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魔法少女リリカルなのはギャルゲーテイストSS『Künftiges Erwartungsbild』 十五話『眠れない二日間』⑰

こんばんは。雪奈・長月です。

今夜は日曜日。
現在、涼香様の時空管理局ラジオの代わりにStay*Dream様のラジオ進行中!
ひとまずStay先生も自身の身体をご自愛ください。
そしてココに来る皆様も身体に気をつけて下さい。

私は少し悟りらしき物が開けました。
Chronicle*SCREAM』のStay様に感謝ですね。
それでも、時々腹痛で起きてしまう事には変わりないですが。



過去の部分が読みたい方は『戯言工房』へ。
ある種のカオス空間なのでご注意下さい

他に何かありましたら、『幻想寓話』へ。
匿名でも構いません。ご自由にお使い下さい。

悟りは少しだけ開けたのですが、寂しいのと内容に自信がない時期が続いたので・・・・
進行はまだ少し遅いです。頑張らないと・・・・・・・
ちなみに、曲がりなりにもこのSSの主人公の名前は幽霧霞ゆうぎり かすみちゃんです
それでは更新です。





十五話『眠れない二日間』⑰

〈零時零分 蒼月&零夏ver〉

「ん?どうした零夏?」
 人が沢山集まっている神社で青年が隣にいた女性に話しかける。
 零夏は片手で頭を押え、何かをゴマかすのように笑う。
「大丈夫だよ。蒼月。ちょっと、嫌な気配がするだけだから」
 そう言って苦笑する零夏の後頭部に腕を回して抱き寄せる蒼月。
「そぉ…げつ…?」
 驚く零夏の耳元で蒼月がそっと囁いた。
「零夏。『黒の花嫁イヴ・リリス』の能力を使え」
 蒼月の言葉に驚く零夏。その動揺は身体の震えとなって、密着している蒼月にも伝わった。
「でも……」
 躊躇う零夏の脳裏によぎったのは、初めて能力を開放した時に起きた災害の風景。
 自身の周囲を焼く心の炎。
 それは光すら飲み込んでしまうかのような黒。
 近づいてくる物を容赦なく切り刻む刃。
 まるで自身の穢れた心を象徴するかのような淀んだ黒。
 世界を侵食するが如く全てを喰らい尽くす闇。
 闇こそが宿主そのもので、零夏の心に巣食うのは狂気の黒。
 『黒の花嫁イヴ・リリス』を開放すると言う事は、それらも開放する事を意味する。
 下手をすれば、その能力を持って再び周囲の人々を虐殺しかねない。
 純粋にそうなってしまう事が零夏怖かった。
 自分自身が能力に飲まれ、蒼月に自身を殺させる事が怖かった。
 零夏が抱えるその不安を拭い去ろうとするかのように蒼月は優しく囁いた。
「大丈夫だ。俺がお前を支えてやる―――例え、何があろうとも」
「うん……ありがとう。蒼月」
 蒼月の胸板に額を乗せ、体重を預ける零夏。
 ゆっくりと自己に宿る先天性古代遺失物能力を起動していく。
 心の奥に潜む影へと零夏は少しずつ意識を溶け込ませていった。
 深層にあるのは深い闇。今まで零夏が溜め込んでいた想い。
 零夏の罪であり、闇であり、生きていた中で負った傷から出でし者。
