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魔法少女リリカルなのはギャルゲーテイストSS『Künftiges Erwartungsbild』 十五話『眠れない二日間』⑲

こんばんは。雪奈・長月です。

今夜は日曜日。
現在、涼香様の時空管理局ラジオ進行中!
ひとまず涼香様は自身の身体をご自愛ください。
そしてココに来る皆様も身体に気をつけて下さい。

私は少し悟りらしき物が開けました。
Chronicle*SCREAM』のStay様に感謝ですね。
それでも、時々腹痛で起きてしまったり、鬱に陥って色んな物に現実逃避してしまったりする事には変わりないですが。



過去の部分が読みたい方は『戯言劇団』へ。(改名しました)
ある種のカオス空間なのでご注意下さい。
基本的に『交換戯言日誌』で掲載した分の保存庫でありますが・・・・・・
今回はとある方のSSを掲載いたしました。
興味のある方は、『演目:梟戦記』にどうぞ。

他に何かありましたら、『幻想寓話』へ。
匿名でも構いません。ご自由にお使い下さい。
使う場合、スレッドは出来るだけまとめていただけるとありがたいです。

悟りは少しだけ開けたのですが、寂しいのと内容に自信がない時期が続いたので・・・・
進行はまだ少し遅いです。頑張らないと・・・・・・・
それでは更新です。





魔法少女リリカルなのはギャルゲーテイストSS『Künftiges Erwartungsbild』 十五話『眠れない二日間』⑲

〈零時四十分 『ワルツウィンド』〉

 クラナガン自然公園。
 深夜の一時から開始される新年野外ライヴの準備で、スタッフが今も会場を走り回っていた。
 既に会場はファンで埋め尽くされ、開始を今か今かと待っていた。そこ一帯だけは熱気で遥か先の春を感じさせるような暖かさであった。
 贔屓にしているアイドルへの愛情という毒でクラナガンを覆うように広がっている狂気という毒を制しているのだろうか。訪れたファンの中で狂う者は余りいなかった。
 逆にライヴのスタッフがその狂気に当てられ、体調を崩す方が多かった。
 舞台裏では『ワルツウィンド』の如月千歳と音無琴羽が待合室で気を落ち着かせていた。
「ううっ…寒いです……」
 そう言って出来るだけ身体を縮めながら熱いお茶を啜る琴羽。
 ライヴの衣装が長袖であるとはいえスカートは短く、待合室が急造であるのだから寒いのは当然の事かもしれない。
 千歳はライヴ直前の発声練習をしつつ、相棒である琴羽に言った。
「あっ、あっああ~。今は我慢して……琴羽。歌いながら動いていたら温かくなるから」
 誰かが待合室を軽くノックする。そろそろライヴだからであろう。
 目の前にある扉に向かって千歳は声をかける。
「……どうぞ」
 入ってきたのは一人のスタッフ。
 抱いたら折れてしまいそうなくらい華奢な腰つき。
 その身にまとうのは黒いスーツ。防寒対策か、茶色いジャケットを着ていた。
 きめ細かい肌に長いまつげ。一つにまとめられた茶色の長い髪。
 それは二人のプロデューサー兼マネージャーをしている如月弥生であった。
「兄さん」
「こらっ。仕事中はプロデューサーか、マネージャーだろ?」
 弥生は少し怒ったような口調で千歳をたしなめる。
 しかし千歳は悪びれる様子はなく、楽しそうな微笑みを浮かべている。とりあえず、大丈夫であったようだ。
 やれやれとした感じに首を振り、弥生は身を縮み込ませている琴羽の声をかける。
「大丈夫ですか? 琴羽さん」
「だっ…だだだ大丈夫です」
 そう言う琴羽だが、身体はガタガタと震えていた。
 これではライヴにも支障が出ると思ったのか、弥生は琴羽に言った。
「手……出して」
「はっ…はい……」
 弥生の意図が分からなかったが、琴羽は言われた通りに両手を差し出す。
 弥生は差し出してきた琴羽の両手を自身の両手で包み込む。
 周囲の寒さで毛穴が開き、敏感になった琴羽の手が弥生の柔らかくて仄かに温かい手の感触を鋭敏に感じ取る。
