼香は予想出来たはずなのだが、いきなりの行動に呆然する。
 そして次の瞬間には、鼓動が跳ね上がる。いや、跳ね上がった上に躍り上がって、口から心臓が飛び出しそうになってしまった。
 二人の鼓動が激しくなっている事を表すかのようにバイクもスピードを上げて道路を爆走する。



「はぁ……やっぱり、聖王教会付近ですから時間が掛かりましたね」
 ザンクツェントハウトの入口前にたどり着いた涼香はエンジンを止め、運転していたバイクから降りた。
 まずはバイクが倒れないようにスタンドを立ててから涼香はゴーグルを上げ、外したヘルヘットをハンドルにひっかける。
 そして、目の前にある巨大な建設物を見上げて感嘆する。
「ええ、そうですね……ベルカ独立領周辺だと時間が掛かりますね」
 ギンガもそう言って、涼香の運転していたバイクから降りる。その時に勢いでワンピースの裾がふわりと舞い上がり、音を立てずに着地する。
 被っていたヘルメットを外し、軽く頭を振ってからそれを自身が座っていたシートに置く。
「わぁっ……」
 涼香の隣に立ったギンガも目の前にあるものに驚きの声を上げた。
 二人の目の前には石を幾つも積んで作られた巨大なアーチがそびえ立っていた。
 アーチの隙間には青々とした苔が生え、所々に蔦草が巻き付いており、その姿は古い城の城壁を思わせた。
 きっと、これが出来たのは百年以上も前の事なのだろう。老朽具合や所々の焦げ跡からみると、もしかしたらこれは古代ベルカ戦争の頃からすでにここに存在していたのかもしれない。
 そう考えると、このアーチからも歴史の重みというものを感じられるような気がした。
 『ザンクツェントハウト』という場所が出来る前からこれはココにあって、ずっと人の営みをというものを見守ってきたのかもしれない。
 時には戦火で焼かれ、時には老朽によって崩れ、時には人の知識から忘れ去られたということがあるのかもしれない。
 しかしそれでもこのアーチは今でもココに存在し、旅人などを出迎えたり旅立つ者たちを見送り続けていたのであろう。
 アーチから歴史の壮大さというものを感じ、言葉も失って圧倒されている二人の背中に声がかけられる。
「あら?」
 背中にかけられた声は鈴の音のように澄んでいて、中性的でありながらも少し高い。
 その声によって我に返った二人はゆっくりと後ろを振り向く。
「こんなところで、奇遇ですね……涼香広報員。ギンガ・ナカジマ捜査官」
 そこにいたのは、男性用の修道服を着た女性。
 見惚れてしまうくらい綺麗な顔つきに、血が通っていないかのように白い肌。
 伸びた茶色い髪をゆるく一つにまとめ、あらゆる物の奥の奥まで見抜いてしまうかのような深い黒の瞳でじっと二人を見つめている。
 すらりと伸びた肢体に男性用の修道服が妙に似合っていた。
 そして修道服を着た女性に隠れるように二人の少女が涼香とギンガを見ていた。
 何も知らない普通の人ならば、目の前にいる三人は姉妹か何かのようにしか見えないであろう。
 しかし、修道服を着た人物の性別が外見とは逆と言うことを涼香とギンガは知っていた。
 何故なら、目の前の人物は修道服を着ていても一応は二人と同じ時空管理局の局員であるからだ。
 涼香は久しぶりに会うこの人物に、驚きを感じると共に笑みを浮かべながら答える。
「ええ、お久しぶりです……幽霧霞諜報員」
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「交換戯言日誌」を見に来て下さってありがとうございます。
終焉の引き金を引くのは貴方。
物語の続きを作るのもまた……
読んでいる貴方なのです。






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