 それは『黒の花嫁』を宿す零夏自身であり、もう一人の零夏。
 初めて発現した時はその闇が自身だと気づかずに零夏は恐怖した。
 そして零夏がその身に宿した先天性古代遺失物能力『黒の花嫁』は暴走した。
 自身の宿す能力に恐怖する事。それは自分自身に恐怖心を感じる事と同じ。
 能力を制御できなくて、暴走するのは当たり前の事だ。
 心の深層にある漆黒の闇に意識を伸ばし、ゆっくりと触れる零夏。
 数年前は宿主に拒絶され、暴走した後に第三者によって封印された闇はよどみなく零夏の意識と同化する。
 身体の中を闇が満たした時、零夏は静かに呟いた。
「起きて。『黒の花嫁』……」
 その呟きと共に零夏は能力を周囲に展開。二人の足下から旋風が巻き起こる。
 『黒の花嫁』は神社周辺に漂う黒い感情である悪意や煩悩。そして狂気を吸収する。
 しかし周囲に漂っている狂気の濃度は尋常ではなく、零夏の意識さえも飲み込もうとしてきた。
「ん……」
 零夏の口から熱い吐息が漏れた。
「大丈夫だ」
 蒼月は零夏の背中に腕を回して強く抱きしめる。
 自身を支えてくれる存在を身体で感じ、それを頼りに『黒の花嫁』を解放していく。
 集束した狂気は零夏の服を分解し、新たなる服を編み上げた。
 白のワンピースと青のケープがダークブルーのノースリーブワンピースに変わり、腰からは漆黒の翼が生える。
 それは水晶を削って作ったような鋭く、荒削りな羽根が剣山のように何十も生えていた。
 自身の存在を知らしめるかのようにその黒き翼は大きく羽を広げた。羽根が扇のように広がった光景は触れれば切れてしまう水晶の刃の生えた剣山を感じさせた。
 まるで天へと届く手のようにも見えたし、幾人も乗り越えられぬ壁のようにも見えた。
 天に刃向かい、あらゆる物を喰らい尽くしてしまう闇の比翼。
 その翼は神社の敷地内に存在する狂気を喰らい尽くす事でその地を清浄なる神の領地へと変え、喰らい尽くした狂気によってその姿を肥大させる。
 神域と化した地から伸びた巨大な翼は空を包み込み、黒い靄と闇を侵食するかのように喰らっていく。
 喰らった闇は翼の一部となり、蒼月と零夏のいる神社の周囲だけは少女の展開した『神よ。何故、私に重荷を課したマグダラ』の支配下から逃れる。
 黒の靄を喰らって出来た穴から黄色い月が姿を現す。
 零夏はゆっくりと『黒の花嫁イヴ・リリス』を解除する。
 黒の翼はゆっくりと崩れ、桜の花びらの様に舞いながら元旦の空に溶けていく。
「……大丈夫か?」
 額に大粒の汗を浮かべる零夏に心配そうな顔をする蒼月。
 そしてゆっくりと顔を上げた零夏の顔に見惚れてしまう。
 汗で額に張り付いた黒髪。久し振りに『黒の花嫁イヴ・リリス』を開放した事で赤く上気した肌。わずかに潤んだ瞳と唇。
 それらは容易に蒼月の思考を蕩けさせる。
 零夏は蒼月の背中に腕を回し、胸板に頬擦りをする。
 突然の事に蒼月は動揺する。
「れ……零夏…!?」
「もう少しこのままで。」
 零夏は蒼月の胸板に顔を埋めながら言う。
 顔を赤らめる蒼月。ちょっとぎこちなく零夏の背中に回した腕の力を少しだけ入れた。