 琴羽の手に触れた弥生の物はとても温かく、その肌はとても滑らかな肌触りであった。
 いきなり両手を握られた驚きと羞恥で琴羽の心臓は大きく跳ね、鼓動の速度が一瞬でトップスピードに切り替わる。
 心臓の動く速度が早くなった事で血行も良くなり、弥生の手に包まれた両手どころか身体まで熱くなっていく。
「ん……まだ手が冷たいですね」
 血行が早くなる事でほとんど興奮状態になっている琴羽に止めを刺すかのように弥生は包み込んだ手に息を吐きかける。
 温かくて柔らかい弥生の手に包まれた両手に吐き掛けられた弥生のあたたかい吐息に琴羽はこそばがゆさを感じた。そして同時に殺意混じりの視線が背後に突き刺さっているのを感じた。
「まだぬるいですね」
 琴羽の硬直に気づいていない弥生はポツリと呟き、琴羽の両手に顔を近づけ、その指先に口付けをした。
「ひゃぁっ!」
 冷たい指先に温かくて柔らかい物が押し付けられた感触に琴羽は可愛らしく悲鳴を上げる。
 そしてそれが弥生の唇だと気づくと、顔を見る見る内に赤くなっていく。同時に羞恥で血の巡りが早くなる事で身体が熱くなっていった。
「んっ……これで大丈夫ですね」
 十分に琴羽の手が温かくなった所で弥生は顔を戻して手を放す。
 離れた弥生の手を琴羽は切なそうに見る。
「マネ…ジャ…ぁ……」
「何でしょうか?」
 恥ずかしそうに顔を赤らめる琴羽に首を傾げる弥生。
「あの……」
 琴羽がその続きを紡ごうとしたその時。
「兄さんっ!」
 いきなり千歳が弥生の名前を呼んだ。
「だから、仕事中はプロデュ……まあ、良いや。何だ?」
 ライヴ直前は会話する事すら事を嫌がる千歳が話しかけて来た事に驚きながらも、弥生はその声に反応する。
 弥生の間に両手を突き出し、千歳は少し恥ずかしげにこう言った。
「……私も」
「ふぇ?」
 予想だにしなかった言葉に面食らい、素っ頓狂な声を出してしまう弥生。
「だから……私も、兄さんに同じ事をして欲しいの…」
 一人で勝手に背負って前に進むような千歳にしては珍しく、人におねだりしてきたからだ。
 弥生はクスリと笑い、それを両手で包み込んだ。
 そしてその手が震えていた事に弥生は驚いてしまう。
 よくよく考えればクリスマスイヴのライヴまでは名前くらいなら知られている程度だった『ワルツウィンド』。
 しかしライヴの直前で誘拐されながらも見事に救出されたという事で、メディアに名を知られる事となった。
 そのおかげでクラナガンで行われる歌合戦の特別ゲストとなり、鳳の前に緊急参戦ゲスト枠で歌う事になった。
 もしかしたら二人は自分たちの地位が急速に上がった事に戸惑い、ちゃんと出来るか心配で緊張しているのかもしれない。
 あくまでプロデューサー兼マネージャーでしかない弥生がそんな二人に出切る事は、緊張で震えるその手を握るか、声をかけてあげる事しか出来ない。
 ほんの少しでも不安を取り除けているのか疑心暗鬼にとらわれた弥生は二人に訊ねた。
「二人とも……大丈夫か?」
 弥生の言葉に千歳と琴羽はキョトンとする。
 そしては二人は弥生に笑みを見せた。
「大丈夫よ……兄さん。私は夢を叶える為にココにいるのですから」
「そうですよ。マネージャー」
 二人に笑顔でそう言われた弥生は安心で胸を撫で下ろした。
 ほとんど同時に待合室の扉が勢いよく開かれる。
 顔を出したのはライヴのセッティングをするスタッフの一人であった。
「如月さんっ! 音無さんっ! あと五分で出番です」
 弥生は千歳と琴羽の背中を押す。
「さぁ、行って来い!」
「「はいっ!」」



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「交換戯言日誌」を見に来て下さってありがとうございます。
終焉の引き金を引くのは貴方。
物語の続きを作るのもまた……
読んでいる貴方なのです。






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