〈零時十分 【喫茶「白桜雪」】〉

 狂気を撒き散らす一人の少女を拘束する為に局員たちが疾駆し、逆に返り討ちに会ったり逃げられたりしている内に大晦日から元旦へと変わってしまった夜のクラナガン。
 それでも時空管理局が出店している店では何ら変わりも無く、部署対抗で売り上げを競い合う商業合戦が繰り広げられていた。
 店内ではいきなり暴れ始めた客を取り押さえると言うハプニングが何度も起きたが、【喫茶「白桜雪」】は売り上げを少しずつ伸ばしていく。
[ステイ……ステイ戦略分析官]
 三つのエクレアの乗った皿をお盆で運ぶ金髪の青年に通信が入る。
「何でしょうか?」
 魔力で構築されたウィンドウを展開し、ステイは接続された通信に応じる。
 画面の向こう側にいたのは二日間、クラナガンの治安維持をする事となった警護隊の部隊長。
[お前の手を借りたい]
「どういう事でしょうか?」
 ステイは不思議そうに眉をひそめる。過去の所属場所でならともかく、今の所属で何か依頼される事は無いと思っていたからだ。
 隊長はまゆをひそめるステイに何を感じたのか分からないが、忌々しげに顔をしかめながら答えた。
[今、色んな場所で局員が撃墜されているのは知っているか?]
「まあ、それは知ってますけど……何かありましたか?」
 その隊長は一言だけステイに伝えた。
「……『ナイツ』の恭耶陸曹が堕ちた」
 ステイはその言葉に驚きが禁じえなかった。
 時空管理局第二十一特殊編隊―――通称『ナイツ』は、とある事件を機にリオ・アーシェラが創立した部隊である。
 所属する局員の才能は多岐に渡り、雪奈・長月が部隊長をしている諜報部や歴史に残る未曾有の危機を救った奇跡の部隊を創立した八神はやての陸士部隊捜査課とは別の意味でエリート部隊であった。
 そして恭耶という局員はその部隊に所属し、主に重要人物のボディーガードを専門としていた。
 重要人物の警護や『ナイツ』に所属していると言う事から分かるように、恭耶の戦闘力は折り紙つきだ。
 だから類い稀な実力を持つ恭耶を破った謎のテロリストの能力にステイは驚いてしまう。
 驚くステイを尻目に隊長は淡々と話を続ける。
「……そして、民間人に現れている異常には上空に浮かんでいる黒い雲や周囲に漂う靄が原因らしい」
「―――自分に何をさせようというのですか?」
 静かにワイシャツの胸ポケットに手を入れるステイ。
 胸ポケットに手を入れて身構えるステイに画面の向かいにいる相手は切り出した。
「私たちも謎のテロリストを迅速に止めたい。だから、戦略分析官である君に相手を止めるに値する人たちを選出して欲しい」
「……分かりました。謳え――『リア・ファイル』」
 ワイシャツの胸ポケットから出されたのは革張りの手帳。
 開かれた手帳のページから魔法陣が浮き上がるように展開される。
 一緒に展開されたウィンドウを見ながらステイは目を細めながら言った。
「まず、航空武装隊のミヤモト一等空士。彼を前衛に置き、陸士部隊のオウル・プリヴェント一等陸士と首都防衛部隊のえゆ三等空尉を後衛で配置して下さい。
 プリヴェント一等陸士とえゆ三等空尉には、ミヤモト一等空士を狙撃で援護するように言って下さい。それと、ミヤモト一等空士には冷静に戦闘を行うようにお伝え下さい」
[了解した。もし、このスリーマンセルが堕ちたらどうする?]
 ウィンドウを閉じようとするステイに隊長は問いかけた。
 ステイは手帳を閉じる事で『リア・ファイル』を解除し、隊長に対して冷静な様子で答えた。
「自分も出ます。戦略分析官としてではなく――『虚像軍影ミラージュ・アルマダ』として」
 隊長は瞼を閉じ、ため息をつきながら了承する。
[……分かった]
「ところで……」
 通信を切断しようとする隊長にステイは話しかけた。
[なんだ?]
「エクレアってエロいと思いませんか?」
 不思議そうに首を傾げつつ、切羽詰っている状態に苛立ちを感じている隊長にステイは楽しそうに言った。
[……]
 ステイの言葉に目の前の警備隊隊長は絶句した。
「このチョコを削げば、ツルツルのアレみたいで……それで、あいだのクリームが垂れているアレに……」
 さっきとは打って変わって、凄く楽しそうなステイに隊長は頭を抱えたくなったが体面のために我慢した。
[お前……大丈夫か?]
「変態だから、恥ずかしくないですよ♪」



〈零時十五分 雹嵐&マリアver〉

「雹嵐さん。」
「ん? どうしたの?」
 金髪の少女と黒髪をポニーテールにした執事風の女性が歩いている。側にはフードを被った子供が二人について歩いている。
「なんか、周辺は凄まじい事になってますよ」
「そうだね」
 雹嵐と呼ばれた女性と少女が眺める先には、狂った人たちの大群。
 見知らぬ人同士で暴行。形振り構わず他人を組み敷いて襲う。暴行。窃盗。強姦。
 まともな思考を持っていれば常識ではやらないだろう。
「ん~。マリアはどうしたい?」
 楽しそうに笑う雹嵐。まるでこの状況を楽しんでいるかのようだ。
 しかしマリアはこの状況では平常心を保てないらしく、困った顔をしながら答えた。
「ひとまず、ここの人たちだけでも止めて欲しいかな……」
「了解。ご主人様の仰せのままに。」
 雹嵐はマリアにニヤリと笑い、狂った人ごみの中に割り込む。
 そして軽く空気を吸い込み、大群に怒鳴り込んだ。
「公衆の面前で醜態晒してんじゃねぇ!!」
 怒声を聞いた群集は雹嵐の方によろよろと歩いてくる。
 きっと狂気に狂った者たちは獲物を一人に定めたのであろう。
 子供は雹嵐の隣に立ち、のんびりと訊ねた。
「てつだおうか?」
「いや。私一人で十分だ」
 右手を開いた状態で突き出す雹嵐。
 手の平に細長い紙切れが生み出される。それはまるでお札のようであった。
 雹嵐は生み出された紙切れを握りつぶし、指を鳴らす。鋭い音が空気を振動する。
「光符『爆光』」
 そう呟いて指を鳴らした瞬間、光が発生した。
 発せられたその光は一時的に寄ってくる大群の目を焼いた。
 怯んだ隙に雹嵐は再び手の平を開き、再び札を召喚して握り潰す。
「火符『紅蓮浄』」
 勢い良く指を鳴らす雹嵐。
 雹嵐の足元から生み出された炎の波は前方にいる大群を飲み込む。
 それらが消滅した後に残るのは微かに煙を上げながら倒れている人たち。
「……焼き殺したのですか?」
「いいや。『炎』の『焼き尽くす』という象徴から、こいつらに憑いている物を浄化しただけ」
 煙を上げる人たちを心配そうに見るマリアに雹嵐は淡々と答えた。
 ぶっ倒れているのは完全に飲まれていたからと、雹嵐はマリアに説明する。
 倒れた人たちを避けるように歩きながら雹嵐は笑った。
「まぁ、マリアが危ないと思ったから手加減出来なかったけどね……」
 全く穏やかではない空気を醸し出しながら笑い声を上げる雹嵐。
 心強いと言ったら心強いが、普通の時はろくでもない雹嵐に顔を引きつらせるマリア。
 雹嵐はマリアの方に振り向き、笑顔を浮かべながら訊ねた。
「とりあえず……これで良い?」
「……ええ」
 マリアはかすかに苦笑しながら言う。
 黒い靄が掛かった空を見上げながら雹嵐は一言呟く。
「おなかすいた」
 そう言って、歩いていく。
 歩いていく雹嵐をマリアは追いかける。
「元凶を止めに行かないのですか?」
「めんどい」
 一言で切り捨てる雹嵐。
 不満そうな顔をするマリアを見て、雹嵐は更に付け加える。
「マリアがやばくなるのならともかく、他の奴等がどうなろうとも私には関係ない。
 それに『八卦九宝』を発動した時、他の奴等の気配も感じたからな」
 雹嵐は歩きながら言う。
「『蒼天零月しんらばんしょう』と『世界を統べる瞳セフィロト』が何かやってくれるさ。」
「えっと…蒼月さんとイツキさんですか?」
 歩きながらマリアは首を傾げる。
「あいつらはそれなりにお人好しだから」
 そう言って、雹嵐も苦笑した。その顔は少し楽しそうであった。
「さて、年越しそばでも食べに行くか」
「雹嵐さんのおごりなら」
「分かったよ……」
 雹嵐は頭を掻きながらそう答えた。


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